バディ(BAdi)の休刊
今日は超マイナーな話です。LGBT関連ですので、お嫌いな方は読まないでください。バディの社長とは1度お会いしたことがあります。テラ出版ですね。
バディ(BAdi)はいわゆるゲイ雑誌です。私の10代の頃、ゲイバーに導いてくれたのがこの雑誌です。3月号が休刊だと、今しがたお客様から聞きました。
※私はオープンにしております。
25年の歴史に終止符を打ったそうです。私は自営業15年なので、大先輩ですね。(23歳から自営業です)
マツコ・デラックスを輩出したのもバディだそうですよ。
参照:マツコも輩出! 休刊が発表された“ゲイのトキワ荘”『バディ』が夢見た世界(てれびのスキマ) – 個人 – Yahoo!ニュース
正直ショックです。お客様にまた聞きして、ニュースを確かめた瞬間うなだれました。そうか……と。
「あって当たり前」という感覚が、どこかであったのでしょう。人間50年、下天のうちにくらぶれば、夢幻の如くなり。
思へばこの世は常の住み家にあらず
織田信長、敦盛
草葉に置く白露、水に宿る月よりなほあやし
金谷に花を詠じ、榮花は先立つて無常の風に誘はるる
南楼の月を弄ぶ輩も 月に先立つて有為の雲にかくれり
人間五十年、化天[1][2]のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり
一度生を享け、滅せぬもののあるべきか
これを菩提の種と思ひ定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ
バディの目指した「ハッピーゲイライフ」という夢は、実現したのか。半ば実現している、と解釈します。多くのLGBTに希望と夢と理想を与えたのです。私もその1人です。私がオープンゲイでいられるのはバディのおかげでしょう。
多くのLGBTがバディに勇気づけられたと思います。バディの皆さん、本当にお疲れ様でした。
1人のゲイとして語りたいこと
私はゲイです。普段は政経論を語っていますので、必要がなければ自分のセクシャルなど明言しません。
ネットで不特定多数の方に糾弾されるのも怖いですし、中には見知った方が批判で「ホモのくせに!」と吐き捨てられることもあります。現実でもそのような事態はあります。悲しいことですが。
オープンにしてからも、たまにそのようなことがあります。
なぜオープンにしているのか? 非常に簡単な話ですが、多くの人はストレート(ノンケ)です。「自分は男です」「私は女です」を隠しますか? 同様に私は自分を「ゲイです」と名乗っているだけです。冒頭の記事の一部をご紹介しましょう。
さらに、衝撃的な事件が起こってしまう。
1983年、『薔薇族』を万引きして捕まった少年が飛び降り自殺してしまったのだ。
伊藤「親に自分がゲイだと知られちゃうことのほうが、万引きをしたことよりも恐ろしかったんじゃないかな。だからトイレに行きたいって言って階段を駆け上がって屋上まで行って飛び降りた。それは忘れることはできないよね……」
出典:ETV特集『Love 1948-2018~多様な性をめぐる戦後史~』18年6月16日
1983年は私が3歳の頃ですが、私の時代もおおよそ同じ空気でした。今はだいぶ開放的になってきていますが、それでも若い人はだいたい「バイ」と名乗ります。見た感じ、ほとんど「ゲイ」であるにもかかわらず。
それでも、バディはだいぶ時代の空気を変えてくれたと思います。社長の平◯さん、そしてバディ編集部に敬意を表します。そして「ありがとうございました」と感謝申し上げます。
私は現在、政経ブロガーの1人ですが、LGBTに関しても微力ながら発信していきたいと思います。もちろん、オープンゲイとして。
※友達、親、兄弟、知り合い等々にはオープンにしてます。甥っ子は10代なので、流石に話してませんが。
マイノリティという立場
私は色んな意味でマイノリティです。民主党政権に変わる前は「民主党あかんって!」と訴え、安倍政権になってからは「安倍政権あかんって!」と(笑)
大阪都構想ではブロゴスで――おそらく都構想否定派は数人だったと思います――必死に都構想への反論を試みました。私が住む街ですからね。解体されてたまるか! 根性です。
おかげさまで住民投票後には、ブロゴスで都構想賛成派の数人から嫌味のコメントをいただきました。
