【エセ保守自民党】これが21世紀型売国奴のグローバルな完成形

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自民党2017年参院選ポスター「この国を、守り抜く」

 先日に引き続き、エセ保守の分析記事です。1つのテーマを数度に分けて、深堀りするスタイルです。テーマの記事は、記事下部にリンクを張っておきます。

 政権与党である自民党は、一般的には保守政党といわれます。しかし事実として、もはや自民党は保守ではなくエセ保守です。いかにナショナリズムを声高に唱えても、実施する政策は真逆のものばかりです。水道事業民営化やTPP、入管法規制緩和などはその実例です。
 自民党はグローバリム迎合の、エセ保守と化しました。

 政権与党である自民党に日本を保守する気がない。この事実を広く知ってほしいと思います。

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グローバリズム推進のエセ保守になった自民党

 グローバリズムの推進は、保守主義とは相容れません。先日の以下の記事にて解説しています。
 要約すれば「共同体という歴史的、自生的な秩序をグローバリズムは破壊するから」です。

グローバリズムにかじを切った時代背景と要因

 自民党がグローバリズムを推進し始めたのは、1990年代からです。

  1. 1970年代のオイルショックでケインズ経済学の信頼がゆらぎ、新古典派経済学が台頭した
  2. サッチャーやレーガン政権を悩ませたのは、インフレであったためインフレ退治の規制緩和や改革が用いられた
  3. 冷戦での西側の勝利を、野放図な資本主義の勝利と勘違いした
  4. 1991年に奇しくも、日本ではバブルが崩壊し自信喪失に陥った
  5. 冷戦の終結でアメリカは、日本を優遇する必要性が失われた

 上記5つが、日本がグローバリズムへとかじを切った時代背景です。誤解を恐れずに言えば「アメリカがグローバリズムを求めたから、グローバリズムにかじを切った」ということです。

 冷戦の最中、日本に対してアメリカは資本主義陣営につなぎとめる必要がありました。したがって日本を、優遇したのです。
 冷戦が終わればその必要はなくなります。よってアメリカは弱肉強食のグローバリズムに、日本がかじを切ることを求めたのです。

 理由は? 失われた20年の始まりが、1990年代後半という事実だけで十分でしょう。日本はアメリカに押さえつけられたのです。

ナショナリズムを叫ぶエセ保守自民党が売り渡した日本

 自民党がナショナリズムを叫び、保守たらんと言いながら「売り渡したもの」がいくつもあります。実例を3つほど挙げて解説します。

水道事業民営化で命の水を外資に明け渡す

 2018年12月12日、水道法改正が公布されました。一般的には水道事業民営化といわれる改正です。水道事業民営化では、いくつか危惧されていたことがありました。

  1. 水道事業民営化で水道料金が上がらないか、サービスが下がらないか
  2. 水道事業民営化で外資が入ってくるのではないか
  3. 一度民営化してしまうと、公営のノウハウが失われるのでは

 実際に海外の事例では、外資に水道事業を任せて水道料金が跳ね上がった例もあります。水道事業は地域独占事業ですから、民営化によって競争原理が働くなんてことは「ありえない」ないし「最初だけ」です。

 もっとも保守するべきインフラの1つである水を、外資参入すら可能にする自民党は保守でしょうか? エセ保守と評されて仕方がないでしょう。

入管法規制緩和で日本人労働者と外国人を競わせる

 移民拡大といわれる入管法規制緩和は、2014年と2018年の2回行われています。どちらも安倍政権です。特に2014年の入管法規制緩和で、外国人労働者は急激に増加しました。

外国人労働者(移民労働者)平成20年~29年の増加数

 詳しくは上記をご覧ください。移民の拡大によって、日本人労働者は外国人労働者と、強制的に競争させられます。また文化衝突も、将来的に起こる恐れがあります。

非正規雇用の拡大と終身雇用制の崩壊

 現在も問題になっている非正規雇用の拡大は、小泉純一郎政権の「聖域なき構造改革」で起きました。また1990年代に日本は、日本式経営を捨て去ってグローバルスタンダードに迎合しました。その結果何が起こったのか? 終身雇用の崩壊でした。

