ネトウヨの弁護士大量懲戒請求と、余命三年時事日記の裁判の結末

この記事は約6分で読めます。

 あの事件はどうなったのだろう? ってこと、よくありませんか?
 ネトウヨが引き起こした、大量の弁護士懲戒請求の事件を、私は現在「どうなったの?」と調べています。

 まず弁護士への大量懲戒請求へ至る顛末をまとめ、そのあとで「現在どうなっているの?」と調べたことを、書きたいと思います。

ネトウヨから弁護士への、大量の懲戒請求

 弁護士への大量の懲戒請求の発端は「余命三年時事日記(以下、余命氏と表記)」という、ネトウヨの中でかなり有名なブログの呼びかけです。
 2017年6月に弁護士懲戒請求事件が発生します。

 懲戒請求は「2016年に東京弁護士会会長が、朝鮮学校への政府の対応を批判」を理由に、弁護士150人以上へなされたようです。
 端的にいえば中身は「朝鮮学校へ補助金を出すなど、まかりならん! 責任をとれ!」です。

 この大量の懲戒請求に対し、一部弁護士が提訴します。この懲戒請求は不当だ、という理由です。
 この弁護士の動きに対して、2018年に余命氏は横浜地裁で損害賠償として、7億2000万円の裁判を起こします。

 印紙代だけで200万円ですが、どうもカンパによって賄ったとのこと。カンパは数千万円集まったとの情報もあります。が……事前に提訴取り下げ、という情報も。

 上記は大量の懲戒請求に対して、不当だと提訴した弁護士さんのTwitterアカウントです。

 また余命氏が使用していたエックスサーバーですが、現在では余命三年時事日記は閉鎖されました。今年の1月のことだそうです。
 3月からWix.comに移ったようですが、もはやネット上では話題にすら上らなくなっています。

ひとまず弁護士への大量懲戒請求事件のまとめ

  1. 2017年、余命三年時事日記にて呼びかけ、大量の懲戒請求が弁護士に届く
  2. これに対して一部弁護士が、不当な懲戒請求だと提訴(ちなみに余命氏自身は、懲戒請求をしてなかった模様)
  3. 2018年10月ごろ、余命氏は弁護士たちに7億2千万円の訴訟を起こす
  4. クローズアップ現代で取り上げられ、余命氏はインターホン越しに、「別にやれと命令したわけじゃないし」と無責任ぶりを発揮
  5. 余命氏提訴取り下げ。印紙代半分戻り、カンパもまるまる懐に。
  6. 2019年1月にエックスサーバー側がブログ停止。Wix.comに3月に移るが話題に上らず

※一時期、偽サイトが乱立していたので、Wix.comが本家かどうか? はわかりません。

参照記事一部:

エックスサーバー→Wix.comで記事の移転ができなかったのはなぜ?

 私は法律関係は詳しくないので、その辺の解説はほかのブロガーさんに任せたいと思います。

 Wix.comは最近出てきたサービスで、WordPressより簡単にサイトが作れる! というのが売りのようです。しかしどうも、インポート・エクスポート機能がないご様子。
 過去記事がエックスサーバーから引き継げなかったのも、この辺に原因がありそうです。

 しかし、少々うがった見方をすれば「過去記事を捨てて、言い訳にWix.comに逃げ込んだ」とも考えられます。
 そもそもWix.comはブログ機能が貧弱、というのはググればすぐにわかる話です。

 移転するだけならば海外サーバーという選択肢もありますし。

余命三年時事日記があらわにした、ネトウヨの現実感覚のなさ

 大量の懲戒請求に対して提訴を起こした一部弁護士は、「全員提訴する」ことを方針としているようです。
 エックスサーバーへの情報開示請求は、「開示されたかどうか?」は不明ですが、余命三年時事日記が悪意のあるサイトとして、エックスサーバーが認知して閉鎖という流れのようです。

 弁護士に懲戒請求した”ネトウヨ”たちの意外な素顔とは? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)によれば、懲戒請求した人たちは40代、50代中心だったようです。
 20代の若い人が、訳も分からずに懲戒請求した、ということではないようです。

 弁護士への懲戒請求とは、日本弁護士連合会:懲戒制度によれば一番軽くて戒告、その次が業務停止命令、一番重いもので弁護士会からの除名となるようです。

 つまり万が一、大量懲戒請求が”認められていた”としたら、弁護士は仕事を追われることにすらなりかねなかったのです。
※さすがに、上記のような事態はあり得ないと思いますが。

