風邪を引いてます。こういうときは映画。頭を空っぽにしてみる、邦画のラブコメディなどがふさわしい。超高速! 参勤交代も見ましたけども。
見たのは映画の「俺物語!!」です。原作は存じません。
大変面白く、またちょっと考えさせられました。
本稿では「俺物語!!」は、戦前と戦後日本史のメタファーでは? と考察します。
俺物語!!の大まかなストーリー
俺物語!! のストーリーは単純にして、簡潔です。
主人公の剛田猛男は、超高校級体力バカにして正義感あふれるブ男――は言い過ぎ。主演は鈴木亮平さんです。厳つい高校生。漫画では、身長2メートルという設定です。
ぶっちゃけ、昔のイメージの日本男児。
主人公の幼馴染の男友達、砂川誠は現代風の超イケメン。ちょっとクールでモテモテ、親友思い。坂口健太郎さんが、演じています。
ヒロインの大和凛子は、美人でほんわか。しかし慎み深いところもある「現代風大和撫子」。永野芽郁さんが、演じます。
剛田猛男はいつも、好きになった女子が砂川誠に告白しているという不遇。一方で砂川誠は、剛田猛男の「なぜ付き合わないんだ?」との問いに「なんか、イマイチなんだよね」と返す。
大和凛子が帰路で絡まれていて、剛田猛男が助ける。どちらも両方、一目惚れ。
剛田猛男は「モテた経験がない」ので「きっと砂(砂川誠)にあいたくて、自分もご一緒してるのだ。自分は口実なんだな」と勘違い。
だから砂川誠と大和凛子を、柄にもなくくっつけようとする。
勘違いとすれ違い。二人の運命やいかに? 最終的には、ハッピーエンドです。
砂川誠が最終的に「いい加減に、気がつけよ」と手助けをするというストーリー。
俺物語!!の単純なレビュー
テンポもよく、役者さんも熱演。単純に映画としても、楽しめます。最終的にはほっこりする感じ。
あまり映画の数は見てませんが、ツボは抑えていると思います。私としては、高評価です。
映画としてのレビューは、以下でどうぞ。
戦前と戦後の歴史のメタファーという理由
- 剛田猛男
- 大和凛子
- 砂川誠
映画のメインは、この3名です。漫画でも、メインなのでしょう。
――ねえ、これって完全にメタファー(暗喩)じゃね? 日本男児の剛田猛男。そして大和凛子。原子論的個人の「砂」と、歴史の「川」。そして誠という、砂川誠。
明らかに「戦前、戦後、そして婦女子」と切り取った作品ではないか?
関係性を整理しましょう。
大和凛子、つまり古き良き大和撫子は「戦前の男子に惹かれた、戦後には惹かれない」。
剛田猛男、つまり戦前は「自分を卑下している」。
砂川誠、つまり現代日本人は「大和撫子と戦前が、上手くいってほしい」。そして、戦後女子(剛田猛男の悪口を言う女子高生)に惹かれない。その理由は「戦前の悪口を言うから」。
完全にこれ、キャラ名もメタファーです。
俺物語!!のお化け屋敷火災
剛田猛男と砂川誠は、合コンに巻き込まれます。大和凛子も当然、来ます。そこでお化け屋敷が火事になる。剛田猛男の超人的な体力で、壁を破り脱出に成功します。
途中、剛田猛男は大型棺が倒れてきてピンチになります。大和凛子をかばってです。
救出は上手くいくのですが、剛田猛男は「俺のことに構うな、逃げろ」とのテンプレ。
しかし火事の現場に大和凛子は戻ってきて、剛田猛男と一緒に大型棺を支えます。好きな大和凛子が来たことで、剛田猛男は奮い棺を押し返すというパワー展開。
銃後で女子が支え、男子が奮うという「戦前、戦中」と「同じ展開」ではありませんか。
戦前と戦後の和解はなるか?俺物語!!は、それを扱ったのではないだろうか
戦前と戦後では、価値観が大きく逆転しました。あの石原莞爾が戦後、「日本は絶対平和主義」と言ったほどです。
しかるにこの作品。メタファー解釈としては「不可能」と示します。何が不可能か? 戦前と戦後ではなく、戦後の認知不協和が「和解を不可能にしている」のです。
砂川誠と剛田猛男は、親友です。大和凛子とも、良い関係を築けた。
では「大和凛子以外を『イマイチ』と言い放った、砂川誠は、戦後女子と付き合えるのか?」です。いくらでも女子は寄ってくる。しかし「イマイチ」なのです。
そしておそらく、剛田猛男も「現代(というその他女子役)」とは、完全な和解できないでしょう。
戦後女子が「現代の空気のメタファー」だとすると、なんとなく理解できる気がします。
俺物語!!は「誠を持たずんば、戦前と戦後の融和はできない」と示したのではないか?
