2019年度予算101兆円は多い?少ない?を分析-反緊縮運動を広げよう

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 2019年度予算が成立したようです。報道では「101兆円! 過去最大!」と報じられていますが、2018年度との比較によって、2019年の予算がどのようなものであるか? が分析できるのだと思います。

 2018年度予算と2019年度予算を比較分析した結論は……完全に緊縮財政でした
 報道では2兆円の景気対策! と報じられていますが、予算の中身からはそんなものは「存在しない、ないし嘘っぱち」と解釈せざるを得ませんでした。
※新規国債発行額は9年連続で減少だそうです。
※追記:数字の間違いを修正しました。多分これで、間違いがないはずかと。

2018年度予算と2019年度予算の比較分析-歳入部門

 ありがたいことに、2018年度、2019年度ともに画像での内訳がありましたので、見比べてみましょう。

2019年度予算
  1. 新規国債発行:2018年33兆7000億円、2019年32兆6500億円
  2. 税収:2018年59兆800億円、2019年62兆5000億円
  3. 税外収入:2018年4兆9400億円、2019年6兆3000億円

 歳入の部門は以上です。2018年度が97兆7100億円の予算規模に対して、2019年は101兆4600億円弱(10億円の桁は四捨五入しています)と、3兆7500億円ほど2019年度予算が上回っています
 しかし――税収と税外収入の比較では税収で2019年度が3兆4200億円増加、税外収入1兆3600億円増加です。
 合計して4兆7800億円の増加です

 端的にいえば、国債発行以外減(1兆300億円)を入れたの歳入増加は3兆7500億円に対して、予算の増加は3兆7500億円ということになります。

 新規国債発行額を1兆円ほど抑え、税収と税外収入によって増えたぶんだけを上乗せしただけの予算といえます。
 どういうことか? 緊縮財政というわけです。絶対額が増えたのは主に税収が要因であり、MMT的にいえば「通貨の最終需要である税が上がったので、その分を支出する」ということにしか過ぎません。

 予算は「97兆円から101兆円! 4兆円も増えた!」という、絶対額での単純な見方ではなく、「何がどう増えて、何がどう減ったのか?」によって「積極財政か? 緊縮財政か?」を見なければならない、というわけです。

2018年度予算と2019年度予算の比較分析-歳出部門

 歳出も分析しておきますが、こちらは簡潔に。
 社会保障費1兆800億円増加、公共事業費9300億円増加、地方交付税4700億円増加、文教科学2400億円増加、国債費2100億円増加、防衛費700億円増加、その他8200億円増加となります。
※増加額(その他は最後)の順

 政策経費合計で、3兆5400億円の増加となります。
 歳入の増加は3兆7500億円に対して、政策経費合計の増加は3兆5400億円です。

 現代貨幣理論(MMT)的に考えますと、2019年度の予算は2000億円ほどの通貨が消滅した、と言えるんじゃないでしょうか。
 報道では「消費税増税に備えて、2兆280億円の景気対策!」をありますが、歳入、歳出から考えますと「全く景気対策してないどころか、むしろ緊縮財政にしか過ぎない」と分析できます。
※計算間違いがあれば、ご指摘お願いします。

税収に釣り合った支出、では日本経済は凋落するのみ

 多くの人は日本政府が、税収に釣り合った支出をするということに疑問をいだきません。しかし現代貨幣理論(MMT)の理論では、税は単に「通貨を通貨たらしめるために必要なもの」であり、税収と政府支出に関係は存在しません。
 詳しくは租税貨幣論とは?現代貨幣理論-MMTの簡単解説-通貨はどうして通貨なのかをご参照ください。

 現代貨幣理論(MMT)では、徴税されることで通貨は消滅する、と考えます。通貨の発行元は? 日銀を政府のいち組織とみるなら、政府です。
 通貨の発行元に回収されたら、それは我々国民にとっては「消滅したも同じ」です。
 あなたが仮に肩たたき券を発行したとして、それを回収したら使用する人はいなくなるでしょう? つまり他の人から見れば、肩たたき券の消滅というわけです。

