大阪都構想は大阪万博の障害となる-詭弁、空言、虚言の大阪都構想

万博の予想図だそうです。大阪らしさがなーんもないね

大阪市長が大阪市解体を目指す異様

 本日も大阪都構想について、やや書きたいと思います。大阪市長の吉村市長は先日、大阪都構想は大阪万博の障害にならないと答弁したようです。万博と同時進行支障なし 吉村市長「都構想」巡り質疑 – 大阪日日新聞では、そのような見解を示したと報道されております。

 吉村市長は大阪都構想を、本当に理解されているのか? に少々疑問がつきますので、以下の部分を引用します。

 万博の会場建設費1250億円のうち、市が負担する200億円について、吉村市長は「確定ではない」とした上で、「市が200億円の資金を準備する前提で誘致してきたので、準備は当然。特別区に再編されたからといって、府で全部みるべきだとか、市は知らぬ存ぜぬだというのは違う」と主張した。

 大阪都構想は大阪市解体構想ですので、当然ながら大阪都構想が実現すれば大阪市は消滅します。市は「知らぬ存ぜぬ」ではなく消滅するのです。
 吉村市長の答弁は、どうも大阪都構想を理解してない答弁に思えます。

 いずれにしましても――大阪市の解体を、現大阪市長が目指すというのは、社長が会社の倒産を目指すのに似ております。異様なのです。

本当に吉村市長の答弁どおり、大阪市解体でも万博は問題ないのか?

 吉村市長は上記記事で、「予算は問題ない」と答弁しましたが、大阪万博とは予算さえあれば出来るものでしょうか? そこにはマンパワーが非常に重要になってくるはずです。
 規模は異なりますが、生徒会として文化祭の用意を学生時代にしたことがあります。非常に大変だったのですが、生徒会長はじめ各委員が頑張って様々な用意をしました。

 しかし仮に、生徒会が解体されて特別区という学級委員長の集まりだけになったら……と想像しますと、文化祭は実行できなかったかも知れません。
 その何百倍も大きな大阪万博なのですから、さらなるマンパワーが必要になるはずです。
 そこに大阪市がなかったら? と考えると、常識的にはマンパワーが足りなくなり、大阪万博に障害が出ると思うのが普通ではないでしょうか。

 「予算は問題ない」という答弁は、空言、詭弁以外の何物でもないと私は思います。

そもそも大阪維新は、大阪万博と大阪都構想の両輪論だった

 そもそも論ですが、大阪維新は「大阪万博があるから、大阪都構想が必要だ!」という、意味不明の両輪論だったはずです。しかし上記記事で質問された吉村市長の答弁を聞く限り、せいぜいは「大阪都構想をしても、大阪万博には差し障りがない」くらいの認識です。
 ――私は組織論として、差し障りが確実にあると思いますが。

 であれば、大阪維新の会が喧伝してきた「大阪万博があるから、大阪都構想!」というのは何だったのでしょうか? 「文化祭があるから、生徒会解体だ!」と主張すれば、気でも違ったのか? と疑われます。
 大阪維新はまさに、上述したような主張を繰り返しているのです。
 空言、虚言、妄言、詭弁と表現してもまだ足りない、むしろ気が違っていると表現したほうが適切でしょう。

何だかんだで大阪都構想阻止に動く藤井聡さん

 私、前に藤井聡先生にお会いしたのはシンポジウムですが、たしかその時は「うーん……でももう、大阪に義理果たしたし……大阪都構想は大阪の人ががんばらんと」と、ご自身は動かないとほのめかしておりましたが……藤井聡先生、動いてます。

学者の会シンポジウム「大阪都構想」の危険性を考える~都構想が万博の「障害」となるリスクを見据えて~| IWJ Independent Web Journal

 1人の大阪人として、大変ありがたい話だと思います。Facebookなどでも「大阪都構想」は万博成功に「重大な危機」をもたらすなど、多くの情報を発信されているようです。私も参考にさせていただいております。

 藤井聡先生は京大教授であり、お住まいも京都のようです。しかし動いてくれているわけです。ところで大阪の皆さん、大阪人として京都人だけに任しといてええの? おんぶ抱っこじゃあかんやろ? と私は思います。
 普段は大阪と京都を比べたり、対抗心燃やしたりするのに、こういうときだけおんぶ抱っこは恥ずかしいと思いますけどね。
 大阪都構想は大阪市解体構想であり、100年以上続く大阪市をなくそうという動きです。大阪人こそが、積極的に声を上げるべきなのです。

大阪は過去、大坂と呼ばれた時代から文化の中心地

 天下の台所とは豊織時代(安土桃山時代)からの、大阪の名称です。大阪は戦国の世から、文化の中心地でありました。
 おおよそ1970年代までは少なくとも、大阪は日本第2位の都市としてその栄華を誇っておりました。

 なぜ過去形なのか? 現在の大阪はすでに愛知県にGDPを抜かれ、日本第2位の都市ですらなくなり、そして文化も衰退の一途だからです。
 私は金沢の小京都といわれる町並みや、もしくは京都、もしくは奈良の明日香村、和歌山の湯浅町などを旅して羨ましく思います。
 そこには確かに、先人たちの伝統を守り抜くという気概が存在するからです。
 もちろん、我が大阪にも堺という包丁の中心地が存在し、新進気鋭と伝統を両立させております。世界中の一流シェフが、堺の包丁を欲しがるのだそうです。

 でも大阪の皆さん。考えたことありますか? 大阪に旅行に来て、お土産買っていこうとすると、な~んもないねん。たこ焼き? アホ言うなって。面白い恋人? あれ裁判なったやんけ(笑)
 堺の包丁は私もお土産にほしいけど……、ちょっと高いし気軽じゃない。
 大阪のお土産って、本当になにもないのですよ。これが文化の凋落じゃなくて、何なのでしょう?

 今まで大阪人は、新しいものを取り入れすぎて、古き良きものをないがしろにしてきた気がします。その上、大阪市までなくなったら”大阪の文化の凋落”は、より一層明確なものになるでしょう。
 なにせ、100年続いた大阪市を解体するのが、大阪都構想なのですから。
 ポイポイと、伝統や文化をゴミ箱に捨てるんですか? と問いたいのです。

 大阪の文化的凋落に拍車をかけるのか? それとも待ったをかけるのか? それこそが、大阪都構想の賛成か、反対か? なのです。

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