 終身雇用の崩壊、非正規雇用の拡大は若者を経済不安定化させます。少子化や未婚率の上昇の大きな要因の1つは、経済的な理由です。

 国民の生活を保守せず、一体何を自民党は保守したのでしょう。やはりエセ保守と言わざるを得ません。むしろ売国奴とすら評し得るでしょう。

愛国を叫びながら亡国へと導くエセ保守の構造

 エセ保守の判断基準は、非常に軽薄で単純です。

  1. 効率的かどうか
  2. 責任の分散とパージ
  3. 都合の悪い矛盾に目をつむる

エセ保守の判断基準1 効率的かどうか

 エセ保守は経済合理性を重視します。「伝統芸能も儲けなきゃ」と言いながら補助金をカットしたり、抜本的改革と言いながら国家のコストカットに邁進します。

 判断基準が「カネしかない」と言えます。社会保障費カットは「単なる数字」であり、生活する国民のリアルな表情を想像できない、というような意味合いです。

 自民党がすすめた聖域なき構造改革や、安倍政権の数々のグローバリズム政策がその実例です。

エセ保守の判断基準2 責任の分散とパージ

 エセ保守は自信が責任を負うことを嫌います。安倍総理はいつも「私が責任を負います」と言いますが、責任をとったところを見たことがある人手を挙げて。
 またデマなどについても、無責任に撒き散らします。大阪都構想などは好例でしょう。

 ま自己責任論も、エセ保守の特徴の1つと言えます。何かあったら「そんなのは自己責任! 悪いのは自分でしょ!」と言っておけば、自分が責められることがないからです。

 具体例としては、最近まで就職氷河期世代を「自己責任」と放置してきたことでしょう。

エセ保守の判断基準3 都合の悪い矛盾に目をつむる

 上述してきたような判断基準で、矛盾が噴出しないわけがありません。一例を上げれば安倍政権の外交は、全くうまくいっていません。敗北ばかりと評しても、過言ではないでしょう。

 特に北方領土問題について、ひどく後退しました。国会質疑で安倍総理は「我が国固有の領土」と言えなくなったほどです。
 このような安倍外交を「外交の安倍!」と持ち上げていたのは、誰でしょうか。
 不都合な外交的敗北は、見なかったことにしているのです。

保守思想の父かく語りき

 自民党が今やグローバリズム売国奴と解釈しうる、というのはご理解いただけたかと思います。少なくとも保守とは到底解釈できず、エセ保守がせいぜいです。

 保守思想の父と言われるエドマンド・バークは、以下のように言います。

「悪い人々が結託するとき、善人たちは団結せねばならない」
「悪が栄えるために必要なのは、善人が何もしないことである」

 自民党や安倍政権がゆうゆうと、グローバリズムに邁進して国民を蔑ろにできるのは「国民が団結せず、何もしないから」ではないでしょうか。
 内閣支持率をなどを見れば、むしろ喜んでグローバリズムを推進する自民党や安倍政権を支持しています。

 「日本人には日本を保守する気がない」と言われても、不思議ではありません。

エセ保守自民党を許容する日本の未来

 歴史的にグローバリズムは、良い結末にたどり着いたことがないと言えます。あまり知られていませんが、第一次・第二次世界大戦前もグローバリズム最盛期だったのです。
 ブロック経済でんでん……ではなく云々は、グローバリズムの結果にしか過ぎません。

 世界的にグローバリズムは、失敗との認識も多くあります。ドイツのメルケルすら「多文化共生は失敗だった」と認めたほどです。
 他国が失敗を認める中、グローバリズムに邁進する日本はどうなるのか? ロクなものではないでしょう。

 本当にエセ保守の自民党に、政権を任せておいてよいのか? と問うておきたいと思います。

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トナカイ

相変わらずの、政治の状況にうんざりですね。

話は変わりますが、今やっているケゲゲの鬼太郎の、社会風刺の切り込み具合が、凄いです。

扱われてる社会問題は、ブラック企業問題や、外国人労働者問題、移民との衝突の問題、水道民営化と独占による法外な水道料金値上げなど。

難しい問題を妖怪を使って子供にもわかりやすく説明してます。

アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』が安倍政権の水道民営化、統計不正を風刺し炎上! 圧力に屈せず水木しげるの遺志を継ぐ姿勢https://www.excite.co.jp/news/article/Litera_4822/

この記事のエピソードみたいなのが、3話に一度放送されるレベル。

なんだかアニメ業界の方が、報道番組よりも言論の自由を行使してますね。

トナカイ

記事になった回以外にも、幽霊電車、河童の働き方改革、外国人労働者チンさんの、労働問題三作は、おすすめしときます。
子供向けアニメなのに、結構シビアめに描写してます。

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