大阪市長選、柳本顕さんが立候補-敗北したら政界引退の決意

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大阪市長選で柳本顕さんが立候補

 大阪市長選で柳本顕さんが立候補されるようです。市長選では2度めの立候補であり、前回は吉村市長に敗れてはいますが、今回は退路を断って立候補とのことです。
大阪市長選、柳本氏が出馬会見 都構想「議論に終止符」 [大阪ダブル選・都構想]:朝日新聞デジタル

 世論調査では前回より大阪維新の会の政党支持率が高いこともあり、おそらく苦戦が予想されます。前回も私は柳本顕さんに「漢だ!」との印象を抱きましたが、やはりこの方は熱い人のようです。

 この立候補とは逆に、今回の大阪クロスダブル選はどうにも冷めている印象です。大阪都構想=大阪市解体構想にも、大半の大阪市民が「あまり興味がない」という印象です。
都構想、4年前とは遠い熱気 大阪ダブル選:日本経済新聞

 おそらく投票率も前回を下回るため、組織票のある自民党や公明党、共産党といった維新の会包囲網が有利になる……のでしょうか? どうにも読めなくなってきている情勢です。

大阪都構想のほんとうの意味

 大阪都構想=大阪市解体構想ということは何度もお話してきました。なぜ大阪維新の会は、大阪都構想をこれほど進めたがるのでしょうか?
 大阪市長と大阪市議会の大阪維新の会の議員たちは、自らの自治体を解体することをどうして望むのでしょう

 大阪維新の会は大阪都構想を「副都心化」ですとか、「副首都化」と言いますが、前回の大阪都構想で議論されたとおり、大阪都構想で「副首都になる」ことは無理です。大阪市を解体したら、副首都になるなんて意味がわからない話です。

 また財政効果や経済効果も、大阪維新の会や松井知事は「10年間で1.1兆円!」と喧伝してますが、このもととなった試算は京大の藤井聡教授らが指摘するように「非常に怪しいもの」です。
「大阪都構想の経済効果1兆円」の妥当性について学術的検証を行いました|藤井 聡

 経済効果もない、副首都にもならない。なのになぜ進めるのか? これは「政令指定都市である大阪市を解体し、権限と予算を大阪府がぶんどる構想が大阪都構想」という「当たり前の話」を考えれば理解できます。
 起債許可団体に陥った大阪府と、財政が健全な大阪市。
 そして、橋下知事→松井知事となって起債許可団体に転落した、という事実を顧みれば、自ずと結論が出てきます。

 大阪維新の会は自分たちの失態を、大阪市の解体によってカバーしようとしているのでしょう。これが「大阪市の私物化」でなくてなんなのでしょうか?

大阪都構想は大阪万博にも影響が出る

 夢洲で2025年に開催される大阪万博ですが、夢洲は大阪市です。前々から「大阪市が解体されたら、どうやって万博するの?」と懸念を表明していたわけですが、同じような懸念が記事になっております。
大阪都構想で大阪市が廃止されたら、万博開催費用は誰が払うのかという謎(幸田泉) – 個人 – Yahoo!ニュース

 統一地方選を控え大阪では、「府知事と大阪市長の同時出直し選挙」「知事と大阪市長が入れ替わるクロス選挙」などと「大阪維新の会」によるアクロバティックな政治劇が幕を開けた。2025年開催の万博誘致を成功させた松井一郎・府知事と吉村洋文・大阪市長は、この勢いで悲願の「大阪都構想」を実現させようと特殊な選挙戦に挑む。しかし皮肉なことに、万博誘致の成功が逆に大阪都構想の抱える矛盾をあぶり出す事態となっている。

 大阪都構想は政令指定都市の大阪市を廃止して四つの特別区に分割、格下げする自治体再編で、今の大阪市が持つ権限と財源は大幅に大阪府に移譲する。では、万博のホストシティである大阪市が無くなったら、万博費用はいったい誰が負担するのかという問題が出てきたのだ。

 大阪市を解体して都市開発局も解体してしまうと、夢洲の開発に影響が出るのではないか? という懸念もありますし、大阪都構想の特別区への再編でマンパワーが割かれたり、混乱が当然ながら予想されます。

 大阪市を解体するのですから、混乱は当然ですし数年は見込むべきでしょう。大阪万博への準備もわずか6年ほどしかなく、長い準備期間とは言えません。
 このうち、数年を大阪市の解体と再編で費やさなければならないとしたら……圧倒的に万博へのマンパワーや準備期間が足りなくなるのは明白です。
 最悪、大阪万博が「失敗」となる可能性もあるわけです。

 大阪維新の会は「大阪万博だから大阪都構想!」と意味不明なことを喧伝していますが、本当は「大阪万博をやるなら、大阪都構想はやってはならない!」が事実です。

大阪都構想は大阪に決定的な凋落をもたらす

 大阪府には大阪市、堺市という2つの政令指定都市が存在します。堺市に比べれば、大阪市はまさに大都市といった感じで、大阪府の中心的都市と言えます。大阪のエンジンと表現しても良いと思います。
 これを解体すればどのようになるか? 大阪はエンジンの1つを失い、大阪の凋落は決定的になることは疑いがありません。

 エンジンを分解して、パーツが残っているから大丈夫? そんな訳ないでしょう。

 上述しましたとおり、大阪都構想とは大阪市の権限と予算を大阪府が取り上げ、取り上げた予算は「大阪市域」に全て使用するなどという保証はどこにもありません。府の債務返済や、大阪市域外に使用される可能性は、大阪府の府議会の構成を見れば明らかです。
※大阪府議会において、大阪市選出の議員は3分の1程度。

 これで大阪市域が「凋落しない」はずもありません。イコールで大阪府はエンジンの1つを失うことになり、大阪府全域の凋落へとつながるわけです。

 今回のクロスダブル選は、「大阪が凋落するか否か」を決定する選挙と解釈して良いと思います。大阪維新に入れて凋落を招くか、それとも大阪維新以外に投票して凋落を防ぐかの選挙です。
 じっくりと熟考してから、投票いただきたく思います。

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