安倍政権に反感を抱く人は、一般的には多くないとされています。支持率はなにせ、50%を未だに超えているのですから。
しかし、政治経済論を多少かじっている人であれば、国民の貧困化、グローバリズム、対米従属、緊縮財政など様々な安倍政権の罪が思い浮かぶことでしょう。
なぜ安倍政権はこれほどまでに”ひどい政権”なのに、支持率も低下せず、長期政権化しているのか? を総括しないと、安倍政権打倒はかなわないでしょう。
「ここが悪い! あそこが悪い!」と言い立てても、私の見立てでは「打倒は無理」です。全体論として、安倍政権の長期化の理由を解説します。
安倍政権の長期化の要因
安倍政権の長期化の理由は、いくつか存在します。端的にいえば「嘘」「忘却」「不安定」「対米従属」がキーワードになります。
結論だけをいえば、「日本国民のことを考えていないからこそ、安倍政権は長期化している」のです。
ただし! 非常に重要な点ですが、その安倍政権を50%以上の日本人が支持している、という事実もお忘れなきよう。
ポストトゥルースと嘘
安倍政権の特徴は、嘘が多いことです。まるで大阪の維新のように、もしくは橋下徹のようにです。
安倍政権は「景気はよい!」と言い張りますが、民主党政権から安倍政権になって、実質賃金は5%以上下がりました。国民は貧困化しているのです。
しかしそれはそれ。数字の良い部分だけを抜き出し、国民に喧伝することで”プロパガンダのように”展開し、国民はなんとなく「あ、そっか。景気はええんや。俺の景気は悪いけど……」と黙ってしまうわけです。
公文書改ざん、基幹統計不正問題、モリカケ問題等々。安倍政権の嘘は枚挙にいとまがないですが、「常日頃から嘘をついている」なら、それは「ああ、そんなもんか」と見逃されるのです。
大衆が忘れることを知っている
今の時点で、モリカケ問題で盛り上がれますか? 私は概要すら殆ど覚えていません。そうです、人間は忘れる生き物です。
大半の人は「周りが悪いって言っているから、きっと悪いことなんだ!」程度の認識です。覚えていられるわけがありません。
大衆は忘れる生き物なのです。
嘘をつく、一時期は問題になるでしょう。しかし……その嘘は忘れ去られるのです。
安倍政権の長期化の大きな理由の1つは、大衆が忘れることを知っている、ということでしょう。
不安定な国際情勢
不安定な状況ほど、人間は強いリーダーを求めます。そのリーダーが正当かどうか? 正しいかどうか? など関係ありません。
大半の人は、自身の行動を他人に委ねるほうが楽、と考えるからです。なぜ楽か? 責任を取らなくて良いからです。
不安定で不確実性の高い状況で、誰がリーダーなんて努めたいと思いますか? 先行きは見えない。見通しも立たない。そんな状況でリーダーを務めるより、下にいてリーダーが間違ったら、「やっぱりあれはこうするべきだった!」とか批判していたほうが”楽”でしょ。
つまり不安定、不確実性の高い国際情勢は、国民に強いリーダーを求めさせる性質があります。そのリーダーに選ばれたのが安倍政権、というわけです。
私は甚だ、不満ですが。
徹底した対米従属と戦後レジームの強化
トランプへの媚米外交は、ニュースでも報道されているところです。
戦後レジームとは端的にいえば、戦後の戦勝国の秩序です。戦後レジームからの脱却とは、戦後の戦勝国の築いた国際秩序からの脱却という意味になります。
日本にとってそれは何を意味するのか? 自主独立です。敗戦国としてアメリカの属国に甘んじている現在の状況からの脱却こそが、戦後レジームからの脱却のほんとうの意味です。
であれば――対米従属の強化は戦後レジームの強化と言わざるを得ません。
しかし、先程の「不安定な国際情勢」を思い出してください。ただでさえ安倍政権にすがっている国民が、自主独立なんぞ考えるはずがありません。なぜなら、対米従属のほうが”楽”だからです。
したがって不安定な国際情勢で強いリーダーを求める日本国民は、その強いリーダーがさらに強い国家(アメリカ)に依存することをよしとします。
以上が安倍政権が長期化している理由となります。全ては、自主独立の気概すら持てない国民の問題でもあります。
一身独立して一国独立す
