【働き過ぎ】1日8時間労働は長い!きつい!と思う人が正常な理由

 1日8時間労働って、長いですよね。長過ぎですよ。

 以前に派遣で工場に行ったときは、死んでしまうかと思いました。いや、死にはしませんがきつい。長い……。1日8時間労働を週に5日とか、本当に無理ゲーです。筆者には100%無理です。

 こんなことを言うと「みんなやってるんだから!」「8時間が普通でしょ?!」なんて言われますが、無理なものは無理。

 これって筆者がおかしいの?

 調べてみると、そんなことはありませんでした。じつは8時間労働を「長い! きつい!」と思うのは正常です。その理由を解説します。

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1日8時間労働は長い!きつい!

 そもそも1日8時間労働と言いますが、拘束時間は10時間かそれ以上になります。日本人の平均的な通勤時間は、片道45分弱、往復で1時間半弱だそうです。これだけで拘束時間は、9時間半です。

 さらに15分前到着やら準備やらしていたら、拘束時間は10時間を超えます。

 1日は24時間。8時間労働で拘束時間10時間。残りは14時間です。睡眠に8時間必要とすると、8時間労働をしている人の自由時間はたったの6時間。
 さらに食事、お風呂、洗濯、掃除、買い物など生活に必要な時間を3時間ほどと考えると、自由時間はわずか3時間です。

 ……仕事って何のためにしてるんでしたっけ? 豊かで楽しい生活を送るためですよね。ところが1日の自由時間がわずか3時間では、楽しむ時間すらありません。
 豊かな時間を過ごす機会が、仕事に奪われているのではないでしょうか。

 休日があるじゃないか! と言う人がいますが、休日は疲れてごろ寝で過ごす人も多いでしょう。筆者もそうでした。

 加えて昔に比べたら、仕事の濃度が濃くなっているのではないか? という印象を持ちます。やたらと生産性! と叫ばれ、仕事に遊びがなくなっている部分もあるのかもしれません。

人間の最適な労働時間は1日何時間?

 人間の最適な労働時間の話をする前に、ひとつだけ確認しておきましょう。日本の労働時間は2000年以前と比べて短くなっている! と主張する向きもあるようです。
 統計として短く見えるのは、非正規雇用と短時間労働者が増加したからです。

 つまり「昔はバリバリ働いていた!」「今は昔よりマシ!」という主張は、事実と全く異なるのです。昔も今も、フルタイム労働者の労働時間は変わっていません。

 年間に2000時間、月に166時間がフルタイム労働者の平均労働時間です。見事にきっちり、週に40時間計算です。すなわち1日8時間。

 8時間労働って人間にとって、適正なんでしょうか?

産業革命と8時間労働

 イギリスの産業革命当時、労働法はほとんど整備されていませんでした。よって長時間労働や児童労働が横行し、社会は疲弊しました。

 どの程度長時間労働だったのか? 1日14時間労働は当たり前、下手をすれば16時間~18時間も働かせるなんてこともあったようです。

 流石にこれはマズいだろ……ということで、徐々に労働法が整備されていきました。このときに出てきたのが「1日を3分の1ずつに分けて8時間を労働、8時間を生活、8時間を休憩に当てる」という、8時間労働です。

 ただしこれ、産業革命当時の単純労働が背景にあります。また決め方も「3分の1ずつ」という適当なもので、適切かどうかは別ですよね。

人類史の95%を占める狩猟生活での労働時間は6時間

 人間に適切かどうか判断するためには、人間がどのように進化してきたかを理解するのが手っ取り早いでしょう。

 ホモサピエンス誕生から考えれば、人類史は約20万年です。20万年の内の95%は、狩猟採集をしていました。農耕が始まったのが約1万年前。産業革命や近代史は、ここ200年の話です。

 人間がわずか200年で進化するはずもありません。

 そして狩猟採集で生きていたときの人類の労働時間は、1日6時間程度だったと推測されています。

 農耕では13世紀のイギリス農民が、年間1600時間(月133時間)ほどの労働時間だったという調査もあります。週に5日として、1日6時間ちょっとの労働時間でした。

科学的にも1日6時間労働が正しい?

 科学的にも8時間労働は、長いと言われているようです。人が健康的に働けるのは週39時間まで – GIGAZINEによれば、2017年にオーストラリアの研究チームが「最大で週に39時間が、健康的に働ける限界」と発表しました。

 また労働者がクリエイティブでいられるのは、1日に4時間までとの主張もあります。

 科学的に判定出ました。週25時間以上の労働は身体に悪い! | ライフハッカー[日本版]によれば40歳以上は、週に25時間以上働くと健康に悪いとの研究結果も出ています。

長時間労働だから生産性が上がらない

 じつは経済学的に考えても、長時間労働は生産性を減少させている可能性が高いです。現在の1日8時間労働から、1日6時間労働(日給は8時間と同様)に移行すれば生産性が高まる可能性があります。

生産性と賃金の科学

 生産性について、詳細は以下の記事をご覧ください。

 生産性とは「生産性=アウトプット/インプット」で計算されます。インプットは労働コスト、アウトプットは付加価値――おおよそ粗利のこと――です。

 生産性を向上させるには効率化でコストを削減するか、付加価値を上げるしかありません。

 付加価値は、どうすれば上がるのでしょうか? 非常に簡単で、需要が多ければ付加価値は高まります。そして労働者は一方で消費者です。

 したがって労働者の賃金を上げれば需要が高まり、生産性はアップします。
 生産性がアップしたから、賃金が上がるのではありません。

 このような議論をすると「いやいや、賃上げで労働コストも上がっているから生産性は変わらないのでは?」という反論があるでしょう。企業にとってはそうですよね。
 では労働者にとっては? もらえる賃金が増えたのですから、生産性が向上しています。よって労働者・企業を含めた全体として「生産性は向上した」と言えます。

 さらに最低賃金を上げると、雇用が増える! という話もあります。詳しくは以下でどうぞ。

8時間もバリバリに集中し続けられない

 単純作業なら休憩を取りつつ、8時間の労働も可能かもしれません。しかしクリエイティブな作業や、何かをアウトプットする作業って8時間も続けられます?

 筆者は無理です(笑)

 筆者は現在、Webライターとサイト制作をしています。ライティングなんて、5時間が限界です。それ以上はクオリティがガクッと下がり、アウトプットも遅くなります。

 休憩ありとは言え、1日に8時間も集中し続けられる人っているのでしょうか? いるのでしょうけど、筆者には無理。8時間労働は長い! 長すぎます!

まとめ

 先日、「8時間労働」は適切な長さか | ハフポストという記事をTwitterで紹介しました。そこから色々と記事を読んでいくと、やはり8時間労働は長すぎるのでは? と感じます。

 いや、普通にしんどいやん。

 科学的にも人類史的にも、8時間労働は長いのです。

 かつて人類は、奴隷制度が当たり前のように存在しました。しかし現在では、奴隷制度は廃絶されています。
 産業革命当時は、非人道的な長時間労働が当たり前でした。これも労働法などの整備により、改善されました。

 であれば科学的にも長いとされる8時間労働も、将来的に廃絶されないと誰が言えるでしょう? むしろ廃止してほしい!

 「8時間労働は長い! きつい!」と感じるのは、おかしなことではないと思います。ちなみに「8時間労働 長い」というキーワード、多くの人がググってるみたいです(笑)

 

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