 ただでさえ、実質賃金は2012年の民主党政権時に比べて5%ほど減少し、国民が貧困化しているのです。積極財政を政府はして、国民の貧困化を止めねばならないはずです。
 しかし実際に安倍政権は、緊縮予算を組んでおります。2019年度の予算が「緊縮である」というのは、上記で分析してきたとおり事実です。

 このままでは、日本経済はますます貧困化、凋落するのみです。
 実際に2018年がどうであったのか? 2018年は実質賃金が10ヶ月間マイナスだった-厚労省も認めた野党試算でまとめています。

景気対策が2兆円? どこに入っているのでしょう?

 報道では消費税増税のショックに備えるために、景気対策として2兆円を計上したとのことです。
 しかし……予算全体が緊縮である以上、景気対策として2兆円が入っていようとも、増税のショックを和らげるのに役に立たないのは明白です。
 むしろ既存予算を「景気対策」という名目に置き換えただけの疑義が濃厚です。

 大変簡単な例えをしますが、「今日はごちそうだよ!」と言われて、コンビニ弁当を差し出されるようなものです。詐欺すぎでしょ? 私なら暗い目で半眼になって「あ? ごちそうって言わなかったっけ?」と問い詰めるところです。

 社会保障費1兆800億円の増加は自然増なので脇において、その他と国債費以外の増加1兆7100億円が「景気対策」と称されるものの中身かと思います。
 過去にした景気対策は通常、10兆円規模以上が多かったかと思います。
 こんな景気対策と銘打った予算の置き換えは、ある意味で詐欺以上に悪質でしょう

反緊縮運動、積極財政派に求められる力

 多くの人は数字を分析することを嫌います。面倒くさいですからね。私も、面倒くさいと思いますし、苦手です。
 三橋貴明さんはこの手のエキスパートですので、「新」経世済民新聞三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへは、非常に参考にさせていただいております。

 反緊縮運動や積極財政派(機能的財政論)に求められる言説家は、いくつか種類があるように思います。箇条書きにします。

  1. 三橋貴明さんのように、数字やデータに強い人
  2. 中野剛志さんや藤井聡さん、佐藤健志さんのように、学術的論理に強く、幅広い知見を持つ人
  3. 企画や立案、イベントなどに強い実行力のある人(例えば薔薇マークキャンペーンなどは良い例)
  4. 現代貨幣理論などの新しい知識をインプット、アウトプット出来る人
  5. ネット上でインフルエンサーになりえるブロガー
  6. とかく、人脈の広い人(特に政治家や経済界、学者などに)
  7. 肥えた目を持つ一般読者

 私は学がありませんし、頭も人並み。1.や2.は到底無理です。せいぜい、難しい論理や理論を噛み砕いて説明するのがやっとです。
 また自営業ですので、3.もほぼ現在はほぼ無理です。将来的にはどうなるか? わかりませんが。
 また4.も私の頭の出来では難しいでしょう。私はせいぜい「頭のいい人が噛み砕いてくれたことを、さらに噛み砕いてお伝えする」程度ですから。

 6.も当然無理というか、そんな人脈はありません(笑)
 ということで、必然的に微力ながら力を尽くそうと思うと5.の、ネット上のインフルエンサーを目指すしかありません

 ちなみに……最近当ブログはブレイクしきりなのですが、昨日普通に1500PV /日でした。月換算で45000PVはいけるのかもしれません。早くね? と個人的にはびっくりしてます。
※現在、アクセスが右肩上がりでフィーバーフィーバーなのです。1週間前は400PV/日ががががが……検索流入数アップが始まったようです(理論的にそろそろだと思っていたのですが、急激すぎてびっくりしてます)。
※最終的には100万PV/月に達したい、というのが現在の野望です。夢はでっかく、現実はしたたかに、ですね(笑)

 反緊縮、積極財政に必要な人材や運動は、また別の項で詳細に論じていきます。
 反緊縮・積極財政運動拡大に必要なインフルエンサーブロガー-三橋貴明に続け、を書きましたのでご参照ください。

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