本日はグローバル化がいかなる問題を生み出したのか? グローバル化が問題と言われる背景には、何があるのかを解説したいと思います。端的に結論だけを言ってしまえば、グローバリズムとは一種の幻想だったのだと思います。
過ぎたるは及ばざるが如しという言葉は、何にでも当てはまるのかもしれません。
グローバル化の何が問題なのか
グローバル化の問題点を箇条書きにします。
- グローバルな世界では、格差が広がっていく
- 1%と99%の勝ち組と負け組に分かれる
- 1%の勝ち組は、経済力によって政治に強い影響を与える
- 政治も1%の勝ち組に牛耳られ、民主主義が成り立たなくなる
グローバル化の大きな問題点は、政治による格差の是正や最大公約数の幸福が実化できなくなるところです。なぜなら1%の勝ち組によるロビー活動が行われ、政治そのものが歪められるからです。
グローバリズムの破壊するものは、民主主義だけではありません。共同体や文化、その地域の常識などもことごとく破壊します。なぜ破壊されるのか? グローバル化や自由競争は「金銭による価値しか認めないイデオロギー」だからです。
グローバル化は先進国に、産業空洞化をもたらします。人件費の安い後進国に工業やものづくりは奪われ、先進国の産業はサービス産業中心になっていきます。身の回りの製品を見てください。メイドインジャパンのものが、どれだけありますか?
経済学者と世界は何を間違ったのか
グローバル化、グローバリズムは非常に心地の良い理想を人々に見せます。国境が低くなり、自由貿易によって各国の経済が強く結びつき、経済によって平和が保たれる。グローバル化した世界では、多様性が尊重された社会が訪れる。
誰もが自由競争の中で自分の価値を見出し、自分らしく自由に生きられる。
実際には正反対です。国境の壁が低くなった結果、文化衝突によって移民排斥運動が激しく起こりました。フランスで言えば「フランスはフランス人のものだ!」というわけです。
後進国であった中国はまたたく間に世界の工場となり、世界中の雇用を奪いながら巨大国家へと変貌しました。
多文化共生はドイツのメルケルも認めたとおり、失敗でした。グローバル化によって格差は広がり、負け組は生きることで精一杯です。
世界と経済学者たちは何を間違えたのか。美しい数理で証明されたものが、必ずしも現実の社会に適用できないという事実を忘れていたのです。
グローバリズムファンタジー
グローバリズムとは一種の幻想であり、イデオロギーです。共産主義が労働者による政治を夢想したように、グローバリズムはカネを介して社会秩序を形成することで、神の見えざる手が働いてうまく調整される”はず”だったのです。
もっとも神の見えざる手は、見えないばかりでなく現実の調整すら行ってくれなかったのですが。
主流派経済学者たちは「自由貿易は善だ。否定してはならない」と教条的に唱えてきました。しかし先日クルーグマンが認めたとおり、自由貿易は必ずしも善ではありませんでした。物事にはメリットだけのものなどありません。自由貿易にも、デメリットはしっかりと存在していたのです。
世界は四半世紀に渡り、グローバリズムファンタジーを追いかけてきました。ようやく「グローバル化はファンタジーだった」と、気がつく人が多くなってきたようです。
幻想を追いかけて夢中になったあとに、現実を直視するとどのようなことになっているか? 大抵はズタボロになった現実が、目の前に横たわっているのです。
おお、更新されてる。
これについて「右翼左翼の暴走」というタイトルで記事にしようとしている記事の中で書こうとしたことだが
ほぼ似た見解
右派、左派どちらも理想と、夢を見ている
大多数の右派ってのは資本主義と自由主義を肯定する勢力となってしまった
右派=資本主義支持者、自由主義支持者と同意義と言っていい。正確には要素を持っているだけだが、その要素が第一要素となっている
最初は黒船のアンチだったが、その後は、共産主義アンチ
であるがゆえに共産主義のアンチがために資本主義を支持するという仕組み
また、資本主義に賛同しないと勢力拡大も出来ない。どっちも嫌だという右派勢力はいるが「数の力」を持たない
それがゆえに、右派も資本主義、自由主義の一形態であるグローバル資本主義を支持できてしまう
一方、左派
共産主義文脈とは離れた現代左派は
「世界中の貧乏な国の人々が助かるから」
