オバマ元大統領逮捕?!デマを信じる心理とTwitterでの出来事

 Twitterで「オバマ大統領が逮捕された!」とのデマが流れました。そのことについて筆者がデマだとツイートしたら、なぜか絡まれる事態に。
 絡まれたり議論したりするのは嫌いなんですが――。

 そのときに体験したデマを信じる人たちのとのやりとりを考察し、デマを信じる心理について考えてみたいと思います。

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オバマ元大統領逮捕というデマの経緯

 「オバマ元大統領が逮捕された!」というデマを筆者が知ったのは12月1日です。

 なんでも「オバマ元大統領は中国のスパイだと告発されて逮捕され、裁判所は情報規制を敷いたからメディアは報じない」という内容でした。

 このデマはカナダの個人ブログが発信元で、日本国内に広まったのはインフルエンサーである坂東忠信氏が「要確認情報」として紹介したからです。
 筆者が確認した限りではTwitterやまとめサイトで取り上げられており、ネタとして扱う人もいましたがほとんどは「本当かもしれない」と考えているように見えました。

 筆者は「オバマ逮捕」のソースを確認し、英語圏の個人ブログだと判断。他に英語でのソースもありませんから完全にデマと断定して「これはデマ」とツイートしました。
 ところがデマを本当かもしれないと考えている人から「まだ真偽はわからない! 検証待ち! 続報待ち!」と絡まれました。

 ソースが個人ブログだと検証してあげると、なぜか怒られるはめに。

ソースの個人ブログ:Former President Barack Obama arrested for ESPIONAGE – Conservative Beaver

 個人ブログとの判断は、問い合わせページにメールアドレスだけが記載されている作りだったからです。

 翌日の12月2日には「オバマ氏がスパイ容疑で逮捕」は虚偽 以前の発表文を下敷きに作成か(BuzzFeed Japan)が配信され、やはりデマだったと確定しました。

 今回の問題は「なぜ3秒で検証できるデマを、人々は信じてしまうのか?」です。その心理に迫ります。

デマを信じる心理的な5つの特徴

 今回は実際にデマを信じている人、ないし信じたくて続報待ちというスタンスを取っている人に絡まれました。そこで感じた、デマを信じる人たちの心理的特徴について書き出します。

①新聞か便所の落書きか確認しない

 絡んできた人はソースを提示して「ここで報じられている!」と自信ありげでした。

 そのソースは先ほどの個人ブログです。デザインはお世辞にもいいとは言えません。CONTACT(問い合わせ)ページにはメールアドレスが記載されており、メールフォームすらありません。
 ソース→CONTACTから3秒で個人ブログと判明します。

 記事の内容について「裁判所が情報規制してるんだ! だから――」などと説明を受けましたが、その前に情報媒体を確認しないのはなぜでしょう。
 自分が読んでいるのが新聞なのか便所の落書きかくらい、普通は確認しますね

 しかしデマを信じる人たちは確認しようしません

②複数ソースに当たらない

 目の前にスマートフォンやパソコンで、他のソースを調べるのは簡単です。ところがデマを信じる人たちは調べようとしません。
 調べるという発想すらないのかもしれません。

 複数のソースに当たるのは情報収集の基本ですが、彼らにとっては違うようです。デマを信じる人たちは複数ソースに当たらないのが普通なのでしょう。

③メディアを信用していない

 メディアは確かに信用がおけない部分もあります。「国の借金は国民1人当たり○○万円で――」などと毎度のごとく報じますものね。

 しかしメディアより明らかにデマ・間違いが多いのが、SNSやブログなどの個人媒体です。
 ところがデマを信じる人たちにとっては、メディアより個人媒体の方が信じられるようです。

 だから「メディアは報じないが――」という陰謀論が成り立ちます

 普通はオバマ元大統領が逮捕されたら大ニュースになります。
 それを報道させないほどの情報規制を敷き、なおかつなぜかカナダの個人ブロガーがその情報を入手している。
 常識的に考えてあり得ないですよね。

 ところがデマを信じる人たちにとって上記は矛盾がないようです。

④3秒で検証できるのにしない

 筆者はTwitterでもCONTACT(問い合わせページ)について説明しました。しかし個人ブログだと言っても、なかなか信用してくれません。
 CONTACTページを見るのに3秒もかからないのに!

 デマを信じる人たちがほしいのは、真実や事実ではありません。自分に都合のいい、自分が信じたい情報なのでしょう。
 だからたった3秒で済む検証すら、なかなか行動に移さないのです。

⑤検証されても見ない

 自分に都合のいい情報をしか摂取しないのだとしたら、デマを信じる人たちの行動は予測可能です。続報待ち、検証待ちと言いながら正反対の続報が出れば無視するでしょう。

 もしくは自分がそのデマを信じていたという事実自体を、忘れ去るかもしれません。または検証したメディアに――筆者にそうしたように――憎悪を向ける可能性もあります。

昔から存在したデマはネットで加速度を増す

 デマは何もネット上だけに限りません。例えば関東大震災のときには「朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ」というデマが流れました。

 昔はパニックのときにデマが流れるものでしたが、今では日常的にデマが流れています。ある意味で、あふれる情報に人々がパニックを起こしていると言えます。

 デマは昔から存在しましたが、現在では情報量の多さに比例してデマも増えています。

 かつて2ちゃんねるの創設者であるひろゆき氏は「嘘を嘘であると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」と言いました。
 この台詞はなんと2000年のもの。
 現在のSNSなどにも当てはまる言葉ですよね。

 デマをデマとしっかり見抜いて、賢くネットを使いましょ

まとめ

 情報リテラシーって2000年から向上してますかね? むしろデマがどんどん多くなっている気がします。

 最近は情報リテラシーって言葉をほとんど聞きません。もうメディアや有識者は啓蒙をやめたのでしょうか。
 もしこれが事実で情報リテラシーの向上が見込めないとしたら、どうやればデマを少なくできるか考えた方が賢明なのかもしれませんね。

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2 Comments
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阿吽
4 月 前

まあ、オバマ元大統領が逮捕されるほどのネタなら、100歩譲ってCNNやニューヨークタイムズがその情報統制?でしたっけ?それを受けて流さなかったとしても、おそらくFOXあたりは大喜びで報道するでしょうね・・・・。

まあ、信じたいが先行して、ほんまかいなって気分が後回しにされてますね。

これ、今年中にオバマが逮捕されなかったら、それを信じていた人はいいかげん間違いを認めてくれるんでしょうかね・・・?

.
まあ、はっきり言ってしまえば、こんなちょっと考えればわかる偽情報に騙されてしまうというのは、やはり、長引く不況による民心の荒廃が原因なんだと思いますね・・。(貧すれば鈍するとも言いますし・・)

長引く不況で私生活、社会生活が大変なものになれば、その気を紛らわしてくれそうなものならなんにでも飛びつくようになるでしょうし、そういうことを考えれば、今の日本社会は心身ともに、不況なんだなということがわかります・・。