映画・清須会議のキャストやあらすじ、感想を一気に解説

 先日、清須会議という映画を視聴しました。清須会議が初公開されたのは今から8年も前。それなのにまったく色あせることなく、とても面白かったので感想を書きます。

 戦国時代をテーマにした映画、清須会議は実際の史実「清洲会議」に基づいて描かれています。史実では清洲会議ですが、映画名は清須会議です。史実に基づいているのでネタバレもクソもありませんが、ネタバレ成分多めの感想です。

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基礎情報

 清須会議は小説として出版され映画化されました。原作の小説、映画の脚本、監督ともに三谷幸喜です。

 映画は2013年に公開され、2日間で興行収入4億8000万円、動員38万7000人を記録しました。映画観客動員ランキング初登場で第1位です。2014年に発表された最終興行収入は29億6000万円でした。

 37回日本アカデミー賞でも優秀監督賞や優秀脚本賞などいくつか受賞しています。くわえて、豪華キャスト陣も清須会議の見所の1つです。

キャスト

 清須会議のキャストはとても豪華です。役所広司、大泉洋、妻夫木聡など有名どころがそろい踏みしています。ピッタリとはまった役どころと熱演は見応え十分です。

柴田勝家(役所広司)

 織田家筆頭家老で5人の宿老の1人です。戦場では強いですが駆け引きや謀略にはとことん弱い。不器用で粗野――もとい、素直で熱い性格です。

 次男の織田信孝を織田家の跡継ぎに推します。織田信長の妹であるお市の方に恋心を抱いており、お市の方のためにも織田信孝を織田家の頭領にしようと奮闘します。

羽柴秀吉(大泉洋)

 織田家5人の宿老の1人。宿老としては末席ですが、本能寺の変で織田信長を亡き者にした明智光秀を討ち、評価はうなぎ登りになりました。人なつっこい笑顔とひょうきん人柄の反面、狡猾で手段を選びません。

丹羽長秀(小日向文世)

 織田家の宿老の1人で計算高く慎重な性格です。清須会議では柴田勝家の参謀として秀吉に対抗します。柴田勝家とは古くから盟友であり、粗野――じゃなく素直で熱い性格を好ましく思うも、お市の方に熱を入れあげる部分に不安を感じています。

池田恒興(佐藤浩市)

 5人の宿老の1人である滝川一益が清須会議に遅れたため、急遽、宿老に推され清須会議に参加します。計算高く欲深い人物で時勢を読むのに長けています。登場人物の中でもっとも一般人という印象を受けます。

織田信雄(妻夫木聡)

 長男の織田信忠が本能寺の変で討ち死にし、本来なら次男の織田信雄に跡目が回ってくるはずでした。しかし、あまりのバカ殿っぷりで家臣からの人望もありません。清須会議では当初、秀吉が織田信雄を推して柴田勝家×丹羽長秀×織田信孝に対抗します。

黒田官兵衛(寺島進)

 柴田秀吉の懐刀であり参謀です。映画では秀吉の心情を台詞回しで代弁する役どころ。

お市様(鈴木京香)

 信長の妹で絶世の美女という設定であり、柴田勝家や羽柴秀吉がベタ惚れしています。映画の清須会議では麻呂眉、お歯黒でかなり妖怪じみていますが――これが当時は美しかったのでしょうか? 本当に?

 浅井長政に嫁いでいましたが、信長が浅井長政を滅ぼして織田家に出戻りました。浅井長政を滅ぼした先鋒の秀吉を憎んでいます。そのため、柴田勝家に協力して秀吉に対抗します。

松姫(剛力彩芽)

 本能寺の変で討ち死にした織田信長の長男、織田信忠の妻です。武田信玄の娘で政略結婚でしたが夫婦仲は円満でした。秀吉は織田信雄を見切って松姫と織田信忠の子供、三法師を跡目に推します。

 松姫も麻呂眉、お歯黒ですがこちらはなぜか美しさも感じられます。

あらすじ

 織田信長が本能寺で明智光秀に討たれ、羽柴秀吉は信長の敵を討つべく中国地方からとって返し光秀と決戦します。この山崎の戦いで秀吉は光秀に勝利し、光秀は落ち延びる最中に農民に討たれて死亡します。