という道徳的理由でグローバル化を支持してしまう
左派は、道徳的理由付けに弱い。寛容性は民主主義を成り立たせる最大の条件と言えるが、寛容の効果も見なければならない
日本を貧困層まみれにしてまで、「世界中の貧乏な国の人々を助ける」必要まではない
右派は長らくアンチ共産主義をやりすぎて、共産主義に関連する事と真逆の事なら何でも支持してしまう
劣化と情勢の変化
世界中の富、周辺国の富が集中するグローバル国家
ルクセン、シンガポール、ドバイ、マカオなどの金融と投資と金持ちの移住で成り立つ開発独裁国系
タックスヘイブンもやってるみたいだが、税金逃れ国家で富が集積しやすい条件を持っている。条件を時間をかけて作っていったのだろう
開発独裁ではないが、スイスも金融が強い。共通点は異常な人口の少なさ。いずれも東京以下が多い、大阪以下かもw
と言うより東京のような要素を持つ。東京を一国と仮定するなら、東京も日本中の富と人的資源の集中場所で、東京だけの一人あたりGDPを抜くと、世界第2位-5位ぐらいの上位グループの数値を出す。
富が集中する中進国、工業国系グローバリズム国家
中国のように安い賃金を工業生産に利用できる中進国。かつての日本もこのタイプだが、世界中の富が日本に集積した時代があった。工業生産力と安い賃金でもって世界中の富を集積させる手法
これらを見て、グローバル化で、世界中の富を日本に集中させようとしたんだろう
しかし日本は世界中の富を集中させる為の金持ちにとっての好条件を持つ国ではなかった。日本に来るならシンガポールやドバイに住んだほうがいい条件になる
富の集中もできない、分配(配分)でも失敗して、先進国の中で貧困率が異常に多い国になっちまった
もちろん、これは暴走を起こす右派と左派の話だから、三流左派、三流右派の話しだ
まともなのは双方にいる。各条件を見て「日本国民のため」を第一に考える右派左派なら、有害性をほとんど感じない
何のデメリットもなく、「世界中の貧乏な国の人々が助かる手法」であるなら支持すべき
何のデメリットもなく、「世界中の富を集約させることが出来る手法」があるなら支持すべき
一億人国家で、投資・金融が一億人を賄う威力を持っていないのに、世界中の富を集中させるという夢を見ている
それができるなら、富を集中させて、それから分配すべきだが、出来ないことをやろうとして貧困率だけが上がってしまった
開発独裁の成功国が持つ条件作りのために日本を貧困層まみれにしている可能性がある
金持ちへの税を下げて、貧乏人に税を負担させるなどは、開発独裁国が持つ条件づくりのためにやっていると言っていい
世界中の富を集中する条件を持っていないのに、グローバル化を推進したため、日本は貧困層まみれになった
三流の知性ってのは優先順位付けが出来ない。出来ないことをやろうとする
経済のタイプが見えていないのかもしれないな
開発独裁国特有の条件を持つなら、開発独裁国のマネをした経済政策、税制で成功出来る
戦場のタイプが見えていないからこうなっているのかもな
まさに迷走だ
コメントを頂いてから、記事を「えっと……何を書いたっけ……急いでて覚えていない」と読み直したら、誤字が多すぎてへこみました(笑)
グローバリズムファンタジーの迷走は、日本だけでないところがなんとも。世界中がこぞって間違えたって、すごいことですよね。
あらら、自分のコメントを編集できなくなっちまった。だからもう一個投稿ww
開発独裁国的な条件作り、工業国系中進国のための条件作りに限度を超えた痛みが発生している
その痛みは貧困層・困窮者、契約社員などが一方的に負う
竹中のようなクソ経済学者が自民の参謀にいるんだろうな
開発独裁の成功例に憧れたクソ学者が
憧れるだけで、発生する痛みや、成功条件など全く見れていない
まさにファンタジー、経済ファンタジー
内需を重視しつつ、貧困層を出さないように、貧困層が出たら貧困層を救いつつ
条件づくりを進めるのならまだいいが
そういったものは見ずに、開発独裁国が持つような条件的なものを作れたら
「経済政策の成功」と定義しているのだろう
まあそろそろ終わるかもしれん
アメリカ大統領戦のトランプの対抗馬が社会主義的政策を掲げる候補者ばかりになっているw
米国はシフトしようとしている模様
米国がシフトしたなら日本もシフトしていくかもしれん
日本の独自性と言って、現状の日本を肯定する勢力も出てくると思うがw