政治経済ブログがアクセスアップするマーケティングの考え方

 先日、以下のようにツイートしたところ返信が多くありました。

 「でも実際にどうしたらよいのか、わからない」「マーケティングってどうやってやるのさ」という反応が多かったです。

 今日は「マーケティングの基礎的な考え方」を、政治経済ブログに当てはめて解説します。実践的な手法は次回に譲ります。

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そもそもマーケティングとは

 マーケティングは市場調査との意味合いで、使用されることも多くあります。しかし本来マーケティングは、販売”戦略”全般を指します。

 どのような製品をどのような客層に向けて開発し、どうやって宣伝して販売するのか? そのための市場調査やライバルの把握まで含めて、マーケティングという概念です。

 市場調査だけなら「リサーチ」ですし、販売だけなら営業や宣伝です。販売”戦略”がマーケティングの日本語訳にもっとも適切でしょう。

政治経済ブログの目的は知名度や情報拡散

 マーケティングの一般的な目的は、販売して利益を得ることです。ただしこの利益には金銭以外にも、企業イメージも含まれます。すなわちブランディングです。

 政治経済ブログの主な目的は、自分たちの主張を広めることです。つまりブロガーのブランディングや、主張する政策のイメージを変えることが目的です。
 そのための手段としてアクセスアップしたり、情報を拡散したりします。

 ほら、マーケティングと一緒です。

マーケティングの基礎の基礎

 マーケティングの基礎の概念をさっと解説します。政治経済ブログでは、この基礎部分をどのように適用したらよいかも解説します。

顧客起点・読者やユーザー起点で考える

 起業する人の9割は失敗します。なぜなら「自分の考えたすごいコンセプト」が、起業の中心だからです。

 自分が売りたいものと、客が買いたいものは異なります。
 政治経済ブログに当てはめると「自分の主張ばかりしても、うまくいかない」ということです。

 余談ですが、あなたの政治主張に賛同するのは、あなたと同じ政治主張をしている人だけです。ノンポリなんかは賛同しないですよね。
 なぜならあなたの政治主張は、ノンポリからすれば1mmの価値もないからです。

 こうして「同じ政治主張同士の仲間内で、固まって政治活動もどきをする」ことになります。

 閑話休題。

 マーケティングでは「顧客起点で考える」が、よくいわれます。サイトでいえばランディングページやバナー広告、YouTubeではサムネイルとタイトル、ブログでは記事タイトルから考えましょう。

 なぜなら顧客やユーザー、読者の目に最初に触れるからです。
 政治経済ブログなら、ノンポリがこれを見たら「お?! なんやろ?」と思わずクリックするようなタイトルや記事を、入り口にするのがよいでしょう。

ニーズ(必要)・ウォンツ(欲求)・デマンド(需要)の明確化

 ニーズとウォンツとデマンドは、一緒くたにされがちです。違いを知っておくと、マーケティングを考える上で参考になります。

 ニーズとは必要なこと、ウォンツとはニーズを満たすための欲求。ウォンツに支払い能力が付随するとデマンドになります。

  1. ニーズ:政治経済ブログでAという政策を広めたい
  2. ウォンツ:マーケティングやアクセスアップの方法を学習したい
  3. デマンド:マーケティングの研修や本を買う

 上記のウォンツとデマンドは、いくらでも変化します。「宣伝広告枠を買いたい」「インフルエンサーを巻き込んだ企画をしたい」「政治家と会談して知名度を上げたい」etc……。

 例えば「喉が渇いたので、なにか飲みたい」というニーズがあります。炭酸飲料か、それともお茶か、アルコールか。ニーズが一緒でもウォンツは異なります。

 「ニーズを満たすウォンツを提案し、提供すること」がマーケティングの基本です。

ベネフィットと市場創造

 ベネフィットもよく、マーケティングで使用される用語です。日本語で利益や恩恵のことです。

 ベネフィットとは「体験」「価値」と言い換えてもよいでしょう。その商品を購入することで、どのような素晴らしい体験をできるか? どのような価値を顧客が受けるのか?
 この提案があることを「ベネフィットがある」などといいます。

 例えばマーケティングの本を購入すると、マーケティングの方法が学習できるというベネフィットがあります。このベネフィットを明記することで、顧客は購入に気持ちが動きます。

 政治経済ブログの記事で「この記事を読んだら、こんなことがあなたの利益になりますよ」という記事が、どれくらいあるでしょうか? この点について、最後に後述します。

政治経済ブログでマーケティングを考える

 マーケティングに必要なのは、どのようなベネフィットを顧客や読者に提供できるか? この一点です。

 そのためにSEOではキーワード検索数を調べ、キーワードの検索意図を類推し、検索してきたユーザーが知りたい情報を提示してあげるわけです。
 TwitterではSEOが効きませんが、基本的には「他のユーザーにとって価値のある情報、ベネフィットを提供する」ことで、フォロワーは増加するでしょう。

 余談ですが、政治経済ブロガーは「自分の書いている記事は、日本のためになる」「自分は正論を書いている」「だからPVはいずれ勝手に増えるはず」「PVが増えないのは、世間が正しい主張に目覚めていないから」的な考え方をする人が多いです。

 この手の考え方は、楽ですし自分を正当化できます。ただし結果は付いてきません。自分起点であり、顧客や読者起点ではないからです。

マーケティングは企画書やプレゼント一緒

 マーケティングは企画やプレゼント一緒で、しっかりやれば何割かは結果が付いてきます。毎日更新している人は、わりとしんどいと思います。
 けれどもブログなら「記事を企画すること」に慣れれば、わりと時短することができます。
 Twitterでもフォロワーを獲得していきたいなら、つぶやく前に「何をつぶやくか?」を企画するとよいでしょう。

 以下の動画は、Twitterでフォロワーを増やしたい人や、PVを増やしたいブロガーにとって非常にためになると思います。24分とやや長いですが、是非とも見てください。

 今回は「政治経済ブログのマーケティングの考え方」がテーマでした。実践的な技術については、次回に譲ります。

 ひとつだけ技術のポイントをあげるとすれば……、「キーワード調査せずに記事を書くことは、目隠しして歩くようなもの」です。

 また実践的なテクニックや詳細については、以下の2冊が非常に役に立ちます。

 上記2冊は、基本的かつ応用の利くWebマーケティング本です。あと、読みやすい(笑)
 Webマーケティング、Webライティングの順で読むことをおすすめします。

 なお本稿の構成書も公開しておきます。Googleドライブの、リンク共有です。参考にしてみてくださいね。

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