柳本市長候補、大阪都構想は話題にしない方向-この戦略は正解か?の分析

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柳本市長候補(自民、反維新統一候補、大阪都構想は話題にしない方向性

 大阪クロスダブル選、別名「放り投げスワップ選がいよいよ始まろうとしています。どうやら柳本市長候補は大阪都構想をメインに据えない、という戦略に出たようです。
大阪市長選 柳本氏が政策発表 都構想「最大の争点にしない」(毎日新聞) – Yahoo!ニュース

 この戦略は正解でしょうか? という議論を今日はしていきたいと思います。
 端的に先に結論だけ書きますが、おそらく大正解だと私は思います。

大阪都構想はシステム論であって、政策論ではない

 大阪都構想は大阪市を解体し、4つないし6つの特別区に格下げする構想です。(現在、4つ案が有力だったかと思います)
 これは会社組織でいえばユニット制かトップダウンか、それともボトムアップか? などを議論する話です。どういう会社形態もそれなりにメリット、デメリットがあり、どれを採用するか? は「その会社がどういう理念を持ち、どのような方向性に行きたいか」によります。

 つまり組織としての「目的」があるから、「手段」としてのシステムを選択するわけです。非常に不思議なことですが、大阪都構想ではド派手に「大阪を副首都化する」などの目的と、大阪都構想という大阪市の解体がちぐはぐです。
 なぜ大阪市を解体したら、大阪府→大阪都となるのでしょう? 常識的に考えてあり得ないのです。

 大阪維新の会は「大阪都構想をすれば、経済効果が10年で1.1兆円!」と言いますが、システムを変えるだけで莫大な効果があるのなら、どの会社もシステムを変えるだけで売上があがるはず、という話になります。もちろん、そんなことはありえません

 冒頭の記事では、柳本顕大阪市長候補は以下のように公約を掲げたようです。

 大阪維新の会が掲げる市を廃止・再編する大阪都構想については「かたち(都構想)」より「なかみ(政策)」が大事だとして議論に終止符を打ち、総合区や他の選択肢を含めた市のあり方を検討・協議する場を設ける。

 まったくもって、正しい話だと思います。

大阪維新の会は喧嘩になるのを望んでいる

 大阪維新の会の遺伝子といっても良いと思いますが、大阪維新の会は常に「喧嘩する相手」を求めてきました。橋下徹の遺伝子といっても良いでしょう。

 大阪府知事になった橋下徹は、最初は当時の大阪市長である平松市長と関係は良好でした。「水の都大阪」と書かれたポスターに一緒に、写っていたくらいです。
 しかしその関係は決裂しました。
 その後も橋下徹と維新の会(大阪と国政政党含む)は離散集合を繰り返しました。石原都知事、自由党、自民党、民主党etc……。

 あまりに節操のない姿勢に、現在の維新の党の全国支持率は1%台にまで落ち込んでいます。もはや、国政政党としては浮上の目がないという印象です。

 大阪都構想は現在、少なくとも大阪市では反対派が多く存在し、大阪市民も「またかいな……もうええって!」と思っている人が多いと思います。
 したがって柳本顕市長候補の「正面からぶつからず、政策論を議論する」という姿勢は、大阪維新の会にとっては、しんどいはずです。
 なにせ「喧嘩に持ち込んで、あの手この手で自分有利の印象を植え付ける」が彼らの常套手段ですから、流されると非常につらいのでしょう。

 要するに大阪維新の会は、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)でいう「煽りあい」が得意分野であり、それ以外はからっきしなのです。まさに柳本顕市長候補の言う通り「中身」の議論に終止すればよいのです。

大阪維新の会とその他政党では、どちらが市政、府政がよくなるか

 よく大阪維新の会支持者から「俺は大阪市にすんでるけど、大阪市はよくなった!」という意見は聞きますが、具体的にどこが良くなったのか? について聞いたことはあまりありません。
 例えば小学校などへのクーラー設置は、大阪維新の会が「自分たちの手柄!」としてますが、真っ赤なウソであり、平松市政から進められておりました

 特段、関市政から財政健全化のスピードが早まったわけでもなく、大阪府に至っては起債許可団体にまで転落してるじゃないですか。
 他県と比較してみても、文化庁は京都への移転が決まりましたが、大阪府は中小企業庁の移転はならず、出張所が来るだけのようです。

 現大阪市長の吉村市長は、なんと大阪市の水道事業を民営化しようと企てている始末。ちなみに、大阪市水道局は”黒字”です。大阪維新の会は「赤字だから民営化!」と言い、「黒字でも民営化!」なのです。
 筋が通りませんし、大阪市民の「命の水」であるものを民営化、おそらくは外資になるかと思いますが――ありえない話です。

 私は大きなイシューにおいて、大阪維新のような「かたち」だけの「中身のない政党」より、他政党のほうがよほど良いと判断しています。

「かたち」をばら撒き続けることの限界

 「かたち」とは印象、と言い換えても結構です。
 2ちゃんねるまとめサイトや、一部のブロガー――特にブログランキング上位の嫌韓ブロガーやユーチューバーなど――にありがちですが、「派手なことをして注目を集める」という手法が最近は、よく使用されているようです。

 書いている内容や、撮影している内容がどんどん過激になるあれです。大阪維新の会も全く同じ性質を、私は持っていると思います。
 「中身」がないので「かたち」で勝負しようというわけです。
 私もいくらか、こういうブロガーを目にしています。彼らの欲求はおおよそ「楽してアクセスを稼ぎたい」「楽して注目されたい」「中身なんて面倒くさい」というものです。

 ユーチューバーでも逮捕されたり事例がありました。ヒカキンなんかは、すごい真面目なユーチューバーだと思っていて、エンタメを極めているな~と思います

 「かたち」にはいずれ限界が来ますが、「中身」には限界がありません。「かたち」は安易にできて簡単ですが、「中身」は常に磨き続けることでしか価値を示せません。
 大阪維新の会は「かたち」だけの政党でした。すでに維新の党は支持率が低下してまして「……うん、当たり前の結果やな」と私は思います。

 今度の選挙結果がどうなるのか? まだ全く不明ですが、微力ながら大阪維新の会の議席減に力を尽くしたいと思います。

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2 Comments
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阿吽
5 年 前

>「かたち」にはいずれ限界が来ますが、「中身」には限界がありません。「かたち」は安易にできて簡単ですが、「中身」は常に磨き続けることでしか価値を示せません。

至言かと存じます。m(__)m