驚愕!1300万は低年収-日本は後進国へ転落「もう日本すごくない」

 サンフランシスコでは、1300万円の年収は低所得層です。こんな報道が先日、流れました。どこの世界の出来事だ? と訝しむ読者も多いでしょう。
参照:年収1300万円でも「低所得」米サンフランシスコの実情 – BBCニュース

「どうせ家賃や生活費も、うんと高いんでしょ?」
「日本だってGDP世界3位じゃないか!」
「日本ほど安全な国はないのだから、年収どうのこうのは魅力的じゃない」

 上記のように思う人もいるでしょう。
 結論をいえば、上記はすべて「負け惜しみ」にしか過ぎません。なぜなら、日本が後進国へと転落する現実から、目を背けているだけだからです。

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サンフランシスコでは年収1300万円は「低所得者」

 サンフランシスコの所得が、跳ね上がっている理由は2つあります。

  1. 好調なIT分野などによる好景気
  2. 高所得者がサンフランシスコに住むようになった

 ではサンフランシスコだけ特別なのか? というと、そうでもありません。
参照:「年収1400万円は低所得」人材流出、高まるリスク:日本経済新聞

 上記報道によればシステム開発マネージャーの年収では、シンガポールや北京のほうが高いそうです。シリコンバレーでは「日本にいるエンジニアに払う費用は、感覚的にはシリコンバレーの半分だ」とのこと。

 サンフランシスコの家賃相場は48万円/月だそうで、もっとも安い――日本のワンルームのような――賃貸が24万円です。東京の港区や中央区の、ワンルームの相場が11万円ほどです。
 比較が正確とはいえません。しかしおおよそのサンフランシスコの、年収と物価の高さのイメージが掴めたのではないでしょうか。

日本後進国へ転落の言い訳「物価の高いところに住みたいか?」

 日本は先進国の中で、人件費や物価が安い方に分類される。こう聞くと「給料も安い代わりに、物価も安いんだからいいんじゃない?」と思うでしょう。

 しかし考えてみてください。サンフランシスコのIT従事者は、日本の東京に住みながら1300万円以上の年収を得られます。悠々自適、余裕の暮らしぶりが可能です。
 では逆はどうでしょう。東京のIT従事者がサンフランシスコで、暮らしていけるでしょうか? 暮らせるとしても、かなり窮屈な暮らしになりそうです。
※上記はリモートワークが可能、との前提です。

 物価が高いところで暮らしていけるということは、物価の低いところに移る選択肢も存在します。しかし逆は存在しません。
 この事実が、日本が後進国化しているという現実を指摘しています。

 日本はインバウンドを推し進めています。中国人観光客の爆買も話題になりました。しかし欧米やタイの観光客も、日本で爆買しているそうです。
 これは「日本製は品質がいいから」ではありません。「日本で買うと”安いから”」です。

 また日本旅行も「コスパが良い」「安い」が主な理由です。
参照:在外邦人も危惧。おめでたい「日本すごい」幻想を脱しないと手遅れになる | ハーバー・ビジネス・オンライン

 かつて日本が「安い」という理由で、後進国であったタイなどに旅行していた理由と同じです。

「日本すごい」すでには存在しない-後進国へ転落しつつある現実

 かつて白物家電では、日本がシェアを握っていました。白物家電御三家と呼ばれたシャープ・ソニー・パナソニックは現在、どうなっているでしょう。

 また半導体事業でも日本は、世界で有数に強かった。しかし2019年版 半導体市場動向によれば、1990年代にDRAMで50%ものシェアを誇ったのが、2015年にはわずか7%となっています。
 他にも東京大学の世界ランキング下落、コンピューターサイエンス分野で差をつけられている、ITでは後進国、論文シェアが落ちつつあるetc……。
 日本が後進国へ転落しつつある兆候は、至るところに見いだせます。

 インバウンドや小売が盛り上がる文には構いませんが、その外国資本が土地や企業を買い占め始めたら? 外資がないと立ち行かない、後進国そのものになることでしょう。

日本の後進国転落を阻止するためには?

 日本が後進国に転落しつつあるのは、研究開発や技術、教育を軽視したからです。少なくとも、予算を潤沢に配したという話は聞きません。

 どのような事業も、最初の投資なしでは花開きません。日本経済の復活には国土・研究・技術・教育・人材への「惜しみない投資」が必要です。

 「国の借金が1000兆円! プライマリーバランスで財政黒字化!」などと、バカで間抜けなことを20年以上やり続けて、日本は後進国へと転落しつつあります。阻止するためには、真反対のこと、つまり積極財政をするしか手段はありません。

 もっとも筆者は、日本は20年以上もバカをし続けてきたのだから、あと20年くらいそれが続いて完全に後進国と化しても、特段驚きません。

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