連日のように、コロナの感染者数拡大が報道されています。感染爆発でヤバい! などの印象を持つ状況ですが、国民感情は二分されているようです。
つまり「コロナ怖い」と「コロナ慣れた」です。
「コロナ慣れた」の感情は、コロナの脅威や致死率が下がっていることとも関係するでしょう。コロナの致死率が、7月初旬の第二波から急激に低下しています。
現状と致死率低下の理由、そして我々一般人が取るべき態度について考えます。
7月初旬から始まったコロナ禍第二波と死者数
7月初旬からコロナ禍第二波が始まりました。第二波以前の状況は、感染者数累計約2万人、死者数が1000人弱でした。
よって致死率は5%と推計されていました。
インフルエンザの致死率が0.1%程度なので、致死率5%は驚異的な数字です。この致死率こそ、コロナへの恐怖の最たるものでした。
7月初旬から始まった第二波は、感染者数が約2万8000人に対して、死者数が約100人――ゼロのつけ忘れではない――です。
上記が8月11日現在の感染者数累計と死者数です。
7月初旬から始まった第二波は、7月中旬頃に拡大の一途をたどります。しかし現在のところ、死者数の大幅な増加は見られません。6~7月初旬まで1日数人程度だった死者数が、最大6人程度に増加したのみです。
死者数が増えるまでにタイムラグが考えられるとはいえ、最大で2週間程度です。したがって致死率が低下している、としか考えられません。
そしてその致死率を数字から素直に算出すれば、100/28000となり0.3~0.4%程度が第二波の致死率だと考えられます。
急激な致死率低下をもたらしている理由は?
コロナは「弱毒化」しているのか? 欧米でも死亡率低下 専門家「無症状多く、判別困難」(夕刊フジ)によれば、欧米でもコロナの致死率は低下しているとのことです。
まず致死率の計算式を明確にしておきましょう。
致死率=死亡者数/感染者数×100
コロナの特徴は、無症状者が多いことです。したがって母数である感染者数が確定できない、という問題があります。
この問題も踏まえた上で、致死率が低下している原因として考えられている理由を見ていきましょう。
理由1 若年層中心に感染しているから致死率が下がっている
「若年層への感染が多く、したがって致死率が下がっている」との説があります。加えて若年層は無症状者が多く、母数を確定できないとのこと。
しかし本当でしょうか? 若年層だけに感染が広まり、致死率の高い高齢層に感染が広まらない。そんな都合のいい話があるのでしょうか。
理由2 コロナウイルスが弱毒化している?!
コロナウイルスの弱毒化説は、ネット上で囁かれています。専門家からも、弱毒化の可能性を指摘する声があります。
しかし現在のところ、コロナウイルスの弱毒化説は可能性の話であり、エビデンスは存在しません。
理由3 検査数拡大による母数増加
検査数拡大に伴って、感染者数も比例的に拡大している。よって致死率が低下した、との見方もあります。
特に日本において、当初は重症者を中心に検査をしていきました。しかしコロナの検査を拡大した結果、無症状者も感染者に数えられるようになり、致死率が低下したのではないか? とする説です。
日本の説明はつくのですが、では欧米は? 欧米で致死率が低下している説明は、検査数増加では難しいかもしれません。
理由4 すでに集団免疫を獲得している?
