認知不協和な保守派の迷走-現実が見えなくなる迷走経路依存性

最近は認知不協和な保守派が多い

 現在の時代はすでに上下対立の時代で、私は左右対立にはあまり興味がありません。しかし最近の保守層や保守派といわれる人たちは、どうも認知不協和の極みにあるように思えます。

 いくつかのニュースから、その証左を示したいと思います。全て最近のニュースです。

  1. ノーベル推薦問題でも鮮明…国益もたらした安倍首相と「仕事」できずに苦境の中韓 (1/2ページ) – zakzak
  2. 【昭和天皇の87年】アベノミクスのお手本?! ダルマ蔵相の積極財政 – 産経ニュース
  3. 北方領土住民の96%が引き渡しに反対 露の世論調査に政治的意図?(産経新聞) – Yahoo!ニュース

 保守派の新聞とされる産経新聞系は、最近どうも認知不協和の極みにあります。1.については「ノーベル平和賞でトランプ首相を推薦した安倍総理は、やはりトランプの愛犬か」という海外ニュースへの反発として、「ノーベル賞推薦で国益をもたらした!」と書いております。

 また2.についてはそもそも、安倍総理は緊縮財政しかしておらず、積極財政をしていませんので、事実と異なります。

 3.についても「ロシア国民」での世論調査ではなく、北方領土住民への世論調査なのですから、自分たちの土地を外国に売り渡したい人がいるわけありません。世論調査する前から、ほとんど100%が反対と「理解できてないこと」が理解できません。

 天下の大新聞たる産経新聞すらこの有様なのですから、保守派の認知不協和の凄まじさはご理解いただけるかと思います。

保守派迷走の経路の解明

 一部保守派は「安倍政権は積極財政だ! いいじゃないか!」と主張します。冒頭に出しました産経新聞も、安倍政権は積極財政と思い込んでいる1人でしょう。安倍政権は事実として、2013年意外はすべて”緊縮財政”です。(参照:安倍政権の緊縮財政路線 | 三橋貴明オフィシャルブログ)

 この認知不協和と経路は、どこから出てきたのでしょうか? 以下のような経路で出てきたと解釈可能だと思います。

  1. 安倍政権の憲法改正で熱烈に支持
  2. 消費税増税やTPPに対して、憲法改正をしてくれると信じることでスルー
  3. 農協改革や種子法改正でも、憲法改正に望みをつないで支持
  4. トランプ詣も日米安保や日米関係を理由に擁護
  5. 移民拡大や漁業法改正、水道事業民営化で思わずスルー
  6. 擁護できるところがないので、積極財政をしていると思い込む←今ここ

 結局安倍政権は憲法改正議論を1mmも進めませんでした。進めたのは増税、社会福祉の減少、緊縮財政、移民拡大、規制緩和によるグローバリズムという大企業とグローバル資本重視の、ナショナリズムと対極の政策ばかりです。

 保守派が間違えたのは、所詮は憲法改正も「手段でしかない」のに「目的化した」ことでした。日本を大切にするんだ! と説くのなら、そこに住む国民の生活も大切なはずですし、安全保障だって大切なはずです。憲法改正もそのいち手段だったはずです。

 国民生活のためには、格差社会を止めなければなりません。ならばグローバル化に歯止めをかけないといけません。移民拡大も国家百年の計において、重大な問題で将来に禍根を残すでしょう。

 これらに真剣にならず、憲法さえ変えればうまくいくんだ! と思い込んだことが、現在の保守派の認知不協和、迷走につながっているのだと思います。

安倍総理はこの道しかないといい、その道は迷走への道だった

 未だに私の近所では、「この道しかない!」と書かれたポスターが貼られております。今や風雨にさらされ、少々ボロいのですが……見ていると苦笑いしてしまいます。

 安倍総理が総理になってから6年、成し遂げられたキャッチフレーズは殆どありません。「三本の矢」は金融緩和と規制緩和だけで、財政出動はなし。「デフレ脱却」は6年たった未だにデフレ。「アベノミクス」は基幹統計不正を暴かれて、評価はガタ落ち。「憲法改正」は議論すらほとんど進まず。
 ん? 「瑞穂の国の資本主義」だって? あれは「グローバル資本主義」の聞き間違いだったんじゃないか? と自分自身を疑っています(笑)
 「美しい国」だって? 逆から読んで「ニクイシクツウ」という当時の左派の言が、正しかったことは理解しました。

