国会でIE(インターネットエクスプローラー)論争-日銀ネットはIE&Windows限定

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国会でIE論争?中身の解説

 マイクロソフトも使用やめるよう声明 国会でInternet Explorer論争 – ライブドアニュースが報道されておりまして、少々興味深いので検討してみたいと思います。
 「ざっくり言うと」にまとめられた内容はこうです。

26日の衆議院財務金融委員会で、Internet Explorerを巡る論争があった

「日銀ネット」のOSがWindows限定で、ブラウザーがIEに限られているという

IEを巡っては、マイクロソフト社自体も使用をやめるように声明を出している

 そこで日銀ネットとはなんだろうか? と思いググってみましたら日銀ネットとは何ですか? : 日本銀行 Bank of Japanというページがありました。重要部分だけ引用します。

決済インフラのネットワーク化や金融取引のグローバル化、さらには金融サービスの内容や様々な取引ニーズの変化など、日銀ネットを巡る環境は大きく変化しています。こうした変化に対し、従来のシステム基盤を維持して対応していくことは、次第に技術面で困難となり、費用も嵩むことになるため、日本銀行では、(1)最新の情報処理技術の採用、(2)変化に対する高い柔軟性、(3)アクセス利便性の向上を基本コンセプトとして新しく日銀ネットを構築し、2014年(平成26年)1月、2015年(平成27年)10月と二段階に分けて稼動しました。

ふと文字、筆者編集

 冒頭のニュースで日本銀行システム情報局長は以下のように答弁したようです。

信頼性の高いシステムを構築し、安定的な運航を確保することが必要。こうした観点から日銀ネットで使用するOSとブラウザーは、広範な利用実績があり、他のハードウエアやソフトウエアとの互換性が高い製品を選定している

 日銀システム情報局長によると、IEは「互換性の高い製品」という評価のようです。私の認識とはかなり異なります。

IEの互換性は過去、最低なものだった

 たしかに過去にIEが最も使用されたブラウザであったことは、認めます。IEの現在のシェアは15%程度と、次第に低くなっておりますけども。
参照:WebブラウザシェアランキングTOP10(日本国内・世界) | ソフトウェアテスト・第三者検証ならウェブレッジ

 IEが過去に広く使用されていたのは、単にWindowsのデフォルトブラウザだったからであり、決して互換性が高い製品ではありませんでした。
 特にIE6や7の時代はスタイルシート(CSS サイトデザインの装飾言語的なもの)の解釈がマイクロソフト独自規格であり、一般的なCSS解釈を採用したのは確か、IE10あたりになってからです。
 ぶっちゃけて言えば、ウェブデザインを手がける人にとって、IEは悪魔のブラウザでした(笑)
 特にIE6の時代は最低でした……。

 だから昔、スタイルシートの手法に「クロスウェブやブラウザハック」なんてのもあったわけです。IEとその他のブラウザで、どうしたら同じような見え方になるか? を半ば強引に書く手法です。

 IE6がコーダーに嫌われていたなんて知らなかった | スタッフブログ | マイネ王で、マンガ形式で紹介されてます(笑)

日銀ネットはIE限定で正解なのか? そうでないのか?

 ただしこの日銀ネット、どうもクローズドなネットワークのようでして、プロトコルも通常のインターネットとは異なるようです。
 おおよそとしては、端末となるPCに日銀ネットのセットアップCDを入れてセットアップし、そうして日銀ネットと繋がれる、というもののようです。

 なるほど、確かにブラウザを限定する必要があるのかも知れません。Chrome、Firefox等々に対応しようとすると、別のセットアップCDが必要になってくるのでしょう。

信頼性の高いシステムを構築し、安定的な運航を確保することが必要。こうした観点から日銀ネットで使用するOSとブラウザーは、広範な利用実績があり、他のハードウエアやソフトウエアとの互換性が高い製品を選定している

 上記の国会答弁も、このようなシステムであると認識すると、妥当なように思えます。もっとも……マイクロソフトすら「IEはもうやめたげて!」と言っているのですから、次世代マイクロソフトのブラウザ、Edgeあたりへの対応は今後必要になってくると思われます。

 この手の基幹システムは、基本的に枯れた技術で制作され、運用されるのが常です。プログラムやネットワークシステムは、新しいものを取り入れると問題が頻発するのが常です。
 現在でも銀行のシステムに「将来はなくなる」と言われて30年、なくならなかったCOBOLが使用されているのも、枯れた技術という側面が強いようです。

 結論としましては、日銀ネットのシステム運用方針は無難なものであり、今後の開発でEdgeやChromeを取り入れるのかどうか? が焦点のように思えます。
 ニュースを見た当初は私も、質問した日本維新の会の議員と同じく「えっ? 未だにIE?」と思ったのですが、検討していくうちに日銀システム情報局長の答弁が無難である、という結論になりました。

 些細なニュースでも「調べてみる」という行為は、すごく大事なことなのかも知れません。

私のウェブブラウザ環境

 最後に余談として、私のウェブブラウザの環境を少々書いておきます。PCにメモリを16ギガ積んでますので、主力ブラウザはグーグルのChromeです。
 デベロッパーツール(サイトの開発支援ツール)が充実しており、もうこれ無しでサイトは作れません(笑)
 速度、アドオンなども文句なしでして、長年愛用しております。ただし、メモリはかなり食います(笑)
 スマホ、PCの同期が可能な点もかなり良い感じです。

 サブとして使用しているのは、Firefoxです。アメーバブログのアカウントの切り替えが面倒くさいので、主に進撃の庶民の更新用として活躍しています。
 昔からFirefoxはアドオンの豊富さが売りでしたが、どうも最近(ここ数年?)のアップデートで、昔のアドオンの資産が使えなくなったとか? 私は使用してないので、関係がないのですが。
 メモリを食われるのが嫌なら、Firefox一択じゃないでしょうか?

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>アメーバブログのアカウントの切り替えが面倒くさいので

ブラウザを多重使用する最大の動機はこれですよね。ブログサービスだけに限りませんが、私も切り替えが面倒という理由でアカウントの数だけブラウザを使用しています。OPERAやVIVALDIが好きです。

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