砂川誠は「原子論的――クールと描かれる――でありつつ、幼馴染の親友との歴史(川)と誠も大事にする。そう解釈できます。
有り体に言えばネトウヨでは、砂川誠のキャラクターは当然無理です。いや、キャラ違いますよね。
現代日本人の命題は、「誠」とはなにか? に集約されます。政治活動で「誠」がある政党は?
ネットで「誠」のある言論は? マウントを取るほうが多いでしょう? ネトウヨ、批判のための批判、5ちゃんねる等々。
どれも戦前と戦後で、矛盾が生じます。
俺物語!! は「現代的でも、誠を持たねば戦前と戦後は融和できない」と示したのではないでしょうか。
他の映画、アニメなどのレビューは上記です。
>あの石原莞爾が戦後、「日本は絶対平和主義」と言ったほどです。
せめて、黙ってればいいものを・・、
これって、自分という人間の思想など、すっからかんですと表明しているようなものじゃあないですかね・・・?
,
>俺物語!! は「現代的でも、誠を持たねば戦前と戦後は融和できない」と示したのではないでしょうか。
結局、最後は、至誠というある意味では普遍的概念に帰結するんですね。
そう考えれば、石原莞爾の『誠』などは、その程度だったということなのでしょう。
もちろん、戦争狂を推奨するものではありませんが・・、それでは、死んでいったものが悲しすぎる・・。
石原莞爾は「最終戦争論」まで、著しているのですよね。
太平洋戦争は否定も肯定もしないのですが、石原莞爾は「嫌だなぁ」と。
名前はジャイアン
顔は両津
体格はゴリラ
中身は鬼滅の炭治郎あたりの混合型
昭和風に言うなら「気は優しくて力持ち」
というキャラ
しかも古風
変態仮面のくせに
珍しいもん見たなw今「ジョーカー」が熱いというのにwまだジョーカー見てないがw
「女みたいに着飾る外見だけのチャラ男」みたいなのが異常増殖
女がおしゃれだのイケメンだのを連呼しすぎて、女の需要に応えようとした結果でもあると思うがw
それへのアンチテーゼ
女にも「女みたいに着飾る外見だけのチャラ男」の増殖を嘆いているやつがいるみたいだなw
この俳優自体が、背は異様に高いが、顔は地味なフツメンで、そこいらにいるあんちゃん、吉田麻也系だなサッカーの
だが人気俳優という立ち位置、男にも女にも人気のある本格派の俳優として認知されている
自分が損をしてでも人を助けようとする愛のあるキャラは多少外見があれでもいつかは好かれる
顔面至上主義を否定する女も多いし。
自らの人としての質が落ちるから、顔面至上主義を否定するふりをする女もいるが
ふりであっても、イケメン以外と付き合う女は多い
ガッチャマン見たせいで、戦後と戦前のメタファーに見えてしまうのかなw
戦後、戦前を叩く事で、もうあんな事はやらないアピールをしたというのもある。
戦後にいきなり戦前を擁護していたら、まだやべえ国だと思われて危険視されちまう、それこそ戦争でくたばった人間たちが浮かばれん。戦略的な判断でもある
いわば、両津勘吉を馬鹿にして、イケメンを賛美しないと、女社会での立ち位置が構築できない立場にあったんだ
変態仮面。私も見ましたよ~。暇つぶしに見たのに、かなり楽しめた記憶が(笑)
鈴木亮平さん、役者魂がすごいです。
ある意味戦後日本って、保護観察処分みたいなものですからね~。