本稿は食レポです。政治? 最後にすこーしだけ、豊崎界隈の飲食店のしんどさを書いて、デフレについて言及したいと思います。
ちなみに美味しすぎて、写真は殆ど撮れていませんorz
先日お伺いした、大阪市北区豊崎の中星亭は洋食屋さんです。お昼のランチも500円からと、かなりリーズナブルで、お昼にも何度かお伺いしてます。
特にランチでは「手ごねハンバーグ」が超オススメ。
そんな中星亭に、夜の営業でお邪魔してみました。
中星亭の絶品ペペロンチーノ
最初は牛タンを焼いたもの、古代ローマ風ピザを頼んだのですが……感想として最初に書きたいのはペペロンチーノ。
私はそれなりに、イタリアンの店も食べ歩いてます。いつも初めて入るところでは、パスタはペペロンチーノと決めています。
そのお店の特徴が、一番出るのがペペロンチーノだと思っています。寿司屋で最初に、コハダを頼むようなものですね(笑)
中星亭のペペロンチーノ。にんにくの旨さ、香りが素晴らしく引き出された絶品でした。程よい辛味と、おそらく1.4mmの細めなパスタがよく絡みます。
私もペペロンチーノを作るのが得意で、心の中では「この界隈で、私より美味しいペペロンチーノはないのでは?」なんて思っておりました。
※一応、元イタリアンの調理師でした。
一口目を食べた瞬間に、完全に白旗パタパタです。負けました。美味しすぎて、写真撮影すら忘れてました\(^o^)/オワタ
古代ローマ風ピザはパリパリと旨い
赤ワインと一緒に頂いたのは、古代ローマ風ピザ。
ところでピザといえば、古い料理に思われがちです。しかし今の形になったのは19世紀になってからだそうです。
イタリア国旗を模したマルゲリータを、当時の女王「マルゲリータ」が気に入ってから、広まったとされます。
だからこそメニューの「古代ローマ風ピザ」は、私の興味を引きました。見たことも、聞いたこともなかったからです。
ちなみにカルボナーラには、生クリームを使わない「ローマ風カルボナーラ」が存在します。
見た目はパルメザンチーズ、モッツァレラチーズ、通常のチーズの3種類が溶け合っています。その上には2色のオリーブの実をカットしたものがのっています。
生地はかなり薄めでパリパリと歯ざわりがよく、溶け合ったチーズとオリーブの実が絶妙な風味を奏でます。
無茶苦茶シンプルなピザなのですが、それゆえに「旨い!」のです。
ご主人にお聞きしたところ、中星亭のお客様と一緒に開発したメニューなんだとか。
なるほど……聞いたことがないはずです。中星亭のオリジナルピザだったのです。
グラスワインは500円くらいで、美味しいものが数種類
赤ワインはピノ・ノワールを注文しました。もう1種類も飲んだのですが……なんだったかな(笑)
基本路線は、果実味があり香りがよく、そしてタンニンが少なめのものを提供しているようです。
つまり飲みやすいものです。
チーズや肉との相性は抜群で、どの料理にも合います。魚介系メニューのときは、白ワインを注文したほうが良いかな? くらいでしょうか。
※この日は、魚介系メニューを注文しませんでした。
ボトルワインも2000円からと、非常にリーズナブルなお値段です。ボトル1本でワイン6杯分ですから、1杯あたり330円ほどで楽しめるというリーズナブル加減。
料理3品とワイン2杯で3000円ほどのご予算があれば、十分楽しめます。
北区豊崎界隈の飲食店の現状
大阪の北区豊崎界隈には、いくつかの名店があります。
関西炊きのおでんのお店、常夜燈はマンガ・美味しんぼに何度か登場した名店です。
また串樽は串焼きのお店ですが、これまたオリジナリティのある独創的な串焼きを提供する名店です。
洋食でいえば、中星亭も名店と呼べるレベルだと確信しました。
しかしいかんせん、豊崎界隈の飲食店は苦戦しているところが多いようです。元気なのはラーメン屋やうどん屋といった「1000円未満で、腹いっぱい食べられる系」のお店だけです。
これで消費税10%になればどうなるか? テイクアウト以外の外食に、軽減税率は適用されません。
消費税増税の負担、20~40代女性を直撃 博報堂調査、対策は「外食控えて自炊」「副業で収入増」が上位 – ねとらぼによれば、消費税増税で「自炊する」という防衛策が一番多いようです。
増税を踏まえて実践する行動では「なるべく自炊する」「お金のかからない暇つぶしを見つける」が2トップです。
豊崎は梅田から1駅離れた、住宅街へとこの20年で変貌したようです。
※海幸(寿司屋)の大将談。昔はいろいろな会社の本社などがある、ビジネス街だったそうです。
経済学を持ち出して「効用」とか言い始めるのは舌バカ
なんとも寂しい豊崎界隈の現状ですが、このことを書くとすぐ「経済学では効用という概念があってだな」などとうそぶく輩が出てきます。
また一部の「不景気に負けていない例外」を持ち出して、「努力不足」のような話をする輩もいます。
この人達は「大衆受けする味と値段」と「本当に美味しいもの」の区別のつかない、舌バカなのでしょう。
例えばマクドナルドの客単価は、おおよそ720~1000円ほどだそうです。売上も好調だそうです。
ではマクドナルドが美味しいか? と聞かれれば、私は「NO」と答えるでしょう。いえ、不味くはないですよ。
要するに「売れたから、美味しい。売れないから、不味い」ではないということです。
美味しいから売れる、という因果関係は成立しても、売れてるから美味しい(はず)は成立しないのですね。
政治論でいえば「多数はだから正しい(はず)」という因果関係は、成り立たないわけです。
京大では「真実は少数派に宿る」とすらいうほどです。
近所で「美味しい料理」が食べられなくなると、私はやや困ります。なんとか、飲食店には踏ん張って欲しいところです。
>なんとも寂しい豊崎界隈の現状ですが、このことを書くとすぐ「経済学では効用という概念があってだな」などとうそぶく輩が出てきます。
>また一部の「不景気に負けていない例外」を持ち出して、「努力不足」のような話をする輩もいます。
しょうもない話しだなあ・・・、とは思いますね・・・・。
しかも、上記のことを言っているのが、上位3%とかの勝ち組さんなら兎も角、おそらくは、それ以下の基本的に多くの日本国民が属するはずの負け組サイドの人が、さも得意そうに言うさまを見ると・・・ほんとしょうもないですね・・・。
こんな賢い人がはびこるこの国の界隈なら、そりゃあ不景気にもなるわいなあ・・っても思いますね・・・。
おっしゃる通りで。
なんで中間層や低所得層が多いはずなのに、高所得層みたいな意見をいうのか? 理解に苦しみますものね。
個人的には、歴史や経験などに基づかない社会科学の理論は、役に立たないと思うのですよね。