コロナ感染拡大に伴う致死率低下とメディア・政府の姿勢への疑念

 コロナ第二波が到来し、感染者数が爆発的に拡大し続けています。すでに第一波における一日あたりの新規感染者数を大幅に超え、緊急事態宣言を求める声も出ています。

 ところで皆さん、7月31日の本日時点ではコロナの死者数が、ピクリとも増えていない事実はご存じでしょうか。

 上記で筆者は「7月28日以降の死者数の推移次第で判断」と書きました。ある程度予測していたとおり、死者数は増えませんでした。

 この事実を踏まえた上で、政府やメディアのあり方について考えたいと思います。

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コロナの致死率が急速に低下

 Googleの「コロナ 感染者数」で表示されるグラフを、比較可能なように重ね合わせました。水色が感染者数、黒が死者数です。

 死者数がピクリとも増えていない事実が確認できます。

 第二波以前は感染者数2万人に対して、死者数が1000人弱でした。致死率は5%と言われていました。

 しかし第二波がきてから致死率は、大きく低下しています。現在は感染者数累計3万3000人、死者数は変わらず1000人です。致死率は3.3%にまで低下しました。

 感染者数の拡大はとどまるところを知りませんから、このまま推移すれば致死率はさらに低下するでしょう。

致死率低下に伴う2つの意見

 死者数が増えずに致死率が低下する現象について、2つの意見があります。

  1. 感染者数拡大からタイムラグを伴って、死者数も増加するはずだ。危ないぞ!
  2. 検査数拡大により、感染者が多くカウントされている。実情はそんなに危なくないぞ?

 後者の説には検査数の拡大の他にコロナ弱毒化説、自然免疫強化説などがあります。言及しておくとコロナが弱毒化した、ないし自然免疫が強化されているというエビデンスはどこにもありません
 有力な説明は検査数拡大に伴う感染者数のカウント増加感染者が若年層に多いために死者数が少ないなどの説です。

 前者の危険とする説は、タイムラグをどの程度と考えるかハッキリさせるべきでしょう。筆者は第一波から10日~15日と判断しており、すでに死者数が増えるなどの兆候がないのは不自然との立場です。

 いずれにしても筆者もあなたも専門家ではないので、現段階では有力な仮説を確認するのが精一杯です。加えて仮説を論じるのは本題ではありません。

 本題は「どうしてメディアや政府は、死者数が増加していない事実を伝えないのか?」です。

コロナの致死率低下をメディア・政府は伝えているか

 コロナの感染者数拡大について騒ぎ立てるメディアでは、死者数が増加していない事実についてあまり報道しません
 感染者数より死者数や、重症化した人数の方が重要なのでは? と筆者は考えます。

 じつは小池知事は第二波当初から、検査数拡大による感染者数のカウント増加を伝えていましたが……世間では言い訳と捉えられてスルーされています。

 その他の例で死者数が増えていない、という実態を伝えるメディアや公式見解はほとんど皆無です。特に政府や都道府県はなぜ伝えないのか? 本当に謎です。

 死者数が少ないという現在のあやふやな現象を、一定程度説明しないと国民は疑念に駆られるだけです。「あれ? じつはコロナって怖くないのでは?」「なんだか俺たち、騙されてないか?」と。

 筆者は専門家などの見解も交えて、政府が何らかの見解を示すべきではないかと思います。

感染者数拡大ばかりが取り上げられる原因

 感染者数拡大ばかり取り上げられる背景には、おそらく何らかの力学的要素も働いていると考えられます。

 一つ。メディアにとっては、ショッキングな方がニュース価値が高いです。よって感染者数拡大ばかり取り上げ、死者数が増加していないことはスルーします。
 「本日東京で感染者数が過去最高となりましたが、死者数はゼロでした」では、一気に危機感が薄れますものね?

 現段階で、致死率が低下している原因は特定できていません。専門家の間ですら、コンセンサスがありません。メディアや新聞はこういうときこそ「両論併記」をするべきでしょう。

 一つ。政治家にとって「(危険性の少ない)危機的に見える状況」は、大変美味しいです。なぜなら自分が強いリーダーだと、演出できるチャンスだからです。

 先日の吉村大阪府知事や松井大阪市長の「飲み会は5人未満!」なんて、何の合理性もない提案です。しかし「何らかの――毒にも薬にもならない――決断をした!」という印象は、大衆受けが大変よろしい。

 安倍総理がコロナ禍で存在感を失っていることにも、理由があります。政府にとって緊急自治体宣言は責任を取らされるだけで、権限が全くありません。つまりうまみがない、うまみは全部都道府県知事が持っていきます。
 よって安倍総理は存在感を消すことで、世間からの追求を逃れているのではないでしょうか?

 一つ。自粛警察や世間全体に蔓延する、全体主義的な空気の問題もあるかもしれません。「コロナは危険だ!」と主張する分には、何のリスクも痛痒もありません。
 しかし事実はともかくとして「コロナの危険性は少ない!」と、大声で言えるでしょうか?

 はばかられるのは、世間に全体主義的な空気が存在するからではないかと思います。

 これらの理由が積み重なって、感染者数拡大ばかりが取り上げられるのだと言えます。

まとめ 政府や都道府県は何らかの見解を出すべき

 まことに不思議なのですが、死者数が増えていないことへの公式見解はなぜ出ないのでしょうか? それもともう少し状況が確定したら、出されるのでしょうか?

 第一波の感染者数を超えている時点で、緊急事態宣言を出さない合理的な説明が必要になるはずです。死者数が増えていないことが理由なら、説得力もあります。
 政治が遅いのはいつものことなので、見解が出されるのを待ちましょう。

 けれども多くの人が、メディアの報道する感染者数拡大だけに注視しています。死者数に注目している人は、あまり多くないでしょう。
 実態を認識できなければ、誰も正しい判断を下せません。

 メディアは正確な情報をまず伝えろ! と、読者や視聴者は声を大にして訴えましょう。

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2 Comments
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阿吽
2 月 前

コロナの初期の軽症患者にステロイドを投与しているのが、かなり効いていると、医者を親戚に持つ知り合いに聞きました。(伝聞です)
これの影響で重症、もしくは死亡者が減ったとの話しを聞きました。
ただし、重症で病院に入ったような人には、影響が低いのではないかと思います。
pcr検査の拡充で早期患者を多く発見できるようになったのも、上記の治療のスムーズ化に役立っているのかもしれません。
治療のノウハウじたいも蓄積されてきたとのことです。
しかし、発見が遅ければ、ステロイドもあまり効かず、ヒカキンさんの動画の人みたいになるコースといった感じみたいです。
(また、感染してしまえば感染症対策の為とはいえ、約3週間は隔離されなければならないのは、成人した一般日本国民にとっては少々つらいところかとも思います・・)