結局ネトウヨって何ですか?一体誰のことですか?がっつり解説!

 結局のところ、ネトウヨの定義って何ですか? 最初に結論を書くと「思考停止と自信喪失による社会現象」です。

 昨今は新型コロナに対する過剰な自粛自警団、いわゆる自粛警察も「ネトウヨ的感覚」と分析する人もいます。「結局じゃあ、ネトウヨって何ですか?」って話。

 あまりに意味が曖昧なネトウヨという言葉を、分解して解説していきます。

スポンサーリンク

ネトウヨの定義って何ですか?

 そもそもネトウヨという言葉は、かなり曖昧に使用されています。「ネトウヨ的感覚」「ネトウヨ的思考」などと使用されることもありますが、結局ネトウヨの定義って何ですか? と厳密に求めると、なかなか答えは出ません。

一般的なネトウヨの定義と解釈

 一般的なネトウヨの定義って何でしょう。渡辺豪氏や辻大介氏、安田浩一氏などが定義してきたネトウヨ像を掛け合わせると、おおよそ以下になります。

  1. 排外主義的な書き込みを行う人々
  2. 嫌中・嫌韓
  3. 反左翼

 「結局ネトウヨって何ですか? どんな定義ですか?」と聞かれると、やはり反左翼との回答が一番しっくりくるかもしれません。なぜなら左翼もまた、日本では定義があやふやな存在だからです。

 リベラリズム(自由主義)の、リベラルが左翼だったりする時点で結構曖昧でしょう。

古谷経衡のネトウヨの定義

 ネトウヨ研究では一目置かれている、古谷経衡氏の定義は以下です。

 ネット右翼とは、保守系論壇誌や保守系番組にでる『保守言論人の言葉をそのまま信じる人』のこと

 古谷経衡氏の定義は、一般的な定義とはやや異なります。「排外主義」「嫌中・嫌韓」などの主義主張ではなく、思考停止で「そのまま信じる」との状態をネトウヨと定義して見せたからです。

ネトウヨ的感覚・ネトウヨ的思考とは?

 昨今はネトウヨ的思考だとか、ネトウヨ的感覚という言葉も聞かれます。これらの言葉も「ネトウヨって何ですか?」との問いに、一定の回答を与えるのではないでしょうか。

 なぜなら排外主義や嫌中・嫌韓がネトウヨ的思考だとするならば「排外主義的思考」や「差別的思考」と書けば事足ります。けれど「ネトウヨ的思考」と書くのはなぜでしょう。

 排外主義や差別主義とは別に、思考停止のような特定の状態が存在するから「ネトウヨ的思考」「ネトウヨ的感覚」といった言葉が使われるのでしょう。

ネトウヨってどんな人たち?特徴は?

 ごくごく一般的な、ネトウヨ像をまとめておきましょう。

1.嫌韓・嫌中

 嫌韓・嫌中であることは、ネトウヨが出現した2000年代当初から2010年代初頭あたりまで、当てはまりました。けれども現在、嫌韓・嫌中はネトウヨの絶対条件とは言えなくなってきています。

2.愛国主義

 愛国主義であることも、ネトウヨの条件のひとつでしょう。なお愛国者と愛国主義は明確に異なり、愛国主義は「他人にまで愛国であることを押しつける場合が多い」です。

 またパトリオティズム的、つまり郷土愛的な愛国心ではなく、国家という権威と自分を重ね合わせる傾向がネトウヨや愛国主義には観察されます。

3.安倍政権支持

 ネトウヨはなぜか、ほぼ安倍政権を支持しているようです。安倍総理を保守と思い込み、支持している人たちが多いと思われます。

 余談ですが安倍総理は、どう解釈しても保守ではありません。

4.自己責任論がすき

 ネトウヨだけに限りませんが、ネトウヨも自己責任論を好む傾向にあります。自己責任論の本質は「放置」です。都合の悪いことを放置し、思考の中からパージすることが自己責任論です。

 詳しい話は以下の記事を参照してください。

5.左派へのアンチテーゼ

 ネトウヨには、左派へのアンチテーゼ的な側面も見られます。けれどネトウヨの想定する左派像が曖昧すぎるため、何でもかんでも反発するような状態になっています。

ネトウヨの意味って何ですか?

 ネトウヨの定義や本質について、排外主義的であり思考停止している人たちではないか? と述べました。ではネトウヨという言葉そのものは、どのように出現してどのように使われてきたのでしょうか。

元々は2ちゃんねる東亜+やハン板の嫌韓住人を指した言葉

 ネトウヨという言葉は、元々は2ちゃんねるの一部で使用されていたネットスラングです。もっとも最初は嫌韓・嫌中の2ちゃんねる住人を指して、ネトウヨと呼称していました。

 嫌韓・嫌中の2ちゃんねる住人はその当時、ハングル板や東アジアニュース速報+だけでした。意外なことに、他の板の住人はネトウヨの存在すら認識していない人もいたほどです。
 これがおおよそ、2000年代初頭のことです。

 日韓ワールドカップなどいくつかのイベントを経て、ネトウヨ化現象は広がっていきました。

ネットにうようよいる日本人、というこじつけ

 2010年代初頭から中盤に「ネトウヨとは、ネットにうようよいる日本人」との主張が急速に広まりました。つまり「ネトウヨは普通の日本人!」といった主張です。

 いくつかの実証研究で、ネトウヨは全体のおよそ1%から多くて2%と判明しています。主観の問題ですが、1%は「うようよ」と表現するのでしょうか?

 ネトウヨが自分たちを「普通のマジョリティ」と称しつつ、多くの日本人に「目覚めよ」と主張して、あたかも自分たちだけが知っている特別な事実があるかのように振る舞う性質は、以下の記事で考察しています。

 いずれにしても「ネットにうようよいる日本人」との定義は、あまりにこじつけ過ぎでした。

適菜収が込めるネトウヨの意味「ネットにうようよいる情報弱者」

 歯に衣着せぬ物言いで、筆者が個人的に好きな評論家のひとりが適菜収氏です。古谷経衡氏なども指摘していることですが、ネトウヨで保守思想やちゃんとした右翼の文献を読んでいる人は、ほぼ存在しません。

 適菜収氏の「要するにバカ」との物言いはやや極端ですが、思考停止と言い換えるとしっくりきます。

一体ネトウヨって誰のこと?

 古谷経衡氏はネトウヨを「保守系言論人の主張や言説を、無条件に信じ込む人たち」と言い、適菜収氏は「ネットにうようよいる情報弱者」と断じます。

 筆者も両氏の解釈が、適切であろうと判断します。

  1. 自分で情報の取捨選択をするリテラシーを持っていない
  2. 断片的な情報の切り貼りでも、都合がよければ信じてしまう
  3. 常にどこかに敵がいる、というより敵がいないと死んでしまう病

 このように思考停止、客観性の欠如、二元論的思考の3つがネトウヨの特徴ではないでしょうか。

まとめ 結局ネトウヨって何ですか?

 結局のところネトウヨとは何でしょうか? 筆者には思考停止と、自信喪失のごまかしに見えます。思考停止は上述してきたとおりです。

 ではネトウヨに見られるような「日本すごい! 韓国はダメ!」は、どのように解釈するべきでしょう。
 誰かを悪者にする、ないし見下すことでしか、自分のアイデンティティーを確かめることができない。自信を喪失している、ないし自信がない状態でないと、このような行動はしません。

 結局、ネトウヨって何ですか? と問われれば、端的に筆者は「思考停止と自信喪失が引き起こす、一種の社会現象」と回答します。

申し込む
通知する
0 Comments
インラインフィードバック
すべてのコメントを表示