平成の総括と令和の政策ピボット 反緊縮・積極財政運動への期待

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 もうすぐ平成が終わり、令和が始まります。平成とはどのような時代だったか? を総括した上で、令和という時代にどのような展望と希望、ないし絶望があるのか? を論じてみたいと思います。

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平成とはどのような時代だったかの総括

 1989年が平成元年ですが、2年後の1991年にソビエト崩壊、バブル崩壊と大きな2つのニュースが駆け巡ります。
 ソビエト崩壊は、アメリカが今までの寛容な外交から、対日姿勢を転換した時期といえます。奇しくも、バブル崩壊が重なったのは必然なのか、偶然なのか。

 バブル崩壊によって、ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われた日本は、急速に自信を喪失します。その証拠に「グローバルスタンダード」なる言葉が出てきて、2000年代初頭にはあれだけもてはやされた日本式経営は、時代遅れとみなされるようになりました。

 消費税が1989年、平成元年に導入されたのも象徴的です。以降、1997年に増税、2014年に増税。
 そして令和元年である今年10月に、増税予定となっています。

 日本にグローバリズムが輸入されたのも、1990年代でした。手始めは政治改革であり、1996年に小選挙区制が導入されました。2001年には省庁再編で、大蔵省が財務省になりました。
 2000年代初頭からはまさに改革ラッシュであり、郵政改革、規制緩和、構造改革を絶え間なくやり続けました。

 1997年に消費税増税を緊縮財政を皮切りに、日本は長期のデフレに入ります。22年たった現在でも、デフレ脱却はなされていないとの認識が、一般的です。

 平成という時代は経済的、政治的に総括するなら、改革と凋落をし続けた時代と表現できるでしょう。
 日本が世界第2位の経済大国の座を明け渡し、1997年に比較して平均年収は50万円も低下。

 20年以上も構造改革・規制緩和を続けてきて、なんの成果も得られなかったどころか、国民が貧困化した徒労の時代といえます。
 いい加減に我々日本国民は、グローバリズム・緊縮財政の改革路線では、なにも生み出さないどころか、貧困化していくだけという現実を直視せねばなりません。

左右から出てきた反緊縮・積極財政運動

 現在、時代が平成から令和に移り変わろうとする今年、左右から反緊縮・積極財政運動が芽吹いております。

 左派からは薔薇マークキャンペーン、山本太郎議員の新党「れいわ新選組」です。
 右派(と世間的には認識?)からは令和の政策ピボットです。

 薔薇マークキャンペーン、れいわ新選組、令和の政策ピボットのいずれも、現代貨幣理論(MMT)を肯定的に捉えているようです。
 もちろん、2010年代前半から活動してきた、我らが進撃の庶民も忘れてはなりません。

 進撃の庶民では早くから、グローバリズムへの警鈴、そして積極財政の重要性が記事になってきました。
 内輪の話ですが、進撃の庶民もサイトをリニューアルする予定(仮)です。令和元年のリニューアルは、決して偶然ではないと私は思っています。

現代貨幣理論(MMT)は新たな黒船か

 私、黒船がじつは嫌いです。日本ではしばしば、黒船が来たから日本が近代化したといわれます。「黒船で開国」というイメージがあります。

 しかし黒船はどう考えても、砲艦外交であり、日米友好通商航海条約は不平等条約でした。

 今回の現代貨幣理論(MMT)については、好意的に捉えています。
 むしろ現代貨幣理論(MMT)の実践できる環境とは、自国通貨発行権という国家主権が、存在してこそなのです。

 海を超えて、強制的にさせられたに押し付けられたに等しい、グローバリズム・新自由主義とは天と地ほどの差です。
※ただし、1990年代以降の日本人が、ある程度積極的にグローバリズムを受け入れたのも事実です。さっさと日本式経営を捨て去ったのが、その証拠です。

令和に望む日本の姿

 私が望むのはただ1つ。我々日本の庶民が、豊かに健やかに一生を過ごせる日本です。
 政府がプライマリーバランス目標などという、愚にもつかない目標にひた走るのではなく、景気、不景気によって政府支出を加減する政策です。

 北朝鮮などのミサイルに怯えることなく、安心して過ごせる安全保障政策です。
 日本の野菜やお米、肉などを食べられる、食料自給率です。
 失業などに悩まされる人が少なく、庶民にも十分な所得がある社会です。
 自分たちの国家のことを、自分たちで決定できる独立した日本です。

 上述した希望は、贅沢なことでしょうか? ごくごく真っ当でささやかな望みだと私は思います。

 しかし残念ながら、平成の時代に上述の希望は、ことごとく踏みにじられてきました

 食料自給率の低下、非正規雇用の増加、終身雇用制度は廃れ、デフレでも緊縮財政。国民の所得は減り続け、ワーキングプアやブラック企業問題が表面化しました。

 経路依存性という言葉があります。「今までの方向性は、そう簡単に変わらない」という原則です。
 「最悪だと思えるうちは、まだ最悪ではない」(シェイクスピア)という言葉もあります。

 平成は最悪だったから、あとは上がるだけ! という楽観は、私には持てません。
 令和にあるのは希望か、絶望か……、それは私達国民次第なのです。

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阿吽

外国からやってきているグローバリズムに対処しなきゃいけない、もしくは立ち向かわなければいけない・・というレベルなら、それこそ、今の日本はほんとに黒船来航後の、金銀等の為替問題とかその他諸々で混乱している幕末の日本経済とか外交とかと・・、ある意味今は、似たようなものなんですね・・。

TPPを平成の開国(つまりは黒船来航ということかよ)と定義したのは、ある意味では正しかったのかもしれませんね・・・。

幕末の維新志士達なんかは、それらグローバリズム(外国に対する開国)に迎合してる(?)幕府に反発するかたちで、御維新をおこなって・・、そこからさらに彼我の実力差をきちんと認識もして、そしてそのうえで現実的に行動もして、諸外国の文物を取り入れて臥薪嘗胆、国力増強をおこなったというのに・・。

ある意味では、今は・・、開国論者が言っているように、今は本当の意味で皮肉にも、本当に、開国をしたころの日本の幕末の状態に似ているのかもしれませんね・・。

開国後の江戸幕府のように、ずるずると諸外国の要望通りグローバリズム化するか・・・、それともそれだけじゃいかんと、幕末の志士のようにやれるか・・、という瀬戸際なのかもしれませんね、今の日本は・・。

まあ今の人達は基本は・・、明治維新=開国くらいのイメージなんでしょうけど・・・。(維新の会みたいなグローバリズム団体のことを考えると・・)

ほんとは開国=江戸幕府で、維新はそれへのカウンターだと言うのに・・。

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