私の人生はほとんど、マイノリティ(少数派)の人生です。多数派であったことはほとんどないのでは? と思えるほどです。じつはチェ・ゲバラを尊敬しているのも、上記の理由によるものでしょう。
生まれつきゲイでした。これは揺るがしようのない”事実”でした。自殺したいほどに10代は悩みました。いえ、実際に2回ほど自殺しようとしてました。
高校を2年生になった直後に中退し、調理師になり、あてもなくそれしかできないので自営業をしました。運良く、15年たった今もまだ自営業ですが(笑)
副業でウェブ制作、専門でゲイ産業をしています。みぬささん、藤井聡京大教授には打ち明けたのですが、どうにも……やはり世間体が……ね?(笑)
大変に申し訳ないです。オープンでいるなら、ゲイとして若い人に少なくともゲイを語るのなら「私自身が覚悟を見せるべきだろう」と思いました。
やはり、公にするというのは怖いですね……手が震えています。どうしようもなく怖いです。それが「マイノリティ」なのです。少々、怖くて泣きそうです。
LGBTのためにみんなもできること
カミングアウトも相当怖いですし、今日の私の文章も――私は相当怖いです。酒でごまかしております。
ここからはLGBTの皆さん向けの話になります。
私は「カミングアウトすることがいいこと!」なんて言うつもりはありません。環境と状況によります。私は親、兄弟、友達、知り合いに恵まれましたからカミングアウトできただけです。
LGBTであることは”罪”ではありません。なに1つ悪いことではありません。LGBTであることに負い目を感じる必要はありません。
政経論をある程度知る私が保証します。どうぞ、生まれてきた罪悪感なんぞ、投げ捨ててください。そんなものは必要ないのです。
ゲイ産業で多くの若者とゲイに出会ってきた私が保証します。20年前に比べてLGBTがこれだけ過ごしやすい世の中になったのですから、これからもきっと良くなります。
そしてカミングアウトなどをしている「覚悟のできた皆さん」にいいます。バディは休刊になりましたが「ハッピーゲイライフ」は息づいています。
ケインズ曰く「人は思想の奴隷」なのであり、「ハッピーゲイライフ」はすでに思想として、抗いがたい欲求として息づいていると確信します。
それは人間の「幸せになりたい」という、ごく自然な欲求です。
まだ生きにくい部分は多々あると思いますが、バディがしてくれたように……「我々が次の世代のLGBTに生まれる子どもたち」にできることは、あります。共に考え、共に行動しましょう。
ハッピーゲイライフが実現出来るときまで。
※ちなみに……ゲイとは「同性愛の男性(ホモ)」ではなく、同性愛全般を指す言葉であるのは言うまでもありません。
ああなるほどと思いました。
正直に書きますと、私はヤンさんが、なぜ、自分をゲイだと主張されるのかわからないなと思っていました。
なぜなら、それは、私がヤンさんはヤンさんだと思っているからです。
ヤンさんがゲイだろうが、ノンケだろうが・・、そんなものよりかは、ヤンさんという1人物が、どういう人かが、大事だと思っていたからです。
(だいたい、ノンケだろうがろくでもないやつは普通にろくでもないですからねえー(この界隈なら、つまんない陰謀論者とか(笑)))(また、左記と同様に、中にはすっげえ感じの悪いゲイの人だって、いるでしょう、きっと、おそらく)(だって、そういうものが、人間なのですから)
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しかして、今日の記事を見て、なぜにヤンさんが、みずからをゲイと表明し続けているかがわかりました。(気づくのが遅いですね・・)
立派で悲壮な覚悟です。
ヤンさんの強さのみなもとを知りました。
おそらく、ヤンさんの後ろ姿は、多くの人の道しるべとなっているのでしょう。
怖いですけど、悲壮というほどではないかも知れないです(笑)なにせ目標は「ハッピーゲイライフ」なのですから(笑)
ついでに私、生来の小心者ですから(笑)緊張しいですし。
>また、左記と同様に、中にはすっげえ感じの悪いゲイの人だって、いるでしょう
いますよ~。いいヤツもいれば、嫌なヤツもいるってのは、どこでも一緒なのです(笑)