2019年の参院選で、世間をあっと言わせた「れいわ新選組」。そのれいわ新選組の支持率は現在、低迷しています。
参院選のときの支持率はご祝儀相場? ブーム? それとも――。
れいわ新選組が国政政党として根付くのかどうかは、2021年の衆院選にかかっています。
秋までに衆院選があります。その前にれいわ新選組の現状と支持率、この先どうなるかを議論します。
れいわ新選組とは
れいわ新選組とは2019年4月に山本太郎が設立した新党です。2019年7月の参院選目前に設立され、設立わずか3ヶ月で参院選に臨みました。
れいわ新選組はSNSなどで話題になったものの、テレビや新聞は諸派として取り上げませんでした。にもかかわらず、3ヶ月の間に人気を博して参院選では2%の得票率を超えました。
現在、参院で2議席を確保しています。
2019年の世論調査では支持率4.3%を記録し、台風の目と目されます。各地で精力的に街頭演説を行い、SNSやYouTubeでその様子が中継されました。
れいわ新選組は政策として積極財政を掲げ、消費税廃止を謳っています。日本で唯一、反グローバリズムやケインズ的な積極財政を公約にした政党です。
山本太郎自身は左派、リベラル派と目されていますが、れいわ新選組は左右問わず人気を集めました。
また、社会的弱者の受け皿となった点も注目されました。
れいわ新選組の支持率
れいわ新選組の支持率は設立から参院選までうなぎ登りでした。しかし、現在はやや下火になっています。
2019年参院選時の支持率
2019年8月の報道で、れいわ新選組の支持率は4.3%を記録しました。社会的弱者や低所得層、マイノリティの受け皿としてれいわ新選組が期待されたからです。
くわえて、山本太郎やれいわ新選組の選挙戦術も話題に事欠きませんでした。障害者の候補者2人を比例の優先枠に入れたり、山本太郎を3位にして背水の陣を敷いたりしました。
各地で精力的に行った街頭演説も好評でした。
積極財政だから支持したという人たちも確かにいましたが、社会的弱者の受け皿として期待された面が大きかったのではないかと感じます。
後から考えれば――設立したばかりで、支持率がご祝儀相場だった可能性が高いです。
2021年3月の支持率
2021年3月時点でれいわ新選組の支持率は0.2%(時事通信、NHK)、1.1%(共同通信)とばらけています。
4.3%を記録したのは共同通信の世論調査です。共同通信の世論調査では無党派層が少なめにでます。
世論調査を参照すると、れいわ新選組の支持率は1%弱と考えるのが自然です。
れいわ新選組の支持率は拡大するどころか下がっています。理由は「話題になることが少ない」「山本太郎が表に出ていない」などが挙げられるでしょう。
くわえて、設立当初のご祝儀気分が消えたことも一因かもしれません。
2021年秋までの衆院選でれいわ新選組はどうなる?
20201年秋までに衆院選が予定されています。れいわ新選組も候補者を擁立して戦う予定です。
今回は政党要件を満たしているため、テレビや新聞もれいわ新選組を取り上げるでしょう。しかし、SNSではれいわ新選組が話題に上ることは少なくなりました。
れいわ新選組への熱狂は過去のものとなりつつあり、下火となっています。
衆院選では再びSNSに火をつけられるかどうかが注目されます。一時のブームで終わるのか、それとも国政政党として根付くのか。
2021年の衆院選で、れいわ新選組の今後が問われることになりそうです。
なお、筆者はれいわ新選組を応援しています。れいわ新選組が今後どうなっていくのか? それを決定するのは有権者一人ひとりです。
SNSから応援したり、れいわ新選組のボランティアにチャレンジしたり。応援でできることはたくさんあります。
れいわ新選組の今後はあなた次第です。
まとめ
れいわ新選組が登場した当初、「ようやく日本にも、積極財政派の政党が出てきてくれた!」と筆者は思いました。今もその気持ちは変わっていません。
しかし、世論というのは移ろいやすいものです。昨日まで熱烈に応援していた人が、今日には素知らぬ顔で批判しているのが世論です。
世論からの支持を受けることはとても難しい作業です。
下火になったれいわ新選組の人気をどう再燃させるのか? 山本太郎代表の手腕が問われます。そして、それを支えるのはあなたです。