6月1日に映画館での再上映が決定した、幼女戦記【劇場版】を動画で視聴しました。最初に結論を書くと、映画館に見に行きたくなるド迫力のクオリティです。あと単純に、面白すぎる。
最近は忙しいので、映画館に見に行く暇はないだろうなぁ……と思い動画で視聴したわけです。せっかくですから幼女戦記【劇場版】の、紹介と感想を書いておこうと思います。
作品紹介
幼女戦記はカルロ・ゼン氏が原作のウェブ小説です。単行本の発売、コミカライズやアニメ化と四方八方に戦線を拡大しています。単行本、コミカライズ、アニメ化と来れば劇場版まで戦線が広がるのは必至。
幼女戦記【劇場版】が公開されたのは2019年2月です。現在は動画配信サイトで配信されており、筆者はAmazonプライム+dアニメストアで視聴しました。
ちなみに2020年6月1日に、再上映が決定した模様。上映する映画館とスケジュールは、NEWS|「劇場版 幼女戦記」アニメ公式サイトを参照してください。
前知識的な作品のあらましに、まずは触れておきましょう。
現代の超合理主義な人事部のエリートサラリーマンは、クビにした社員に電車のホームから突き落とされ、幼女に転生。転生させたのは憎き存在X。つまり神!
なんでも哀れな境遇に転生させることで、信仰心を芽生えさせるのだとかなんとか。マッチポンプも甚だしい。
前世の記憶を持ったまま幼女に転生した彼、いや彼女は幸いにして魔力適正があり士官学校に進む。わずか9歳にして将校となり、元々の超合理的かつ明晰な頭脳を用いながら安穏とした後方勤務を目指して、今日も元気に前線を飛ぶ! どうしてこうなった!
幼女戦記の主人公は確かに幼女です。外見は。中身はハートマン軍曹もびっくりの、超絶スパルタ合理主義軍人です。
何が言いたいのか? つまり幼女戦記は、幼女詐欺だということを覚えておきましょう。
幼女戦記の中身はもはや超絶本格派軍事アニメ。魔法とファンタジー? 何それ美味しいの? 魔法は小回りのきく航空戦力、一兵科にしか過ぎません。
簡単なあらすじ
幼女戦記【劇場版】は主人公の幼女、もといターニャ・デグレチャフ少佐と、楽しい仲間である二〇三航空魔道大隊の休暇から物語が始まります。
ウキウキで上機嫌に休暇を満喫しようとするターニャ・デグレチャフ少佐ですが……なぜかシベリア送りに。いや東部戦線送りにされてしまいます。
東部戦線はこっちの歴史で言えばドイツvsソ連、あっちの歴史で言えば帝国vs連邦。
小説では「東部戦線とサラマンダー戦闘団結成」が、幼女戦記【劇場版】の内容です。
はっちゃけて言えばターニャ・デグレチャフ少佐と二〇三航空魔道大隊が、共産主義者ども相手に大暴れするのが、幼女戦記【劇場版】です。
ネタバレ感想
筆者は幼女戦記をウェブ小説、マンガ、アニメと全て見ています。基本的に男性主人公ものしか見ず、女性主人公ものないし幼女ものには全く興味がありませんでした。
そんな筆者が最初にハマった幼女ものが、幼女戦記です。
えっ? 幼女戦記は幼女詐欺だって? 知らんがな。まごうことなき幼女ものです。信じるものは救われる、信じないものはシベリア送りです。
幼女戦記【劇場版】はまさしく期待通り、いや期待以上のできでした。ド迫力な戦闘シーンは「ふぉぉぉ!」と叫びそうなほどです。
ターニャ・デグレチャフ少佐が真面目に後方勤務を願い、毎度のことながら前線送りになるのも定番。「どうしてこうなった!」は幼女戦記の名言です。
戦闘シーンや音響ばかりが取り上げられますが、デグレチャフ少佐の顔芸……もとい悪い顔も見所のひとつです。何でしょうね……少佐の悪い顔を見ると「やっちまえ!」と気合いを入れて応援してしまいます。
ここからネタバレ成分多めです。
唐突な連邦の軍事行動で始まった帝国vs連邦の戦争。軍事演習という名目で偵察にでていた二〇三航空魔道大隊も、宣戦布告を受けて戦闘開始。ヒャッハー!
どうも連邦は魔法などと言う非合理的なものは信じず、よって魔道航空部隊も配備していません。
ひたすら人海戦術で力押し、人は畑でとれるもの! が連邦クオリティのドクトリン!
防空がガラガラであることを見抜いたデグレチャフ少佐は、押される戦線を見かねて連邦首都上空まで侵攻し嫌がら……陽動作戦を展開。
連邦の首都で動画を撮ったり国歌斉唱したり、やりたい放題の嫌がら……ではなく効果的なプロパガンダ映像までゲットします。
この場面がとても印象的でした。なぜなら……プロパガンダと知って視聴している筆者まで、プロパガンダ映像に胸が熱くなる思いがしたからです。
「なるほど、プロパガンダ映像と知っていても『かっけー! すげー!』ってなるわ」と、非常にびっくりさせられる場面でした。
加えて印象的だったのは、連邦の伝言ゲームでしょうか。現実にもよくありますが、現場から「状況は深刻!」と報告すると、次の段階では「状況は難しいですが許容の範囲内」と危機感が薄れ、最後には「状況は圧倒的優勢を保持しつつ前進中」と真反対の報告に。
進捗が遅れていると報告したはずが、納期はそのままに仕様変更が入る感じでしょうか。
現実あるあるがユーモラスかつブラックにちりばめられ、幼女戦記の面白さを演出しているのだと思います。
幼女戦記は軍記物として楽しむもよし、派手なアクションシーンで騒ぐもよし、デグレチャフ少佐の顔芸にニヤニヤするもよし。
筆者はノートパソコンで幼女戦記【劇場版】を視聴しましたが、映画館ならより大迫力で楽しめるでしょう。
ハッキリ言って、見ないと損。
幼女戦記【劇場版】を見るなら
せっかく再上映が決定し、映画配信されるのです。映画館で見ることをおすすめしますが……Dアニメストアでも配信中です。他の動画サイト? 知らんがな。
なお劇場版ではない、幼女戦記はAmazonプライムでも配信されていますよ。
まとめ
幼女戦記は硬派に見ようと思えば硬派、でもユーモアに注目しようと思えばユーモラスに見えるアニメです。
ひとつだけ断言できるのは、お茶の間で家族一緒に見るアニメではないということでしょうか。
様々なアニメ、小説、マンガなどを読み込んでいる筆者ですが、幼女戦記は名作と言うにふさわしい作品だと思います。
映画館に行かなくて良いように動画を見たのに、視聴後は映画館で再視聴したい気分です。
どうしてこうなった!
作者さんには中国のゲームの銃の解説してる人のイメージしかなかったです
(これでどのゲームか解る人いるのかな?)
そのイメージを、初めて知りました(笑)
FPSでしょうか……?
幼女なのはまあいいとして、転生という設定は必要だったのだろうかと、あれを観て毎回思います^^
いやいや、必要です。必要ですとも!