【コロナ】日本モデルとは?特徴と効果をわかりやすく5分で理解

 コロナ対策で採られた、日本モデルが話題になっています。コロナを封じ込められたのは、日本モデルと日本人の民度のおかげ! という言説もチラホラ。

 根拠なく「日本人の底力!」と威張るより、まずは冷静に日本モデルのコロナ対策としての効果を検証してみましょう。
 また前段として、日本モデルの特徴についても解説します。

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コロナ対策で採用された日本モデルの特徴とは

 日本モデルの特徴として、3つのポイントがあげられます。

  1. 大規模なコロナウィルス検査は実施しない
  2. クラスターを発見して感染経路を特定、コントロールする
  3. 重症者優先で治療し医療崩壊を防ぐ

 付け加えるならば感染防止のコントロールに使用する手段は、自粛要請でした。諸外国のように非常事態宣言でロックダウンしなかったのは、日本の緊急事態宣言の法的・実効的強制力が弱いからです。

 日本モデルの目標は一般的に「経済や社会への影響を最小限に抑え、感染防止効果を最大限発揮すること」とされます。

 コロナの爆発的な感染拡大は起きず、医療崩壊を食い止められたとの評価が一般的です。

 麻生大臣などは「死者数が少ないのは、国民の民度が違うから!」と言い放ちましたが、あまり根拠のある評価とは言えません。

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3995959.html

 実際に効果のほどを、検証していきましょう。

世界各国と比べた日本モデルの効果

 日本は欧米と比較すると、コロナ禍の死者数が桁違いに少なかったのは事実です。ワールドメーターでは、100万人にあたりのコロナ死者数を見られます。

COVID - Coronavirus Statistics - Worldometer
Daily and weekly updated statistics tracking the number of COVID-19 cases, recovered, and deaths. Historical data with cumulative charts, graphs, and updates.

 100万人あたりでイギリスが588人、スペイン580人、イタリア557人、フランス445人、アメリカ333人です。比較して日本はわずか7人に過ぎず、桁違いに優秀に見えます
 ……だがしかし。

 韓国5人、中国3人、シンガポール4人、インド5人とアジア圏では平均的……というより、どちらかと言えば死者数が多い方になります。100万にあたりのコロナ死者数が日本以上だったのは、フィリピンくらいでしょうか。
※ざっとしか見ていないので、見落としがあるかもしれません。

 では死者数の少ない国が、日本モデルを採用していたのか? 当然、そんなわけがありません。死者数が少ないのはアジア全域における特徴であり、日本モデルによって死者数が抑えられたとは言えません。

 麻生大臣の「日本国民の民度が高かったから、死者数が少なかった」は、明確に間違いです。

 なぜアジア圏では死者数が少ないのか? まだ原因はわかりませんが、日本モデルや日本国民の民度のおかげでないことだけは確かです。

 なおコロナでの致死率は、アジア圏ではインフルエンザ(0.1%程度)並です。この事実を、今後の第二波にどのように活かすかが問われるところです。

安倍政権のコロナ対策に対する国民の評価

 コロナ禍で安倍政権は、大きく支持率を下げています。

時事ドットコム

 文春の調査によると、コロナ対策で安倍政権の評価は平均27点とのことです。

Yahoo!ニュース
Yahoo!ニュースは、新聞・通信社が配信するニュースのほか、映像、雑誌や個人の書き手が執筆する記事など多種多様なニュースを掲載しています。

 また上記のように、コロナ禍で珍しく支持率を下げている「変わった政権」として、海外では不思議がられています
 一般的に危機のとき、政権支持率は国民の結束で上昇するはずですからね。

 筆者の見解で言えば、安倍政権がコロナ対策で犯したミスは多くありません。しかしミスが少ないが、やったことも少ないというのが支持率を下げた原因でしょう。

 文春の記事で、安倍政権に対して多かった評価をまとめてみます。

  1. とにかく遅い
  2. やり遂げた政策が何もない
  3. 自粛に対して補償なしで会社が潰れそう
  4. どさくさ紛れの黒川問題がとどめ
  5. 吉村知事の大阪モデルに便乗して、日本モデルと言い始めた

