若者の貧困化が止まらない原因は、大人と政治がバカをやり続けたから

 若者の貧困化は報道などでも度々、クローズアップされます。しかし「若者の○○離れ」「草食化」「ワーキングプア」「奨学金に苦しむ」など断片化しているため、トータルとして理解しづらいです。

 若者の貧困化が止まらない原因は、どこにあるのか? 若者の貧困化の現実を踏まえつつ、5つの原因を解説します。

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若者の貧困化と○○離れ・草食化の一致

 少し考えれば当たり前ですが、若者の○○離れと貧困化は、リンクしています。お金がないので使わない、という至極単純な話です。草食化も同様です。

 若者離れシリーズは、実に様々なものがあります。しかしそのほとんどは消費行動です。「若者の恋愛離れは違うだろ!」と思うかもしれませんが、恋愛にも金がかかります。まさか初デートが、散歩デートというわけにはいきませんでしょ。

若者の貧困化が止まらない原因1 労働万能説が通用しない

 NPO法人ほっとプラス代表理事の藤田孝典氏は「働けばなんとかなる」という言説を、労働万能説と呼びます。
 「働けば自立できる」「働けばまともな生活が送れる」「働けば働くほど、それに見合った給料がもらえる」などは全て、労働万能説という神話、ないし過去の話です。

 確かに仕事は選ばなければ、いくらでもあります。「生活できる所得ではない」「サビ残連発のブラック企業」「非正規雇用でスキルもキャリアも磨けない」etc……。
 ワーキングプアないしうつ病一直線でよいなら「仕事はいくらでもある」のです。
 しかし「なんとかなるかどうか」は別の話。

 働けばなんとかなった。それは「成長していた頃の日本」です。現在の日本は衰退ないし、凋落しています。過去の成功体験は、現在の日本では通用しないのです。

若者の貧困化が止まらない原因2 日本人全体が貧困化

 ご存じない方が多いのですが、日本人の平均所得は下落しています。1997年の467万円がピークで、現在は1割強の下落です。
 日本は2000年代に入ってから、貧困化しています。よって当然、若者も貧困化します。

 ちなみにアメリカやドイツなど、ほかの先進国は全て所得が伸びてます。およそ15~20%以上伸びている国が多いです。

若者の貧困化が止まらない原因3 グローバル化で産業構造が変化

 1990年代の終わり頃からやたらと「グローバルスタンダード」なる言葉が流行りました。バブル崩壊で自信喪失した日本人は、日本式経営を投げ捨ててグローバルスタンダードにすがりついたのです。

 結果は終身雇用の崩壊と、発展途上国との競争による産業構造の変化でした。端的に言えば貧困への競争に、足を踏み入れたのです。
 その証拠にご覧なさい。製造業はまるっと中国に、ほとんど持って行かれているじゃないですか。

 産業構造で製造業は衰退し、サービス業に切り替わっていきました。サービス業は生産性が上がりにくい産業です。従って儲けるためには、人件費などのコストを切り下げます。
 「所得が安く、安定しない仕事」が多くなったのです。

若者の貧困化が止まらない原因4 大学に進学して借金を背負う

 1980年代の大学進学率は25%弱でした。2019年はなんと、大学進学率が54%にまで増加しました。

 なぜ大学進学率がこんなに伸びたか? 進学してないと、安定した仕事に就けないからです。つまり高卒で、安定して稼げる仕事が減ったのです。
 また日本全体は貧困化しています。よって親が負担できず、大学生は奨学金を自分で支払います。

 大学生の奨学金の割合はなんと! ほぼ5割(48%)にもなります。よい仕事に就けるように、借金して大学に行くのです。

 社会に出る前に借金を背負わせるって、どこの帝愛グループだよ! って感じですね。

若者の貧困化が止まらない原因5 均衡財政主義と少子高齢化

 よく「少子高齢化だから、政治は高齢者向けになる。よって若者は置いてけぼり」という言説があります。半分正しくて、半分間違っています。

 まず少子化なら、子供や若者は貴重なので大切にされる”はず”です。この原理を邪魔しているのが均衡財政主義、いわゆる「国の借金問題」です。

  1. プライマリーバランス! 政府予算は小さめに!
  2. 政府予算が限られているので、パイの取り合いになる
  3. よって多数の高齢者向けに予算が振り分けられ、若者に予算が向かなくなる

 もっと予算があれば「高齢者も若者も」になるはずです。いわゆる国の借金という問題はフィクションで嘘です。よって「もっと予算を増額すること」は持続的に可能です。

結論 若者の貧困化が止まらない原因は、バカをやり続けた政治と大人に責任がある

 なぜ日本が貧困化したのか? なぜ借金して大学に行かないと、安定したよい仕事に就けないのか? なぜ将来への展望が、若者には見えないのか?

 結論は「日本の政治が経済失策を、20年以上も続けているから」です。日本は民主主義国家ですから、経済失策の責任は大人にもあります。
 改革だ、規制緩和だ、グローバル化だ、プライマリーバランスだとバカをやり続けた結果、日本は貧困化して凋落、衰退しています。

 原因は明白ですが、転換は困難です。なぜなら人間は、間違いを認めたがらない生き物だからです。自分たちが20年以上にわたり、間違い続けたことなど認められるはずがないのです。

若者が貧困化に立ち向かうために

  1. スキルとキャリアアップは、積極的にしておこう
  2. いざというときに助け合える、友人や知人を作っておこう
  3. どうにもならないときは、生活保護でOK

 筆者の見立てと診断で、現在の日本社会は「椅子が限られた社会」です。誰かが椅子を獲得すれば、誰かが椅子からこぼれ落ちる。よって「どうにもならんもんは、どうにもならん!」と、開き直ってもいいのではないか?

 生きてりゃ丸儲け。その精神でやっていくしかありません。

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