 一部では「余命三年時事日記にネトウヨが騙されていた」という言説もあります。しかしそもそも――好んで読んでいたのは読者であり、記事自体には強制性は存在しません。
※余命氏を擁護するわけではありません。極めて悪質だと断言できます。

 いったいこの事件は、どのように解釈すればよいのか? と考えたときに、ネトウヨの現実感覚のなさに、その解があるのではないか? と考えます。

孤独・愛国・アイデンティティから盲信への構造論

 ポストトゥルースの時代、ネトウヨやネット世論の嘘とデマ拡大の理由では、「孤独→承認欲求→デマや嘘」という構造を解説しております。

 余命三年時事日記におけるネトウヨの場合、これに「愛国」が加わります。

 この場合の愛国とは、単なるスローガンです。例えば平和主義者が”平和”というスローガンを使用して議論を封じるように。例えば新自由主義者が”自由”を盾にして、格差社会を肯定するように。

 平和、愛国、自由、人権。これらのパワーワードは下手に使用すると、議論そのものを封じ込める性質があります。
 例えば私の場合「LGBT+人権」というのはパワーワードになるので、慎重に書くようにしてます。
※というか、そもそも書いてないかも(笑)

 表現を変えればパワーワードは、言葉そのものに絶対善が宿っているのです。だからこそ、中々反論しがたくなるわけです。

 つまりネトウヨにとって”愛国”とは、自分たちの絶対善を担保するものになります。自分たちは絶対善なのだから、何をやってもそれは善行である、という論理が成り立ってしまうのです。

 しかも”愛国”という言葉は、それのみで、日本と自分の一体化を”想像上”で実現させます。これは空っぽな心に、カタルシスとアイデンティティをもたらします。
 高揚と全肯定を、”愛国”というワードが与えてしまうのです。

 全肯定され、高揚すると人はどうなるか? 自分たちがやらねば! という使命感にとらわれます。そして「全肯定してくれたものを、全肯定する」ようになります。
 すなわち盲信です。

 解説していて思い当たったのですが、これはナチスドイツとヒトラーの手法そのまんまですね(笑)
 ヒトラーにドイツの老若男女が熱狂したように、余命三年時事日記にネトウヨも熱狂したのでしょう。しかし熱狂は、破滅的な結末によって覚めることになります。
 大量の懲戒請求をされた弁護士からの提訴、という結末で。

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行灯

発言には気をつけようと思いました。
そう、常に駅前で街頭演説しているぐらいの緊張があってもいいかもしれません。

あと、視野を広く持つこと。できるだけ曇りない透明な眼でものを見ること。
つまり常に見聞を広め、はじめてのものを見る時に、先入観を自分から除いて見る。

以上です。

KHN

拉致被害者奪還の街宣はヘイトスピーチ と難癖つけて
街宣に行かせなかったシバキ隊
シバキ隊 枚方襲撃事件
そのシバキ隊の弁護する弁護士が居るので行われた
弁護士大量懲戒請求

阿吽

この記事を読んでいて思いましたのは・・・、

>「孤独→承認欲求→デマや嘘」

イスラム過激派に賛同する若者と言うのも、もしかしますと、こういうのに該当をするのではないかなあと思いました・・。

特に、欧米先進国の移民2世や3世が過激派になるプロセスなんかは、まさしくこんな感じなのではないでしょうか・・・? 

イスラム過激派の若者などは・・、ネット右翼の愛国が『イスラム教の盲目的であり、さらには独自解釈も含めたその過激な信仰』となっているだけで・・・。

まあ、事件性の規模はまだ全然違いますが・・・。

(また、このあいだのニュージーランドでの白人青年によるイスラム教徒への大規模テロの原因も、ヤンさんの今回表示されたものと似たようなプロセスをたどるのではないかと思います・・)

(また私は最初の『孤独』にプラスして、『不満』と『不安』と『不幸』も、複雑に絡まりあっているのではないかと思っています・・)

,
こういうふうに書きますと、ヤンさんはあんまりいい気分じゃあないでしょうが・・・、進撃なんかに関して偏執的に絡んでる何人かは、まちがいなくヤンさんの示された上記のような傾向があるのではないかと思います・・。

本人達は鼻で否定するでしょうが・・、間違いなく、ヤンさんの指摘された『孤独』と、さらには『3不』がそれぞれいろんな傾向で絡まったりしながら関わりあったりはしていると思います・・。

