ネトウヨ分析を続ける古谷経衡とはどんな人?元ネトウヨだったは本当?

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古谷経衡さん著作「愛国商売」より 11月6日発売らしい

 ネトウヨという現象の分析に際し、古谷経衡さんを参照することが多いです。ネトウヨという現象の分析の、第一人者と呼んで差し支えないでしょう。
 最近始まったネトウヨ現象の分析。それを2013年にはしていたのですから。

 ネトウヨ分析以外でも、古谷経衡さんの記事は興味深いものが多いです。それはなぜか? を明らかにしていきます。

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古谷経衡さんとはどんな人?そのスタンスは?

 古谷経衡さんは1982年生まれの、若手論客です。私より若い……(嫉妬) という冗談はおいて。
 パッキンの入ったメッシュ、長髪が印象的な文筆家――と、本人は自称する――です。私は勝手に、評論家とくくっています。

 古谷経衡さんはもともと、ネトウヨに擁護的だったとのこと。6年前、20代の終わりまではそうだったそうです。しかし現在は、ネトウヨに否定的な見解を示します。

 興味深いのは彼のスタンスが、私にもやや近いことです。

  1. 反米と自主独立
  2. 人種差別などへの反対
  3. 太平洋戦争を否定も肯定もしない
  4. ネトウヨという現象への警戒と分析

 本人のTwitterでは「20代の若い頃に、保守界隈に飛び込むとチヤホヤされた」そうです。しかし現在は保守がネット右翼と合体し、いなくなってしまった理由(古谷経衡)などで、保守界隈そのものに疑義を呈しています。

 私の見解で古谷経衡さんは「現実を直視して、大衆論を研究する文筆家」です。リベラルでもあり、保守たらんともしている。そんな印象を受けます。

 古谷経衡さんの著作は、まだ読んでません。ゆえに批判が適当ではないかも知れません。彼はバークにもオルテガにも、なりたいと思っているわけではないと思います。
 ただただ、日本で起きている「現実」を直視しよう。この動機で文筆業をしているのではないか? との印象を受けます。

古谷経衡さんの著作にはなにがある?

 古谷経衡さんの著作は、タイトルからその変遷が読み取れます。

古谷ツネヒラ『フジテレビデモに行ってみた! 大手マスコミが一切報道できなかったネトデモの全記録』青林堂、2012年1月
古谷ツネヒラ『韓流、テレビ、ステマした 韓流ゴリ押しの真犯人はコイツだ!』青林堂、2012年6月
古谷ツネヒラ『竹島に行ってみた! マスコミがあえて報道しない竹島の真実』青林堂〈SEIRINDO BOOKS〉、2012年11月
古谷経衡『ネット右翼の逆襲 「嫌韓」思想と新保守論』総和社、2013年4月
古谷経衡『反日メディアの正体 「戦時体制(ガラパゴス)」に残る病理』ベストセラーズ、2013年12月
古谷経衡『クールジャパンの嘘 アニメで中韓の「反日」は変わらない』総和社、2014年2月
古谷経衡『若者は本当に右傾化しているのか』アスペクト、2014年5月
古谷経衡『もう、無韓心でいい』ワック〈WAC BUNKO B-199〉、2014年8月
古谷経衡『知られざる台湾の反韓 台湾と韓国がたどった数奇な戦後史』PHP研究所、2014年11月
古谷経衡『欲望のすすめ』ベストセラーズ〈ベスト新書 460〉、2014年12月
古谷経衡『インターネットは永遠にリアル社会を超えられない』ディスカヴァー・トゥエンティワン〈ディスカヴァー携書 137〉、2015年2月
古谷経衡『ネット右翼の終わり ヘイトスピーチはなぜ無くならないのか』晶文社、2015年7月
古谷経衡『戦後イデオロギーは日本人を幸せにしたか 「戦後70年」幻想論』イースト・プレス、2015年8月
古谷経衡『左翼も右翼もウソばかり』新潮社〈新潮新書 637〉、2015年9月
古谷経衡『ヒトラーはなぜ猫が嫌いだったのか』コアマガジン〈コア新書 018〉、2016年4月
古谷経衡『草食系のための対米自立論』小学館〈小学館新書 268〉、2016年10月
古谷経衡『アメリカに喧嘩を売る国 フィリピン大統領ロドリゴ・ドゥテルテの政治手腕』ベストセラーズ、2017年2月
古谷経衡『「意識高い系」の研究』文藝春秋〈文春新書 1102〉、2017年2月
古谷経衡『「道徳自警団」がニッポンを滅ぼす』イースト・プレス〈イースト新書 095〉、2017年12月
古谷経衡『日本を蝕む「極論」の正体』新潮社〈新潮新書 751〉、2018年1月
古谷経衡『愛国奴』駒草出版、2018年6月
古谷経衡『女政治家の通信簿』小学館〈小学館新書 326〉、2018年6月
古谷経衡『日本型リア充の研究』自由国民社、2019年4月

