「国の借金」使用頻度ランキング-メディアや新聞で異なる言葉遣い

 国の借金という単語は、新聞やメディアごとに使用頻度が違うのではないか? そんな疑問をふと抱きました。

 そこでGoogleの「site:ドメイン 検索語」コマンドを使用して、バッチリ調べてみました。新聞や週刊誌、そして財務省が「国の借金」という単語を使う頻度をランキング!

 そして意外な結果に、筆者も驚きです。

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「国の借金」使用頻度ランキング・新聞別

 ランキングは、以下のコマンドとルールで算出しています。

  1. 「site:ドメイン 国の借金」で、国の借金という単語の出現回数を調査
  2. 「site:ドメイン」で、インデックスされている総ページ数を調査
  3. ドメインには「www」を含めず、サブドメインまで調査する

 調査日時は、2020年9月16日の午前4時から6時半の間です。

 それでは「国の借金」使用頻度ランキングを、見ていきましょう!
 新聞は読売、朝日、日経、毎日、産経をランキングしています。

第1位 読売新聞 9,770件/1,590,000ページ 0.614%

 意外なことに第1位は、読売新聞でした。国の借金という単語の出現頻度は0.61%ほど。

 読売新聞は政治や経済へのスタンスが中立、というイメージがありました。しかし国の借金という単語を、もっとも使用している大手新聞でした。

第2位 毎日新聞 10,500件/1,940,000ページ 0.541%

 第2位は毎日新聞です。読売新聞よりやや、国の借金という単語の出現頻度は低くなり0.54%。

 読売新聞がやや政権より、保守よりとするなら毎日新聞は反政権、リベラルよりと言われます。政治スタンスと国の借金という単語の出現頻度に、あまり関連性はなさそうです。

第3位 朝日新聞 17,000件/3,640,000ページ 0.467%

 朝日新聞は右派から、左翼だリベラルだと叩かれます。しかし国の借金という単語の出現頻度では、もっとも中立なパーセンテージを示しました。

 0.46%は、後述する週刊誌などを含めても真ん中くらいです。

第4位 日経新聞 15,100件/5,010,000ページ 0.301%

 日経新聞は国の借金という単語の出現頻度が、0.3%でした。筆者は「経済新聞なので、もっとも出現頻度が高いのでは?」と予想していましたが、見事に外れ。

 ここまでは、新聞ごとの出現頻度のばらつきは大きくないようです。

第5位 産経新聞 1,590件/2,450,000ページ 0.064%

 産経新聞は驚きの0.06%でした。読売新聞の10分の1、日経新聞の5分の1しか、国の借金という単語を使用していません

 後述しますがフジサンケイグループのZAKZAKも、国の借金という単語の使用頻度が極端に低いです。

 さすがは田村秀男氏がいる新聞社です。産経新聞の編集委員・論説委員を務めており、国の借金の嘘をときどき解説しています。

「国の借金」使用頻度ランキング・メディア別

 次に週刊誌や他のメディアの、「国の借金」使用頻度をランキングします。財務省も入れていますが、特に問題はないはず。

ぶっちぎりの第1位 週刊現代 4,330件/188,000ページ 2.303%

 週刊現代がなんとぶっちぎりの第1位で、2.3%も国の借金という単語を使用しています。多くない?

 50記事に1つは、国の借金について書いていることになります
 国の借金についてショッキングに書くと、大衆紙だから売れるのでしょうか?

諸悪の根源が第2位 財務省 953件/82,200ページ 1.159%

 週刊誌や新聞は「ほら、所詮はメディアですし」で許容できますが、財務省お前は別だ。

 なぜなら国の借金という単語は正確ではなく、厳密には政府の借金と言うべきだからです。
 日本の中枢であり一番の専門家である財務省が、約1.16%も「国の借金」と記事に使用しているのは許しがたい話です。

