大阪都構想で公明党が意地を見せ、知事・市長ダブル選が確実な情勢に


大阪ダブル選、確実な情勢に

 大阪都構想騒動で、どうやら公明党が意地を見せたようです。事の経緯を説明しておきます。
 大阪維新は大阪市議会で過半数は持っていません。公明党の協力なしには、住民投票が出来ないのです。だからこそ、大阪維新は過去の公明党との密約をバラしたり、衆院選での選挙協力をほのめかしたりしながら、公明党の協力を取り付けたかったのです。

 公明党は基本的には、大阪都構想に反対の立場です。前回の住民投票では、衆院での選挙協力をちらつかされて、大阪都構想には反対だが、住民投票には賛成すると態度を翻しました。
 ご存知の通り、2015年5月の住民投票はわずかに反対票が上回り否決されました。

 大阪維新は住民投票時期について、公明党に譲歩して協力を取り付けたかったようですが、公明党は「スケジュールありきの合意はできない」とのことで、協力しなかったようです。
参照:大阪府知事・市長「ダブル選」確定的に 大阪都構想・住民投票、公明合意せず(ヤフーニュース)

 上記の情勢によって、大阪維新が打てる手は知事・市長ダブル選のみとなりました。

 ちなみに昨日の記事、大阪都構想は大阪万博の障害となる-詭弁、空言、虚言の大阪都構想に併せて大阪都構想で大阪市が廃止されたら、万博開催費用は誰が払うのかという謎(ヤフーニュース 藤井聡さんがFacebookでおすすめ)も、読んでいただけると幸いです。

公明党の協力がなければ、なぜダブル選なのか

 大阪維新の会は現段階で、大阪市議会に過半数の議席に足りません。そして、大阪維新以外は大阪都構想に反対です。
 しかし来る4月の統一地方選で、大阪維新が過半数を取れるかどうか? というと、ほとんど無理でしょう。橋下ブームのときでさえ、過半数を取れなかったのですから。

 大阪維新は市議会で過半数を占めるという正攻法が無理なので、まだ可能性のある大阪府知事・大阪市長のダブル選で「世論は大阪都構想に賛成だ!」と示し、他党――特に公明党を揺さぶるのが狙いなのでしょう。
 大阪維新が派手に立ち回っているように見えて、そのじつ追い込まれているのは大阪維新なのです。

地方統一選で、大阪維新の会を駆逐しよう

 何度でも書きますが「大阪都構想は反対だけど、松井知事や吉村市長でよくない?」という態度は、実質的に大阪都構想への賛成です。大阪市解体に賛成するかどうか? が4月の地方統一選では問われるのです。

 なぜ駆逐しなければならいのか? について、理由を申し述べます。

 大阪府でいいますと、橋下徹が大阪市長に転身し、松井知事になった2012年に大阪府は、起債許可団体になりました。橋下徹支持者は「臨財債が~!」と唱えますが、臨財債は一般的に地方自治体の会計に参入されますので、何の言い訳にもなりません。
 橋下徹自身も府知事を辞めるときに「大阪を財政再建した!」などと言ってましたが、大嘘をついたわけです。

 この大嘘こそが大阪維新の本性を表している、と私は考えます。

 大阪市はもともと関市長からの改革で、大阪市の財政はかなり健全であり都構想をやる意味は全くありません。また、橋下市長や吉村市長になったからと、さらに健全になったという事実もありません。
 彼らは関市長や平松市長の仕事を、引き継いでいるだけに過ぎなのです。平松市長がまだ市長であったとしても、同じような財政状況だったでしょう。

 大阪都構想とはなにか? 大阪市を解体して、大阪市の権限と予算を大阪府が奪い取ることこそ、大阪都構想と呼ばれる大阪市解体構想の本質です。
 そしてそれを進めているのが、大阪維新の会というわけです。