一身独立して一国独立す、とは福沢諭吉の言葉です。私の理解するところによると、この言葉は「他人に判断を委ねて、卑怯に批判だけするなボケ」ということだと思っています。
※かなり大雑把な理解です(笑)
独立とは「己で立つ」のであり、自身で判断をするということです。強者に依存せず、他者に判断を依存しない、ということでしょう。
日本はどうか?! アメリカのいうことを聞き、対米追従まっしぐらな現状は、おおよそ独立しているとはいい難い状況です。
「自分たちのことは、自分たちで決める」という、あたり前のことすら日本国民は「できていない」のでしょう。
だからこそ、対米従属、媚米の安倍政権は日本国民に支持率が高いのです。ゆえに長期政権化したといえます。
安倍政権を打倒しても、同じような政権ができる可能性
最後に安倍政権打倒をしたい人たちに、知っておいてほしいことがあります。他人頼りの日本国民の構造が変わらない限り、次の長期政権も対米従属でしょう。
安倍政権を打倒したからといって、安倍政権のような政権が再来しない保証はどこにもないのです。
日本に問題の根本がまずあって、それが表層として安倍政権に現れている、と解釈したほうが建設的でしょう。
日本の根源的な問題が、端的に論じられているのは「平和主義は貧困への道 または対米従属の爽快な末路」になります。まさに必読の書! と私は断言できます。
個人的に思うのは、安倍政権は戦後史上最低最悪の政権だと思いますが、その芽が明らかになり始めたのが、2013年秋に決定された8%消費増税のとき。(根強い安倍信者たちを除き)誰の目にも明らかになったのが、2015年7月の安保法制通過のときではないかと。しかも、古今東西の倣い通り、長期政権が続けば続くほど、その腐敗堕落は進んできたにもかかわらず、いまだに安倍政権の支持者が50%以上もいる?
本文で書かれている通り、やはり、大多数の日本国民もまた、(たとえ有害なリーダーであっても)強いリーダーシップを発揮する指導者を求め、何事も”喉元過ぎれば熱さを忘れる”愚かな大衆だったということに尽きるかと思います。そして、大衆の愚民化の傾向に拍車をかけてきたのが、視聴率一辺倒のテレビの低俗番組や、フェイクニュースを含む玉石混交の情報が入り乱れるネット情報ということではないかと。
>日本に問題の根本がまずあって、それが表層として安倍政権に現れている、と解釈したほうが建設的でしょう。
それは要するに、日本の愚民大衆と、その愚民化を助長する諸々の勢力の存在が根本原因だと思いますが、日本国民て昔からこんなに大バカだったんでしょうか?
>日本国民て昔からこんなに大バカだったんでしょうか?
うーん……どうなのでしょう。むしろ小利口になりすぎたんじゃないでしょうかね?
「経営者目線で考える!」とか、意識高い系がいってたりしますし。
利口者ほどバカをする!©平和主義は貧困への道のですよ。きっと。
管理人さん今晩は。
私は糞安倍はもとより、安倍政権、自民党、カルト公明党、他雑魚野党なんか完全に見捨てておりやす。
今はアメリカ共和党トランプ政権支持一本です。
ぶっ潰されちまえば良いんでげす、糞安倍などwww
日本が、MADE IN USAで満ち溢れる時代が来る事を願ってやまない毎日でげす。
言っておきやすが、わたすは反日売国奴ではね~でげす。
日本を MADE IN 支那畜だらけにし腐った糞安倍が売国奴なんでげすよ管理人さん!
では失礼致します。
自民党支持者の意見では日米FTAに関して非常に楽観的というか、スルーしている意見をよく見受ける。対外政策や国防に関して評価する意見が多いようだが、それって本当に身近な問題として感じてるの?と言いたい。もちろん大事なことなのは間違いないけど、国内の食や医療が脅かされているという現実の方が、より自分事とし感じられるでしょう。だって、このFTAの問題は支持してようがしてまいが、日本国民全体に影響きますから。結局これもメディアも支配
されていることが原因なんでしょうか。
>対外政策や国防
これも結構、ぼろぼろな気がしますが……(汗)
日米貿易協定はやべーですね。付随協定Ⅱが、なんと正式に日本語訳すると協定違反になるのだそうで。
メディア支配というより、国民受けが良い情報をメディアが流しているだけのような。
結局、国民の問題意識が原因ではないでしょうか。