 整理してみると根本には「とにかく遅い、しょぼい」があります。特に自粛要請で生活に影響を及ぼしながら、10万円の給付金も全く届かない遅さは国民をイライラさせています。

 私事で恐縮ですが、アベノマスクが数日前にようやく届きました(笑) 今さら感が半端ありません。
 ダサいマスクより、デザインがかっこいいマスクがほしいです。

 こういった遅さ、しょぼさを隠そうとして「死者数が少ないのは、日本国民の民度のおかげ! 民度が高い!」と麻生大臣が言い始めたのでは? と疑りたくなります。

コロナ対策日本モデルの有効性はクエスチョンマーク

 事実を整理してみると、コロナ対策として持ち上げられた日本モデルの有効性は不明です。死者数が少ないのは、日本モデルの効果ではありませんでした。

 「コロナを封じ込めたんだから、日本モデルは有効だった!」という反論もあるかもしれません。けれど3密を避けることは「どこの国も採っているコロナ対策の範疇」であり、日本モデル特有のものではありません。

 むしろ自粛要請しながら休業補償や財政出動が後手後手に回り、いらぬ経済ダメージを社会に与えたという評価もできるでしょう。

 何にしても「日本モデルと日本国民の民度の成果!」などと言い張るのは、根拠に乏しいです。後から恥ずかしい思いをしないためにも、事実から状況を整理する必要があるでしょう。

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2 Comments
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阿吽
4 年 前

>事実を整理してみると、コロナ対策として持ち上げられた日本モデルの有効性は不明です。死者数が少ないのは、日本モデルの効果ではありませんでした。
>「コロナを封じ込めたんだから、日本モデルは有効だった!」という反論もあるかもしれません。けれど3密を避けることは「どこの国も採っているコロナ対策の範疇」であり、日本モデル特有のものではありません。
 
ただし、欧米諸国ではクラスター対策というのをあまりやらなかったとは聞きます。
 
日本モデルで成功している部分があるとすれば、それはクラスター対策だと思います。
(あとは、欧米に比してマスク着用に抵抗感のない国民性、とか・・??)
 
ただし、今回のコロナウイルスについては不明な所が多すぎます。(治療が終わっても肺の繊維を硬化させる後遺症を残す人もいるとも聞きます・・・)
 
ですのでこの件を必ずしも確定と見るのも、また誤りかとは、思います。
 
あとは、韓国やシンガポールは兎も角としても、中国とインドの統計がどの辺まで信頼できるかは、若干疑問符が残るというふうに見た方が良いのではないかとも思います。
 
ただし、これも、中国は全人代を開催できましたので、少なくともこれは、現状においては最悪の事態は抑え込んだと執行部も考えた結果なのではないかとは、思います。
 
(個人的見解を述べると・・、欧米や南米で被害者が続出した背景には、低賃金労働者(外国人労働者含む)の劣悪な住環境が原因ということと、クラスター対策をしなかったこと、または、緊縮財政によって医療設備を削ったこと(イタリア等はこれが酷かったとは聞きます)・・等が入るのではないかと思います)
(実際、シンガポールなんかでの感染拡大も、劣悪な環境におかれている外国人労働者が震源となっているとも、聞きます)
(もちろん、上記のようなことが確定ではないとは思いますが・・)
(中国に関しては、人権無視の強引な手法がある程度、功を奏した、ということでしょうか・・?)
 
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あと、これはついでですけど、ユーチューバーのヒカキンが、コロナに感染して生還した人へおこなったインタビュー動画がありましたので、一応、ご紹介させて頂きます。m(__)m
 
↓ ↓ ↓
 
https://www.youtube.com/watch?v=kbTbTzE1cvQ