日本文化は雑煮から始まる-お雑煮の作り方を解説する(東京風)

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日本文化とは初詣と雑煮から1年が始まる

 当たり前なのですけれども、日本の文化とは本日1月1日の新年から始まります。皆様、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 私、昨日は酒神に祈りの儀式を捧げすぎまして二日酔いでございます。これは正当な宗教的儀式であり非常にしょうがない話なのです。目がフヤフヤしております。頭がいたいです。

雑煮の作り方

 というわけでお雑煮の作り方を書いておきますので、皆様どうぞ本日は雑煮を食べてくださいませ。なぜならそこから日本文化というのは始まるから、日本人なら雑煮を食べてしかるべきなのです(断言)

  1. 鍋に水を入れて沸騰させ、1Lにつきグワシッとひとつかみの鰹節をいれて火を止めて5分ほど放置。
  2. その間に葉物(小松菜、菊菜、水菜など)を茹でて、絞って3cmほどに切り分けます。
  3. 鶏肉(胸、ももなど)は電子レンジでチンして火を通します。
  4. かまぼこは適当な厚さにカット。お餅は焼いておきます。
  5. 1)のだし汁に塩、薄口醤油、酒を入れて味を整え、2)~4)は軽くレンチンして温めて椀に盛り、だし汁を入れたら雑煮の完成。

 私は昨日が鯛しゃぶだったので、鯛のあらを使った潮汁仕立ての雑煮を作る予定です。こちらは鯛のあらに一塩して一晩置き、軽く炙ったあらで出汁を取るというもの。旨いんだよね。あとで写真でもアップします。

 ちなみに関西風、大阪の雑煮は角餅ではなく丸餅を使い、白味噌仕立てが一般的です。丸餅を使うのは「今年1年は角が立たないように」とのことからと言われております。本日は潮汁仕立ての高級雑煮、明日は関西風の白味噌仕立ての柔らかい雑煮にしようかと思っております。雑煮は各地域によっていろいろな雑煮が存在し、非常に面白く、そして郷土料理の代表的なものなのでありますね。1年の最初に食べること、そして郷土料理の代表的なものであることから「日本文化は雑煮から始まる」と申し上げました。

 ちなみに私は具材を今回はカブ、カブの葉、金時人参、鶏もも肉、丸餅、かまぼこにいたします。

各地域のお雑煮画像の紹介

 まずは関西風の雑煮。

 次に関東、主に東京風の雑煮。

 次にやや変わった香川の雑煮。餡子餅入でございます。

九州はアゴで出汁を取るのだとか?

 北海道の雑煮は北海道らしく魚介類がたくさんです。

 日本文化は「雑煮から始まる」がご理解いただけたのではないでしょうか?北海道の雑煮、すごく美味しそうで食べてみたいです。九州も美味しそう。香川の餡子餅入りの雑煮は本当に変わっておりますけど、一度食べてみたい気がします。

雑煮の歴史

 雑煮というのは案外歴史的にも長く、平安時代がその発端と言われております。ハレの日に若水(1年で最初にくんだ水)を使い、様々なものをごった煮にしたのが始まりと言われております。また神人食でもあるようで、とかく「めでたい日」に食べるものなのだそうです。

 雑煮に必ず入っているお持ちですが、これは江戸時代に庶民が食べるのが一般的になったのだそうです。室町時代には武士の饗宴で最初に振る舞われていたのだそうですが、庶民にはまだお米やお餅が高価であったために、里芋などで代用することが多かったのだそうで。江戸時代になってからお餅が庶民にも広まり、現代の雑煮の原型ができあがったのだとか。

 雑煮一つとっても、これほどに歴史があるのですね。一人の料理をする人間として言わせていただければ、雑煮というのは和食の基本を詰め込んだような料理だったりします。様々な形態があり、融通無碍でありながら、基本が詰め込まれている料理と言えましょう。

 ぜひとも新年の雑煮は、顆粒だしみたいなまがい物は使わずに、ご自身で出汁をとって作ってみてくださいませ。ちなみに・・・一人用の出汁ならばじつはインスタントに鰹節から引けます。

 お椀にキッチンペーパーを引いて、その中に鰹節を入れて熱いお湯を注いで3分放置しておくだけで驚くほど美味しいお出汁が引けます。(出汁は取るではなく、引くというのです。)あとは塩、醤油で味を整えて具材をレンチンして、出汁もレンチンして温めて椀に盛るだけで(餅は焼いてくださいね)、雑煮になります。現代の電子レンジ、恐るべし!なのです。

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