安倍総理の御用記者と評判の悪い田崎史郎をメディアが出演させる理由

 あまりテレビを見ない筆者ですが、田崎史郎氏の評判の悪さは届いてきます。曰く安倍総理の犬、曰く安倍政権の御用記者など。

 田崎史郎氏を嫌いな人はいても、好きな人は少ないでしょう。ところが相変わらずメディアは、田崎史郎氏を出演させています。

 これだけ嫌われているのになぜ? という視点から見ると、評判が悪い田崎史郎氏の別側面が見え隠れします。様々な視点の大切さの実例として、田崎史郎氏とメディア、安倍政権を解説します。

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田崎史郎とは?プロフィールや略歴

 先に田崎史郎氏の基本情報、プロフィールを押さえておきましょう。基本は大事。

  1. 1950年に福井県に生まれる
  2. 法律家を目指して大学に入学するも、学生運動にのめり込み逮捕、13日間留置される
  3. 29歳で政治部に異動になり、大平正芳総理の番記者に
  4. 過去には小沢一郎とも親しくよく飲む間柄でだったが、遠ざけられた
  5. 2006年から解説委員長となりテレビなどに出演。ちょうど第一次安倍政権の頃である

田崎史郎の評判が悪い理由

文春のアンケートで嫌いなコメンテーター第二位

 2018年2月15日発売の文春で、田崎史郎氏は「嫌いなコメンテーター」部門で堂々の第二位に輝きました。輝いたと言ってよいのかどうか? はわかりませんが。

 文春で嫌いなコメンテーター部門に選ばれる前から、田崎史郎氏の評判は悪いものでした。安倍総理の御用記者、安倍政権の犬、老害などとネットでもたたかれています。
 とにかく出演したテレビで、安倍総理の擁護レベルが振り切っていると評判です。

新型コロナでテレビに生出演し、安倍総理の擁護で失笑の的に

 ごく最近の事例では、2020年4月8日放送の羽鳥慎一モーニングショーで、田崎史郎氏は安倍総理を擁護しすぎて失笑の的になったようです。
参照 田崎史郎氏、生放送で頑なに安倍政権擁護し嘲笑の的に…「専門家会議議事録、数週間かかる」

記事の概要
  1. 緊急事態宣言で、人との接触を8割押さえましょうに対して議論
  2. 田崎史郎氏以外は「いや、様子見とかだめじゃね?」
  3. 田崎史郎氏は「様子見はしょうがない。専門家と大臣の間で話し合われた」と主張
  4. 他の出演者が「じゃあ議事録だそうよ」と突っ込むと「議事録を出すには数週間かかる」と謎理論で安倍政権を擁護

 また4月6日の同番組で田崎史郎氏は「肺炎で亡くなった人のことを、あとでCT検査をして、これでコロナかどうかいちいち判断しているんですよ」と発言。しかしCTでコロナかどうかわかるわけがありません。
 この嘘に対しても、当然ながら批判の声が上がっています。

 他にも田崎史郎、安倍首相の“マスク2枚配布”を擁護し批判続出…「4枚6枚と増やしていける」田崎史郎氏、“怖いレベルの”安倍首相擁護発言連発に批判殺到…共演者に“謎の念押し”など、コロナ関係で田崎史郎氏は安倍総理擁護に必死のようです。

田崎史郎には公平性や中立性が皆無

 田崎史郎氏がこれだけ嫌われているのは、公平性や中立性が皆無だからでしょう。ジャーナリズムとしての役割を、放棄しているのが嫌われている最大のポイントです。

 また「なぜそこまで擁護するの?」と、見ている人にとって田崎史郎氏の発言は意味不明です。意味がわからないことは、恐怖でもあります。この恐怖も、田崎史郎氏が嫌われる大きな要素です。

なぜメディアは評判の悪い田崎史郎を出演させ続ける?

無関心より嫌われる方が視聴率がとれる

 メディアにとって悪名は無名に勝ります。知名度のないコメンテーターより、嫌われ者で有名なコメンテーターの方が視聴率が稼げます。

 つまり「安倍総理の御用記者」「安倍政権の犬」という悪名は、むしろメディアが田崎史郎氏を出演させる理由になっています。嫌われているからこそ、田崎史郎氏は今日もテレビに出演できるのです。

政権に近い情報が欲しい?

 安倍総理の御用記者、安倍政権の犬ということは、安倍政権に通じているということです。メディアにとって情報通は、どのようなスタンスであれ貴重です。

 メディアに対する「安倍総理に忖度するのか!」という批判は、両論併記! という必殺技でかわせます。田崎史郎氏を出演させるなら、安倍総理に批判的な出演者を出しておけばよいのです。

安倍政権に忖度している?

 メディアが安倍政権に忖度している、とまことしやかに囁かれます。本当でしょうか? 安倍政権に批判的な人たちは、メディアにもその責任を求めるケースが多いようです。
 「メディアが安倍政権批判をしないので、これだけ長期政権になったのだ」と。

 筆者はこの手の批判は、あまり当てにならないと思います。なぜなら安倍政権を擁護する人たちは逆に「メディアが安倍政権を批判している!」と断じているからです。

 安倍政権でんでん……失礼、云々ではなくメディアにジャーナリズムが不在がちだとは思います。

安倍政権の支持率と田崎史郎の嫌われ度がリンクしない理由

 安倍政権を擁護する田崎史郎氏は嫌われているのに、安倍政権の支持率は一向に落ちません。この現象は不思議です。

 わかりやすいように、料理屋に置き換えてみます。まずい料理を出す店なのに一向に客が減らない。しかしその店を美味しいと評価した評論家は、むちゃくちゃ嫌われている。「料理屋のステマだ!」「賄賂でももらってんじゃねーか?」
 ではまずい料理でいいのか? というと、そういうわけでもありません。