 信長をなくした織田家は跡継ぎを決めなければなりません。そこで、柴田勝家が清須会議を提案します。清須の城に宿老たちが集まり跡目を決めようとします。
 この清須会議に滝川一益は遅れて参加できず。

 当初は織田信孝を推す勝家、丹羽長秀がお市の方も味方につけ優勢に会議を進めます。秀吉は劣勢を盛り返すべく池田恒興を宿老に加えます。秀吉が推すのは人望も脳みそもないバカ殿、織田信雄です。
 秀吉の奮闘もむなしく、信雄のバカ殿ぶりは目を見張るばかりです。秀吉はついに信雄を見切って三法師に目をつけます。

 史実通り清須会議は三法師が跡継ぎと決まるのですが、そこに至るまでの悲喜こもごもが見物の映画です。

感想

 清須会議という映画は歴史物コメディです。大笑いすると言うより、クスリとくるシーンがいくつかある人間ドラマです。

 絵と音楽を活かした始まりは何度見ても「おお!」と期待が膨らみます。ただし、前半部分は人によってはだれてしまうかもしれません。リズムは悪くないのですが、なにせ清須「会議」です。合戦シーンもなければアクションシーンもないです。
 誰かを弁舌でやり込めたり、誰かが大活躍したりもしません。

 それだけに歴史好き以外は、やや前半はだれるかも。

 見ていて引きつけられるのは柴田勝家の素直さや純朴さ、熱さでしょうか。それとも、秀吉の狡猾さや愛嬌のよさ、手段を選ばない怖さでしょうか。
 見る人はどちらかに感情移入すると思います。

 筆者は柴田勝家に感情移入していました。役所広司の演技はさすがで、引き込まれるものがあります。

「木綿藤吉、米五郎左、かかれ柴田に、退き佐久間」
 これは実際に織田家で言われていた文句だそうです。かかれ柴田は戦にめっぽう強く「かかれー! かかれー!」と突撃するところから来ています。
 退き佐久間はしんがりが上手かったそうです。

 五郎座は丹羽長秀のことで、米のようになくてなならない存在。木綿藤吉は秀吉のことで、木綿のように使い勝手がいいところから来ています。

 役所広司演じる柴田勝家は不器用で男臭く、純朴で粗野で熱い人柄です。魅力にあふれており思わず感情移入してしまいます。逆に秀吉にはどうも感情移入できませんでした。
 見る人によっては逆かもしれませんね。

 後半部分では清須会議で男同士の熱い戦いが繰り広げられる一方、その裏にはお市の方や松姫の怨念にも似た情念が明らかになります。
 特に松姫の鬼のような表情は、演技だとわかっていてもぞっとします。

 狡猾×粗野の秀吉と勝家の対比の裏には、男性陣の熱い潔い戦い×女性陣の情念が対比として隠れているのではないでしょうか。

 ただし、清須会議は冒頭の本能寺以外で死者は出ません。人死にもなく、明るく、楽しくぼーっと見ていられる映画です。
 気合いを入れずに見られる娯楽映画はなかなか貴重。

 映画の清須会議を見て、小説の方も読んでみたくなりました。人によっては小説の方が面白いんだとか。小説を読んだときはまたレビューしたいと思います。

まとめ

 映画の清須会議は2013年にとても話題になりました。ところが、筆者は今回が清須会議の初見です。当時は映画館に行けず見逃しておりました。
 かなり話題になっていたのを覚えており、Amazon Prime Videoでたまたま表示されていたので、無料で視聴した次第です。

 見逃した映画も無料で見られるのが動画配信サービスの強みです。

 閑話休題。

 清須会議の口コミでは「妻夫木聡が演じる織田信雄がよかった!」との声も多数。確かにバカ殿っぷりがかなりユニークでした。「こんな上司なら職場も楽しいのでは?」と思ってしまうほど。
 楽しいかもしれませんが、仕事は壊滅的になりそうです。

 織田家のその後を決定した清須会議。ある程度、史実に基づいていますので歴史好きにもおすすめです。

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