アウトブレイクとパンデミック、エピデミックの違いとコロナウイルスの今後の展開

 WHOがコロナウイルスに対して、パンデミックを宣言しました。「ついに来てしまったか……」「え? マジで?」と捉え方はいろいろでしょう。
 しかし捉え方でんでん……失礼。云々の前に「パンデミックってそもそも、アウトブレイクとどう違うの?」と疑問を持つ方も多いはず。

 パンデミックとアウトブレイク、ついでにエピデミックの違いを、簡単に解説します。どうも世間で書かれている違いは専門的に過ぎて、わかりにくいからです。

 また今後、コロナウイルスのパンデミックによってどのような展開になるのか? も考えてみましょう。

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アウトブレイクとパンデミックの違いとは

 アウトブレイク、エピデミック、パンデミックの違いはほぼ地理的なものだけです。

 アウトブレイクはコロナウイルスでいえば、武漢で流行したことを指します。次にその武漢というコミュニティ以外、つまり中国全土に広まる段階がエピデミック、さらに世界的になる現象がパンデミックと呼ばれます。

 1つだけ異なるのは、エピデミックは世界的流行で、周期的なインフルエンザなどに対しても使用されることです。

 エピデミックの初期段階ではまだ、どの経路で感染者が感染したかをたどれます。しかしパンデミックになると、経路の特定は極めて困難になります。パンデミックはエピデミックやアウトブレイクに比べて、コントロールができない状態といえます。

コントロール困難なコロナウイルスのパンデミック宣言

 WHOがコロナウイルスに対してパンデミックを宣言したことは、コロナウイルスがコントロール可能な段階を超えてしまったことを意味します。

 感染症や疫病に対する対抗策は、検疫と隔離です。検査をして感染しているかどうか? をはっきりさせ、その上で隔離することが基本です。

 余談ですがWHOのパンデミック宣言を受け、日本ではようやくコロナウイルスの検査が保険適用となりました。
参照 よくわかるウイルス検査 新型コロナ、保険適用始まる:日本経済新聞

 また[FT]国ごとに分かれる新型コロナウイルス検査対応によれば、日本国内で検査を受けた人数は、3月12日時点でわずか1万人弱です。

 閑話休題。コロナウイルスのパンデミックが宣言されたことで、より強力な検疫と隔離が求められるかもしれません。

過去の事例学ぶ。2009年の新型インフルエンザはどのように終息したか?

 2009年にも新型インフルエンザが、大流行しました。この新型インフルエンザは撲滅できたのでしょうか? 終息したのでしょうか?

 じつは”終息”はしていません。”収束”しただけです。どういうことか?

 2009年の新型インフルエンザは、人類に定着しました。季節性インフルエンザの1つとしてです。騒がれなくなったのは、単にマスメディアが報道しなくなったからです。

 そして人類はすでに4つの、コロナウイルスによる風邪を持っています。今回の新型コロナウイルスが5つめとして定着することは、不自然な話ではありません。

 新型コロナウイルスは致死率が高いので危険だ! と思うかもしれません。しかし致死率が高く出るのは、中国特有の現象があるようです。中国は検査を重症患者優先にしているために、致死率が高めにでるとのことです。

 世界的にはインフルエンザが1%未満程度、コロナウイルスが2%程度の致死率とのことです。

コロナウイルスのワクチンができる見通しは?それまではどうなるの?

 今後の展開について、考えてみましょう。あくまでこの見解は、筆者の個人的な感想の域を出ません。また筆者は感染症や疫病の専門家ではありませんので、その上でお読みください。

 新型コロナ、WHOがパンデミックと宣言、制御は可能? | ナショナルジオグラフィック日本版サイトによれば、WHO協力センターの国内・ 国際保健法研究所所長、ローレンス・ゴスティンは「コロナウイルスのワクチン製造には12~18ヶ月かかるだろう」との見通し。

 つまりワクチンができるまでは、疫病の基本対応である検疫と隔離で臨まなければなりません。日本国内において感染者数が増えてくれば、より強力な検疫と隔離が必要とされるかもしれません。

 素朴な疑問ですが、ワクチンができるまでに間に我々は耐えられるのでしょうか? 1年にも及ぶ検疫と隔離があるとすると、不満は鬱屈するでしょう。そもそも飽きて、誰も関心を抱かなくなる可能性もあります。
 ちなみに筆者はすでに、コロナウイルスの騒動に飽きています。

 またコロナウイルスによって、グローバル化した体制が見直されるかもしれません。現在、渡航制限をしている国が増えています。グローバル化や人の行き来によって、コロナウイルスはパンデミック化したのです。

 ちなみに20世紀初頭のスペイン風邪の時期も、世界はグローバル化していました。
 現段階ではグローバル化とパンデミックを関連させて、論じる有識者はいません。しかしコロナウイルスが終息、ないし収束すれば「グローバル化の弊害」と論じる有識者も出てくるでしょう。

 すでにアウトブレイク、エピデミックを超えてパンデミックになったコロナウイルス。今後どのような展開になるのでしょうか?
 どのような展開になるとしても、過度に不安視するのは危険です。歯科しか商標化することもまた、危険でしょう。

 適度に力を抜いて「あ~……どうなんのかな? まあ、どうなっても何かできるわけじゃないけど」と構えておきましょう。

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