古谷経衡 – Wikipedia

 2014年頃から「あれ? おかしくね?」と思っているのが、読み取れます。
 古谷経衡さんの著作一覧

 古谷経衡さんいわく「もう、空気読まない!」(Twitterより)だそうです。これからどのような著作が出るのか。楽しみです。

古谷経衡さんの思想体系と主な実績-ネトウヨ分析の第一人者

 古谷経衡さんの実績は、明確です。日本でおそらく最初に、ネトウヨ分析を行ったのではないでしょうか。
 もはや「ネトウヨ分析といえば、古谷経衡さん」です。

 古谷経衡さんの著作のタイトルからお察しですが、彼は「大衆論と大衆現象」にフォーカスしています。
 したがって彼の思想体系とは「反大衆人――西部邁いわく大量人 Mass Man――」と言えるでしょう。認知不協和をしたくない。現実を直視したい。その動機に基づいているように、思えます。

 古谷経衡さんは、私と2歳違いです。現在の壊れゆく時代。認知不協和に陥らず、ネトウヨから脱出し、現実を直視する。これは難しいことでもあります。

 三橋貴明さんや、中野剛志さんなどの「若い反逆世代」の評論家が出てきたのは、40代になってからだと思います。30代はまだまだ、評論家としてヒヨッコです。
※三橋貴明さん1969年、中野剛志さん1971年生まれです。

 日本を巨視的に論じられる、そんな文筆家に育ってほしいものです。

 個人的には同世代で名前が知れている、もっとも有望な評論家と思っています。型破りな外見も、なるほど興味深い。「我々世代」という感じがします。
※現在、私は短髪です。しかし……30代中盤までは普通に、髪を染めたり、ロン毛にしたりしてました(笑)

壊れゆく日本と、古谷経衡さんの出現の必然

 ここまでは古谷経衡さんの、批判でした。ん? いや、批判って「良い所、悪い所をはっきり見分け、評価・判定すること」です。悪く言うこと、肯定すること。どちらも「批判」です。

 批判。この言葉だけとっても、日本が「壊れている」ことは明白です。一般イメージで批判とは、非難するときに使われますものね。

人の欠点や過失などを取り上げて責めること。「不実な態度を―する」

非難/批難(ヒナン)とは – コトバンク

 ネトウヨや安部内閣の「民主党批判」は「民主党批判じゃなくて、民主党非難」なんですよ。批判と非難の違いはなにか? 建設的に「真実を探求する」か、「自分の地位や優越感の保持、ないしプロパガンダ」かの違いです。