 大阪維新の政治手法は極めて危険であり、そして嘘にまみれているのです。なにせ、現役の大阪市長、つまり大阪市の行政のトップが、その組織をぶっ壊す! と言っているわけですから、どれほど危険なのか? はご理解いただけるでしょう。
 大阪維新は今回の地方統一選で、減らさなければなりません。ましてや、ダブル選ともなれば知事、市長どちらとも「大阪維新以外」しかありえないのです。

地方統一選とダブル選は重なる

 おそらくダブル選は、地方統一選と重ねて行われるはずです。大阪維新は橋下徹の提言どおり、市長、知事が入れ替わってのダブル選をすることになります。
 ――松井市長とかマジ無理やねんけど。というのは置いといて……。
 この一事、市長と知事の入れ替わり選挙ということだけを見ても、いかに彼らが大阪府政、市政に不真面目かが伺えるでしょう。

 ではどこに入れたらよいのか? という話ですが、ダブル選で他党は統一候補を立てるはずです。統一地方選については、大阪維新以外に投票すれば良いと思います。

 前回のダブル選(2015年11月)ではびっくりすることに、大阪維新の吉村市長が56%、松井知事が64%もの得票率で当選しました。
 2015年5月の大阪都構想住民投票では130万票の投票で、わずか11000票の僅差による否決でした。2015年のダブル選の結果と合わせてみますと、「大阪都構想には反対だけど、大阪維新の会は支持」という人が、少なくとも6~7%程度存在するのだと思われます。
 大阪都構想が否決されたので、安心して投票したという人も存在するのでしょうが、その結果大阪都構想をまたも、ゾンビのように蘇らせたのです。

 現在の大阪市では、世論調査によると大阪都構想への感心は薄れ、反対が多数となっているようです。私もはっきり言って「またやんのか、ほんま。もう飽き飽きや」が本音です。

 何度も申し上げますが、大阪都構想は大阪市解体構想です。中身は空っぽな、大阪維新の政治パフォーマンスにしか過ぎないのです。
 今回の地方統一選および、大阪ダブル選で大阪維新に投票することは、実質的に大阪市解体に賛成することです。

P.S 大阪市解体を大阪市民が望むとしたら

 大阪都構想はまさに、大阪市解体構想なのですが、それを大阪市民自身が望むとしたら……そのうち、その流れは「日本国解体構想に賛成!」なんて危険なものになるのかも知れません。
 まあ、実際に日本自身も「グローバリズムだ! 自由貿易だ!」と、ローカルな日本をグローバルにしたがる、つまり解体したがる人たちが溢れているので、まんざらないとも言えないでしょう。

 大阪都構想にしても、グローバリズムにしても、「自分たちの家の壁を破壊して、えつに入っている狂人のごとし」です。

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阿吽

>大阪都構想にしても、グローバリズムにしても、「自分たちの家の壁を破壊して、えつに入っている狂人のごとし」です。

まあ、EUっていう先例もありますからねえ・・・・。

壁を壊した瞬間は、もうほんと最高に気持ち良いのでしょうね・・。

その一瞬の、人生最高の爽快感を得るために、すべてを失うんでしょうかね、人間は・・・・・・。

阿吽

 ああなるほど・・、私もいろいろとやらかした経験がありますから・・、ヤンさんのその例えでなんとなく爽快感がわかってきました・・・(^^;)

なるほど、確かに爽快感はあるかな・・・。

ま、私も、その後始末はなかなか大変でしたけど・・・・(苦笑)

いっときの爽快感の代わりに、いろんなものが2倍にも3倍にもなって襲いかかってきた印象です・・・・・・。

 こりゃあれですかね、話しは変わりますが、麻薬患者とかにも通じますかね・・・?

悩みを解消するためにも麻薬に手を出して、一時の爽快感はえても・・、あとから帰ってくるのは酷い副作用・・・・・。

せめて、挫折が成長に繋がれば良いんですけど・・、どうなのかな・・・・?

悩みなんてものは、意外といろいろな道があることを、示せるような、そういうものになれれば良いんですけどね・・・・。


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