すでに集団免疫を獲得したのではないか? とする説もあります。なるほどこれなら、欧米の致死率低下は説明できます。しかし次は、日本についての合理的な説明が難しくなります。
なぜなら日本では、まだ感染者数がたかだか5万人弱であること、コロナによる死者数も1000人程度です。集団免疫を獲得できる規模の感染が起こった、とは考えづらいからです。
理由5 複数要因による現状
もしかすると複数の要因が、世界で起こっているのかもしれません。欧米では集団免疫が獲得されつつあり致死率が低下しており、そして日本では検査数の拡大による致死率の低下が起きている、などの複数要因による現状と考える説です。
そもそも専門家ですらコンセンサスが統一されていない
とはいえ現在のところ、専門家ですらコンセンサスが統一できていません。Aを主張する専門家と、正反対のBを主張する専門家がいると思えば、Cを主張する専門家が出てきます。
こんな状態ではどの主張が正解かなど、一般人である我々には判断できるはずがありません。よってコロナの致死率は現在下がっているが、もしかしたら今後は上がる可能性だってあるかもしれない。
このような不確実性に満ちた中で、我々一般人はどのような態度を取ればいいでしょうか。
過大に恐れるでも過少に侮るでもなく中庸を大事に
中庸とは哲学において、とても大切な概念です。かのアリストテレスは中庸をメソテースとして提唱しましたし、孔子は中庸を礼賛しました。
極端な行き方をせず穏当なこと。片寄らず中正なこと。
上記が中庸の大まかな概念です。「中正」とは単に両論併記やどっちつかずではありません。両端の正しさの要素を認めつつ、アウフヘーベンすることが中庸と言えます。
アリストテレスは中庸を「蛮勇と臆病の間に現れる徳、すなわち勇気」と表現しました。
蛮勇はときに大敗につながり、臆病は勝機を逃します。しかしどう振る舞えば結果的に勝てるのかなど、その時点では誰にもわかりません。不確実性の高い状況にこそ、中庸が大事です。
コロナ禍の現在にも、上記の話は当てはまります。コロナ禍がどれほどの脅威なのすら、はっきりとわかっていません。例えば、日本の肺炎の死者数は年間で約10万人です。インフルエンザは1500人~3000人。
コロナはしてどこに入るのか? 誰も答えられないのが現状です。
加えて「コロナは大丈夫!」という言説は、ニュースや報道になりづらいです。ショッキングじゃないからです。
基本的にニュースや報道は「怖い・危険・大変」などが重視されます。「危ないぞ!」と報じても、起きなければ「よかったね」で済みます。
逆に「大丈夫だよ!」と報じて、何か起きたら責任問題に発展します。
余談ですが財政破綻論が未だに報じられ、財政破綻しない論があまり広まらないのもこれが理由。
正しさや論理性より、責任問題に発展するリスクがあるかどうかが重視されます。そりゃそうでしょう、人間だもの。
現状では報道やメディアに影響され、学者、有識者、政治家に至るまでが「危ない」を共有しています。ある種の全体主義と言えなくもありません。
コロナ禍第二波の致死率が、わずか0.3~0.4%程度になった今も「感染者が拡大しました!」と毎日のように報じられ続けています。どこも「死者数はほとんど増えていませんが……」とは報じません。
この現状は偏っているのではないか? と筆者は考えます。過大に恐れすぎている、と感じます。かといって過少に侮ってもダメですが……。
「コロナ怖い」「コロナ慣れた」のどちらでもかまいませんが、極端に走らないようにしたいものです。
まとめ
なぜ致死率が低下しているのかは脇に置いても、致死率が低下していることは現実です。
先日の記事で「8月初旬頃には判断できるだろう」と書きました。7月の中旬~下旬に感染者数の大幅な増加があったからです。
そこから死者数がタイムラグを置いて増えるか、それともそのまま低空飛行するか。
想定していたとおり、死者数は低空飛行しています。
この事実は「コロナは言われているほど、恐ろしいウイルスではないのではないか」との疑義を示しています。
過大に恐れず、過少に侮らず日常通り過ごしたいものです。
ちょうど、林修さんの番組で、この最近のコロナによる患者の死亡率の低さに関して言及していたので見ていたのですが・・、
番組に出ていた専門家の先生の見解ですと、最近噂されているコロナウイルスが弱毒化したというようなことに関する明確な証拠みたいなものは、今のところ(R2年8月11日現在)は確認されてはいないみたいなふうなことを言われていました。
死亡率の低さは、それよりも、コロナの軽症患者、並びに中等症患者に対する初期対応のノウハウが、コロナ騒ぎの当初よりも格段と向上した為と言われていました。(血栓を作らないような薬を投与したり等々で)