 この違いすら、日本では意識されません。報道も、有識者も、政治家も。ね? 壊れてるでしょ? 日本語が。

 古谷経衡さんのスタンスは「現実の直視」であろう。そう書きました。なぜなら日本そのものが、現実逃避しているからです。

 古谷経衡さんのような文筆家が出てくるのは、半ば必然であろうと思います。

古谷経衡さんへの、もう1つの批判

 おそらく古谷経衡さんとは、美味しい酒が飲めそうです。

 しかし1つ、否定的批判もあります。巨視的であってほしい、という希望からの批判でもあります。

 保守もリベラルも、経済的無知であった。そして古谷経衡さんも、そこにハマろうとしているのではないか? という批判です。


 経済は人の営みです。つまり古谷経衡さんが直視しようとしている、社会現象と何ら変わらない。
 しかし有識者、政治家、報道。彼らは「経済と政治は別個の問題」と捉えているフシがある。有り体に言えば、視座が狭い。

 政治と経済。この両方を捉えているのは日本で、藤井聡さん、中野剛志さん、柴山桂太さんくらいなものではないでしょうか。

 現在の日本の「エセ保守、ネトウヨ」の現実を捉えた古谷経衡さんなら、経済も捉えきれるのではないか? そのような希望を込めて、批判します。

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阿吽

これは、私の古谷さんへの印象論ですが・・、

古谷さんは、アンチ・ネトウヨ、という印象ですね・・。

保守界隈(というよりかはネット右翼界隈)に、彼がどうにもいまいちなじみきれなかった結果・・、結果として、アンチネット右翼として活動を始めた・・、という、そういう印象です。

(古谷さんは、昔からネット右翼界隈の空気になじんでなさそうな、なじめなさそうな、彼がネット右翼界隈にいたころから、なんとなくそんなふうに感じながら、古谷さんのことを見ていましたので・・。ああ、やっぱり、毛色が違ったのかな、という印象です。)

(ちょっと印象が違うのが、ネット右翼にまじっている感じでしたので・・)

(倉山さんとかとも、上念さんとかとも、水島さんとかとも・・、キャラが違う印象でした)

,
>保守もリベラルも、経済的無知であった。そして古谷経衡さんも、そこにハマろうとしているのではないか? という批判です。

昔、三橋さんと一緒に仕事をしてもこうです。

そういう意味で、古谷さんは、今現在も、リベラルとかとも違い、彼はあくまでアンチ・ネット右翼であり、それ以上ではないという印象なんですよね・・・。

ネット右翼研究という分野をはじめた(?)・・、という意味では、意義はあるかとは思いますが・・。

私も概ね、阿吽さんと同じ印象を焼きそば頭……じゃなかった、古谷氏には抱いています。

ネトウヨに関しては、愛国的な面は大いに結構なのですが、とりあえずデマを拡散したり、マクロ経済に無知、無関心なのは改めてほしいと思います。

黄昏のタロ

お邪魔いたしますです。

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エイチttps://www.mag2.com/p/news/421400
偏屈BOOK案内:物江潤『ネトウヨとパヨク』
一見すると正反対に思える両者の活動は、驚くほど似ているという。「保守・リベラル」と「ネトウヨ・パヨク」をどのように区別すべきか。簡単に言えば、対話可能かどうかで分類してしまえばいいのだ。
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対話可能であれば「ネトウヨ・パヨク」ではない。対話可能かどうかは、議論のルールを守れるかどうかで判定できる。
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この本では便宜上ネトウヨ、パヨクという表現を使うが、これは対話のできない人たちを指しているのであって、思想信条に対するレッテル貼りではない。
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 おいらはボンビーでネットを止めていた期間がある浦島太郎状態です。以前は政治に詳しい方々で少々発言が過激くらいだったと記憶してます。

 ハッカーの格が落ちたみたいに、ネトウヨも変遷してるのかもです。

 宮口幸治氏著『ケーキの切れない非行少年たち』を読了したです。語られている14%って数字。おいらが見てきた、毒親ってサンプルや2-6-2の法則って経験則。
 乱暴なのかもですが、共通点や共通項の様なものを感じるです。『ネトウヨとパヨク』は書評のみで手にとってないですけど、今のおいらから見たネトウヨを言い表していると思うのです。

 もしかしたら同一なのではとも。

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