 ね? 不思議現象でしょ? 田崎史郎氏が嫌われて、安倍政権の支持率が落ちない現象。

田崎史郎という悪役は安倍政権のガス抜きに

 理由の一つは、田崎史郎氏が安倍政権のガス抜きになっている可能性です。人間、一つのことを叩いていると気が晴れます。なんだか正義の味方で、偉くなった気分になるわけですね。

 しかも叩くときは、みんなで叩く方が気が楽です。反対意見や反論をされると、気分がよくありませんものね。

 安倍政権を叩くと、安倍政権擁護ガチ勢から反論が来ます。しかし田崎史郎を叩いても、田崎史郎擁護ガチ勢はいませんので反論は来ません。田崎史郎を叩いてガス抜きをしている方が、気楽に正義の味方ごっこが楽しめます。

 田崎史郎氏は上記のような大衆心理を利用して、安倍政権のガス抜き役を「意図的に」担っているのかもしれません。

政権や総理よりコメンテーターの方が身近

 自分より年収が200万円高い友達は妬むことはありますが、世界一の大金持ちビル・ゲイツを妬む人はいません。モテる同僚のあいつは憎いけど、ブラッド・ピットに嫉妬する人もいないでしょう。

 人間って手の届かない存在には、嫉妬のしようがないのです。換言すれば、身近な存在だからこそ嫉妬したり、叩いたりしやすいというわけ。

 この距離感も、田崎史郎嫌いが安倍政権批判に向かない理由の一つです。意図していないとしても、構造的にガス抜き要因になっています。
 田崎史郎氏の悪い評判、地に落ちた好感度は安倍政権維持に一役買っているのです。

 「安倍官邸の正体」は田崎史郎氏の著作です。Amazonでは、以下のような口コミが。

首相の活動の内容はわかるが、結局総理を持ち上げている。提灯記事とはいわないが、報道バラエティー的な民放の番組でも、田崎氏は安倍官邸の弁護につとめており、安倍総理を庇うことは皆知ってる。だから本書の内容も割り引いて読んだ。

新型コロナ問題でいつまでも後手に回っている安倍政権にはうんざりだ。
しかし、その政権の実情をテレビできちんと解説しようとしている著者には関心を持った。

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安倍総理と田崎史郎とメディアのまとめ

 安倍総理は田崎史郎氏がガス抜きしてくれるので、寿司屋で会食を重ねて親しい距離を維持しています。
 メディアは無名より悪名、安倍政権の事情通として田崎史郎氏を出演させます。
 田崎史郎氏は意図的かどうかはともかく、安倍政権の長期化に貢献できます。

 力学的な三すくみの構造で、絶妙なバランスが安倍総理、田崎史郎氏、メディアで保たれています。持ちつ持たれつ、というやつです。
 さらに言及するなら、田崎史郎氏は評判が悪くなればなるほど、実質的に名前が売れて 得をしているわけです。

 少しだけ視点を巨視的にして物事を俯瞰すると、異なった見方が出てきます。田崎史郎氏の件はよい例ですね。
 ニュースや報道、物事を解釈するときは視点を変えてみる姿勢を身につけてくださいね。

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阿吽
7 月 前

田崎史郎さんに関しては、文春のおこなった2019年12月の嫌いなコメンテーターランキングでは、25位になってますね。

https://bunshun.jp/articles/photo/20862?pn=14

政権の提灯持ちだろって感じが浸透しすぎて、関心をもたれなくなったというのも、あるかもしれませんね・・。

>この距離感も、田崎史郎嫌いが安倍政権批判に向かない理由の一つです。意図していないとしても、構造的にガス抜き要因になっています。
>田崎史郎氏の悪い評判、地に落ちた好感度は安倍政権維持に一役買っているのです。

これは無いと思います。

なぜなら、田崎史郎さんを嫌ってるような人は、おそらく軒並み普通に安倍政権も嫌いなのではないかと思うからです。

田崎史郎さんを嫌って安倍総理を嫌ってない人は、いないと思います。個人的には・・。

田崎史郎さんが嫌いで、しかし安倍総理は好きって人は、おそらくいないと思います。(おそらくは)

田崎史郎さんが嫌いな人は、田崎史郎さんに、この政権擁護野郎とでも(?)ひとしきり文句を言った後に、安倍総理にもおそらく普通にひとしきり文句を言っていると思います。

あとは、田崎史郎さんに特段関心がなく、それでも安倍政権を批判してる人もいると思います。

(というよりも、緊縮思考のコメンテーターは、つまり世の中に出てるほとんどのコメンテーターとか言われてる人種は、個人的には軒並み話しにならないとも思っちゃってますね・・・w)

阿吽
5 月 前

すっごい今さらですが、田崎史郎さんのガス抜きとしての役割部分が1つわかりました・・。
 
ネット右翼の人達の、ガス抜きです。
 
何かあると、ネット右翼は安倍総理大臣に批判が行きつく・・のではなく、田崎史郎さん含む、安倍総理大臣のお友達周辺に、批判が行くのです。(甘利が悪い、岸田が悪い、二階が悪い、それこそ田崎が悪いetcetc…)
 
ネット右翼は何か自分達に不都合なこと(安倍総理大臣の売国政策)が起きても、田崎さん含む安倍総理大臣のお友達を批判して、安倍総理批判をしないようにしてるのです。
 
田崎さんは、ネット右翼の人達のガス抜きに使われているのです。
 
(まあただ、上記は、田崎さんが安倍総理の盾になっているというよりかは、ネット右翼の認知不協和の、その結果・・なのかもしれませんが・・)