治療薬はないようですが、軽症ならば、重症化させない対応方法が、だいぶん蓄積されてきたという話でした。
そうなのですね~。とすると医療技術の向上で、コロナの脅威度がかなり下がっているのでしょうね。
ありがたい話です。
>どこも「死者数はほとんど増えていませんが……」とは報じません
ニュースではまず、死者数から報じられるべきで、そのおまけ程度に、検査陽性者数が報じられるべきだと思います。
本当、全くその通りです。正しい情報なしに、正しい認識や判断なんて持てないですものね。
多分、多くの人は死者数や致死率がこの程度と知ったら、かなり安心するんじゃないでしょうかね。
私はニューヨーク市の薬品検査の責任者である医師と友人です。これからアメリカ政府がPCの問題から発表できないデータから類推される状況を説明するため、友人の名前は言えません。
私が
①東アジア、東南アジア、中央アジアで患者数が少ないことは、コロナ型ウィルスが以前から恒常的に発生しており、同地域の住民がある程度の抗体を受け継いでいる可能性を示唆している。
②コロナウィルスは動物と人との間を頻繁に介在することによって発生するが、中国においては10世紀から家畜と人が同じ家屋で住むようになっている。
③日本に結核が持ち込まれたとされるのは、日本が初めて中国との経済的かて政治的な関係を本格化させた明治以降である。しかし、結核の割には感染力が高く、致死率が低く、また長期の治療を施された人が殆どである。これはコロナのヘルペス化という症状と合致し、かつコロナの症状は結核に似ている。また当時の医療水準では結核であるかどうかの判別は不可能である。
④以上により、中国と関係が深かった地域はコロナによる免疫をある程度獲得している可能性がある。
⑤この仮説が正しければ、中国におけるコロナの流行を基にWHOの予測がヨーロッパやアメリカ地域において外れたことを証明できる。
友人の医師がアメリカ政府の情報をチェックしたところ、白人種黒人種と比して黄色人種の陽性率は1/10にまで減少することを確認しました。これにより、医療の最高権威であるジョンズホプキンス大学に問い合わせたところ、研究者はその論点を共有しているとのことでした。
私は彼からの返答を基に、更なる仮説を立てました。
①日本では若年者ほど感染率が高いのは、抗体の受け継ぎが少なくなったからで、おそらく、戦中に流行し、日本軍がアジア地域全般に広めたのが現在のコロナ流行を除いて、最後のコロナ流行であった。
②それにしては、中国の感染者が数万人いたのは、過去中国人が使っていた漢方薬などを今現在使っていなかっからだと仮定できる。1000年以上定期的に流行していたのならば、当然、それに対応する漢方薬があった筈だ。
③即ち、現在あまりメインでない漢方薬で、風邪などの症状に効くとされる漢方薬が症状の緩和に有効である可能性がある。
これらはジョンズホプキンス大学に送られ、ジョンズホプキンス大学はこの仮説を基に漢方薬の治験を行なっています。
現在開発されている薬は効かない人が一定割合いたり、副作用で重症化する人がいて、ワクチンに関しては10%の確率で、2日で抗体が消えてしまうなど、八方塞がりの状態です。漢方薬は副作用がないため、治験をいくらでもやることができます。
アメリカのコロナ関係のニュースは、恐らく恐慌になることを日本国民に周知されたくない目的で、日本に入りにくいですが、オハイオは最悪な状態であるようです。トランプが連邦の資源を一切使わせないためと黒人差別に対するデモ、オハイオの貧弱な医療資源が原因です。
尚、私はアメリカ政府に対し、中国に医師看護師を要請し、軍事基地を使って即応性があり、かつ効果的な対応をするようにレポートを送りましたが、国務長官がはねました。ニューヨーク市は独自で台湾、ベトナムから派遣して貰うことになりましたが、中国の医療従事者とは桁が二つは違うので、圧倒的な人手不足は変わらず、暗さん足る状況のようです。
いわゆるファクターXの話だと思います。私は専門家じゃないので、よくわかりません。しかし……漢方薬はないと思います。
>中国の感染者が数万人いたのは、過去中国人が使っていた漢方薬などを今現在使っていなかっからだと仮定できる。
漢方薬がウイルスの感染を抑える、というようなことはほとんどあり得ないと思いますが。
文中に症状を緩和すると書いたと思いますが。
1000年以上定期的にコロナが流行っていて、対応する薬がないならば、いくら抗体が引き継がれていたとしても数十万人から数百万人が死亡していた筈で、もしそうならば記録に残っている筈ですが、ありません。
当然、抗ウィルス薬はありませんから、症状の緩和に対応する漢方薬ということになります。コロナが重症化しないのであれば、ちょっと長引く風邪程度の話になりますから、話題にのぼることは少なかったでしょうし、自然免疫的な状況になっていったことの説明ができます。