そういう意味では、かなり、あの人達は不幸な状況にあるのではないかと推測します・・。

それこそ、イスラム過激派に走ってしまった若者・・には及ばないレベルかもしれませんが、かなりの『不』を感じます。

あんまりこんなふうなことは言いたくありませんが・・、かなり、現環境が良い物とは言えないところにあるのではないかと思います。

もちろん、その人間の生まれ持った性質や、場合によれば、育ってきた家庭環境のようなものも・・場合によってはその『不』の要因としてはあるでしょうが・・・・。それでも、必要以上にこの世界に3不な人間が増えているのは・・、やはり、現代社会の不安定さは否定しきれない要因の一つとも言えるのではなかろうかとも思います。

もちろん、そういった人々全員を救えるかと言えば・・、それは、傲慢な発想ということになるのかとは思いますが・・、

それでも、その3不の人間の絶対数を、多少なりとも現状、こんにちよりかは、幾分かは、減らすこともできるのではないかとも思うのです。

経世済民的政策で・・。

まあ、現状においては、どうしても全員は救えないかもしれませんが・・・、それでも、少しでも、そういう人を少なくすることはできるのかもしれません・・。

阿吽

>社会環境が原因というのは、本源的にはその通りかなと。

まあ、少なくとも・・、充足した(家庭もしくは職場、もしくは友人関係)環境にあれば・・、ああいうことは、ほぼほぼ間違いなく、しないでしょうからね・・・・。

日々の生活が充足していれば、やらないですよ、あんなこと・・・・。

本人達に自覚がなくとも・・、実際の所ではかなり精神的にきてるところがあると思います。(私自身の過去の個人的なてんぱってた時期のことを思い返して、そういうことも考えますと、そうじゃないかと思います)(精神的にてんぱってる時期と言うのは、自分ではいがいと自分がてんぱっているとは気づかないものでした)(状況が落ち着いて、あとからそのことを思い出すと・・、自分がてんぱってた行動、もしくはそういった傾向にまぎれもなくなっていたことを、自覚できますし、自覚できました)

家庭環境や、職場環境、友人関係が充足していれば・・、ああいう暇なことはできないはずです。

上記のような環境、関係が充足していなければ・・、それ以外の部分で心を充足させようとしようとするのではないでしょうか・・・?

それが、正義の心なのでしょう・・。しかしその正義の心は、結局は、私欲(つまりはみずからの埋められていない、充たされていない心を充足させるための、他人の為、つまりは誰かの為ではない、本音の部分では自分)のための正義の心です。

自分の為の正義なのに・・、誰かの為の正義と装っている・・、だからこそ・・、その正義の心は結果として歪んでしまう・・・・、のでしょうかね・・・?

まあ、まだ上記は?ですけど・・・、それでも、彼等が充足していない、気の毒な状態にあるのは、おそらくほぼほぼたしかかと思います。

なぜなら・・、彼等の暇な行動そのものが、彼等の充たされていない心の証拠なのではないかと・・・・、そういうふうに、考えるからです。

だから、そういう意味では・・、気の毒な人達です・・。

,
まあ、私には彼等のことはどうしようもないですが・・。残念ですが・・・。

しかし・・、彼等のような人をこのさき増やさないようにも、経世済民的政策を推し進めようとする人たちを支持することはできます。(まあ、私はランキングのクリックぐらいしかできないですが・・)

リアルで国の借金は怖くないと機会があれば言っていくこともできます。

それが、もしかしましましたら・・、彼等の充足を真に充たすことの、間接的な手助けにはなるかもしれません。 ならないかもしれませんが。

それでも、この世が少しでも良い方向に動いていくための、なんらかの切っ掛けの1つぐらいにはなるのかもしれません。(まあ、家の中に入り込んだ小さな虫を、なんとなく潰さないで外に放り出してやろうかな・・? ・・ぐらいのレベルの善行ということにしか、結局はならないのかもしれませんが。それでも・・。)

,
>人間のアイディンティティの大半は環境に左右されます。

上記は厳密には別の記事の文章なので、少し恐縮なのですが・・、

私は、100人、人間がいれば・・、その中の3人くらいは、本性が『悪』の人間もいると思います。 逆に言えば、もう3人くらいは・・、本性が『善』の人間もいるかと思います。

ですので・・、残りの94人は、環境によって左右される人間かと思います。

悪人が3人と、善人が3人の計6人くらいは・・、おそらく、環境ではなくそれぞれ『善』と『悪』で、その人間の本性が形作られていると・・、私は個人的に勝手に思っています・・。(書くことはないですが、おそらく事実ではないかと思ってはいます)

(まあしかし、上記の6人も、ただやみくもに悪か善かと言えば・・、それも人間の理性によって本性(悪or善)をコーティングされているとは思いますが・・)

まあしかし、基本的には・・、人間の大多数、100人中であればその中の94人は、環境に左右される人間かと思います。

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