先日、映画版の信長協奏曲を視聴しました。
筆者は漫画版の信長協奏曲も、全巻読破している大ファンです。映画もかなり良かったので、ネタバレありで評価とレビューします。
キャストなど基本情報
映画版の信長協奏曲は、2016年1月23日に公開されました。
全国325カ所で公開されて、2日間の動員数は49万人。興行収入は2日間で6億円強でした。公開9日目で150万人動員し、興行収入は17億円を突破。
2016年の興行収入ランキングで、シン・ゴジラに次いで第2位を記録した娯楽大作です。興行収入は最終的に、46億円強でした。
かなり豪華なキャスト陣です。2016年第2位も納得の豪華さです。
- サブロー / 織田信長 小栗旬
- 織田信長 / 明智光秀 小栗旬
- 帰蝶 柴咲コウ
- 池田恒興 向井理
- 羽柴秀吉 山田孝之
- 前田利家 藤ヶ谷太輔（Kis-My-Ft2）
- 市 水原希子
- 徳川家康 濱田岳
- 松永弾正久秀 古田新太
特に小栗旬の2役は、非常に上手く演じ分けができていました。信長協奏曲を知らない人は混乱しますが、織田信長は2人いる設定です。
主人公でタイムスリップしてきた織田信長そっくりのサブローと、サブローに織田信長を譲って明智光秀になったミッチーの2人が織田信長です。ややこしいですね(笑)
映画版の信長協奏曲の監督は、松山博昭です。他にもライアーゲームなどを手がけています。
原作は石井あゆみで、漫画・信長協奏曲の作者です。
映画版の信長協奏曲は、ドラマ版の信長協奏曲の最終話・続編として制作されました。
「ドラマを見てないと、映画版は楽しめないんじゃ……」と、がっかりする必要はありません。漫画版の信長協奏曲を読んでいれば、映画も十分にあらすじも理解でき、楽しめます。
筆者もドラマは見ていませんが、十分に映画版の信長協奏曲を楽しめましたよ。
ネタバレあらすじ解説
映画版は燃える光景から始まり、生き残った子供が信長へ怨嗟の声を上げます。延暦寺焼き討ちかと思ったら、過去に明智光秀(ミッチー)/織田信長が行った蛮行だと後で明かされます。
このときに生き残った子供が、後の羽柴秀吉です。
一方で主人公であるサブロー/織田信長は、同じ未来人である松永弾正久秀から「お前、もうすぐ死ぬよなぁ？」と衝撃の告白を受けます。
サブローも松永さんも、教科書がないと歴史がわからない人たちです。
教科書を見て「うわっ！ 俺、死ぬんだ！」とサブローは衝撃を受けます。
秀吉は織田家への復讐に燃えて、帰蝶を人質に明智光秀ことミッチーを脅して本能寺で織田信長を急襲。サブローはピンチになるもミッチーが帰蝶を救出し、サブローと逃がして自身が織田信長として本能寺で死亡。
サブローは秀吉の謀略で、逆臣明智光秀に仕立て上げられて……。
と、このように羽柴秀吉の復讐劇に立ち向かいつつ、サブローは織田信長の運命からどうにかして逃れようとあがきます。それはサブローに生きてほしいと願う、帰蝶のためでもありました。
追い詰められたサブローに待ち受ける、最後のまさかのどんでん返しに筆者びっくり。王道と言えば王道。
筆者は「もうあかん！ 明智光秀、天海僧正説で生き延びるんやろか？ ハラハラドキドキ……」だったので、どんでん返しに「うーん、確かに王道ちゅっちゃ王道やけど……」と意外性を感じました。
信長協奏曲の漫画を読破している筆者の、映画への評価と感想
全体としての評価は、肩の力を抜いてみることのできる娯楽作品です。所々「えっ？ テンポ速過ぎない？」と思う部分もあるものの、全体としてはしっかりと楽しめました。
星4つ、というところでしょうか。
原作の漫画・信長協奏曲の雰囲気が良く演出できています。サブローの軽い感じもGoodです。
加えて軽い感じのサブローが追い詰められ、覚悟を決める緊迫感とシリアス展開はドキドキしながら見ることができます。
漫画版ではサブローが戦っているシーンは、ほとんどありません。しかし映画版のサブローは、かなり激強です。考えてみれば30年くらい、戦国時代を生き抜いてきた計算です。強くなっていても不思議はない。
最後の結末は、清涼な読後感を視聴者に与えてくれますよ。
信長協奏曲はドラマも放映されていた
じつは筆者、Amazon Prime Videoでたまたま、映画版の信長協奏曲を見つけました。漫画以外の前知識なく、映画を視聴しました。その後、記事にする段階になってドラマ版があったことを知りました。
ドラマ版があると知ったときの筆者の感想は「ですよね～」です。映画の作りが、信長協奏曲を知っていること前提だったからです。
信長協奏曲のドラマ版はどこで見られるのか？ Amazon Prime Videoでは現在、残念ながら視聴できません。
漫画版で読んでから、映画版を視聴するのが良いでしょう。
漫画版は現在、19巻まで出ています。
がっつりした歴史物というわけではなく、不思議な雰囲気を持った人間ドラマとして読める漫画です。「いつの間にかはまっていた」が、漫画版信長協奏曲を読んだときの感想でした。
うん、漫画版も読後感に清涼感があります。なんでだろう……？
まとめ
映画版の信長協奏曲はドラマか漫画を見ておかないと、あらすじがつながらないと思います。「原作知らないけど映画見ました」だと、あまり楽しめないでしょう。
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映画版もおすすめですし、是非とも漫画の信長協奏曲もおすすめしたいところです。信長系漫画では、信長のシェフと同じくらい面白い作品ですよ。