平均的な第3位 東洋経済 4,790件/648,000ページ 0.739%

 東洋経済は、新聞と比較してやや高い約0.74%です。経済誌ですから、国の借金という単語を使用する機会も多いでしょう。

 その割にはパーセンテージが平均的という印象です。

やはり産経系列の第4位 ZAKZAK 1,170件/1,010,000ページ 0.115%

 ZAKZAKは別名夕刊フジで、フジサンケイグループの系列です。国の借金の使用頻度は0.11%と、平均を大きく下回りました

 安定のフジサンケイグループは、やはり国の借金という単語を、グループ全体で使わないようにしているのではないでしょうか

意外と低い第5位 NHK 1,920件/1,750,000ページ 0.109%

 NHKも意外と低く、約0.11%でした。色々と番組などで叩かれるNHKですが、国の借金という不正確な単語は使わないようです。

 NHKは叩かれているイメージとは裏腹に、正確な報道が多いのかもしれません。

ぶっちぎりの低さ第6位 時事通信 696件/1,450,000ページ 0.048%

 時事通信はなんと産経新聞を抜いて、国の借金という単語をもっとも使用しないメディアでした!

 事実のみを淡々と伝えるので使用する機会がない、と見るべきでしょう。
 なおランキングに載せてませんが、ブルームバーグ(0.035%)も時事通信と同じくらいでした。

「国の借金」使用頻度ランキングまとめ

 ランキングをまとめていて感じたのは、フジサンケイグループの「国の借金」出現比率の低さです。フジサンケイグループは国の借金という単語を、全体的に使用しないようにしているのではないでしょうか。

 なお叩かれるNHKや朝日は、そこまで国の借金の使用頻度が高くないことも印象的でした。むしろ中立的、政権よりとされる読売が高かったことも印象的です。

 なお機関誌なので赤旗は載せませんでしたが、1,360件/136,000ページで1%だった模様。

 財務省? お前はダメだ、絶許だ。

世界の公債発行残高ランキング

 世界の公債発行残高ランキングを、よくあちこちで見かけます。「アメリカに次いで日本が2位、GDP比ではもっとも悪い」と印象づけるランキングです。

 最初にお断りしておくと、このランキングは何の意味もありません。その理由は後述しますね。

  1. アメリカ 約2,362兆円 対GDP比104.3%
  2. 日本 約1,300兆円 対GDP比237.1%
  3. 中国 約744兆円 対GDP比 50.6%
  4. イタリア 約302兆円 対GDP比132.2%
  5. フランス 約301兆円 対GDP比98.4%

 上記の数字を見て「大変だ!」と思う人は、ちょっと頭が悪いです。

国別・国の借金ランキングの意味がない理由

 国別借金ランキング、正式名称・公債発行残高ランキングに意味なんてありません。

  1. 自国通貨建て国債(内債)か、外貨建て国債(外債)かによってリスクが大きく変わるから
  2. 債務を見るなら、資産も見ないと意味がないから

内債か外債かでリスクが変わる

 自国通貨建て国債は、デフォルトリスクがありません。政府が通貨発行権を持っているので、当たり前ですよね。
 自国通貨建て国債、つまり内債の場合に心配しなければならいのは、インフレだけです。

 逆に外貨建て国債、つまり外債は額の多少に関わらずデフォルトリスクが存在します。
 例えばドル建てなら、外貨(ドル)準備高がゼロになったらデフォルトしますよね。

 各国の債務を比較するとき、その債務が内債なのか外債なのかによってリスクが異なります。リスクの異なるものを一緒にランキングして、比較していること自体が間違いです。

対外債権の差し引きも必要

 借金が10億円あっても、資産が10億円あれば健全な状態です。しかし国の借金議論では、日本政府の持つ資産について触れられません

 日本は対外債権国であり、資産のたくさんある国です。この点を無視して、債務残高だけ比べても無意味です。

まとめ

 「国の借金 ランキング」というキーワードを調べると、国別借金額ランキングの記事が出てきました。筆者が最初に思ったことは「――意味がないし、内容もないよぅ」でした。
 べ、別に駄洒落じゃないんだからね!

 そこで「国の借金という単語の使用頻度を、メディアごとにまとめたろ!」と考えたのが本稿です。

 おそらく「国の借金」使用頻度ランキングは、日本初だと思います。数字や調査を元に、国の借金という嘘の言葉をどうしたらなくせるか? 使用頻度を減らせるか?
 そういった議論の材料になれば幸いです。

 以下は藤井聡京大教授の著書で、かなり必読です。国の借金の嘘がまだ、あまり理解できていないならおすすめですよ。

現在の安倍内閣に賛成の人も反対の人も、経済について興味のある人も無い人も、すべての人が目を通しておくべき本だと思いました。

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国の借金については以下の記事もどうぞ。

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