 当時の安倍総理の決め文句、「この道しかない!」は「迷走日本への道」でありました。

経路依存性と経路転換の手段

 経路依存性(wiki)という言葉は、中野剛志さん著作の「富国と強兵」から広まりました。知らない方はリンク先からどうぞ。
 すごく簡単に説明しておきますと、一旦決まった方向性に沿って、物事は進む性質があるということです。よく例に出されるのがQWERTY配列と呼ばれる、キーボード配列の例です。
 これより合理的かつ効率的な配列が出来ても、それに馴染んだ人々は他を受け入れようとしませんでした。これが経路依存性というわけです。

 では経路の転換はどのようにしたら良いのか? について話したいと思います。特に保守層、保守派の認知不協和という”経路”は、どのように転換できるのか? について焦点を絞りたいと思います。

 戦後レジームといわれる、敗戦後の日本の認知不協和と矛盾は「どうして敗戦したのか?」「なぜこのようになったのか?」を総括、反省しなかったために起きました。
 言っておきますが私、外国に謝罪しろとかいうつもりは一切ありません。反省という表現が嫌ならば、内省しなかった、と表現しましょう。

 つまり、保守派がまずするべきは「なぜ安倍政権を、自分たちは支持し続けたのか?」の総括であり、反省なのです。冷静にその理由を探り、どこで認知不協和に陥ったのか? を客観的に検証するべきなのです。

 ただし――この保守派の迷走も、敗戦日本から出てきたものと言えなくもありません。つまり日本もすでに戦後70余年経っているのですから、あの敗戦はなぜ起きたのか? を正面から検証し、答えをだすべきなのです。
 それについては以下の記事をどうぞ。
あの日米戦争は何だったのか?に真正面から答えることの大切さ-大東亜戦争(太平洋戦争)を振り返る

 総括、検証、反省ができない限り、今年は保守派がどんどん現実を見られなくなり、認知不協和がさらに深まり、遁走の年となることでしょう。

6+

4
コメントを残す

2Comment threads
2Thread replies
0Followers
 
Most reacted comment
Hottest comment thread
3Comment authors
  Subscribe  
新しい順 古い順 最も評価の多い
更新通知を受け取る »
inputer

そもそも、自民党は保守ではない
やっている事が、完全に左なのに、
保守と言い張ってる子供に過ぎない

それを支持する保守というのは、
単に保守という言葉を使いたいだけの愚者に過ぎない

今の自民党のどこに、保ち、守る気配があるのか

かれらは変える、緩和しか出来ない

もっと言うのなら、アメリカのポチでしか居ることが出来ない
戦後73年たって出来ることが、未だにアメリカのポチ
これが真の自民党像です

こう書くと、馬鹿な自民党信者、金魚のフンの創価党信者は、
野党の犬のくせにとか言うわけですが

私から言わせれば、戦後自民党が一体どれだけ長く政権を担い、
現在があるのか

野党なんかクズの集まりですよ

しかし、その野党の何倍お前らは政権を担った上で、
賄賂を貰いたい放題の上で、国を悪くしているのか
少しくらい考える頭は無いのか

一番悪い政党が、自民党という疑いの無い事実を、
認識スべきでしょう

阿吽

>最近は認知不協和な保守派が多い

保守派というか、これは、ネット右翼の話しなのですが・・、最近、おもしろいコメントを見ました。

下記記事は、ネット右翼の中からでも、デマブログ扱いされている、まあ、しょうもないブログなのですが・・、これがまあ、いがいと、コメント数なんかも多いんですよね。

↓  ↓  ↓

【超絶悲報】天皇陛下の訪韓が実現!!! 文「天皇から訪韓の仲介を頼まれた」と発表!!!
http://toua2chdqn.livedoor.blog/archives/54919417.html

で、まあ、上記のブログの記事タイトルは完璧デマです。

しかし、コメント欄では、ほぼ、そのデマについての言及がないんですよね。それどころか、韓国は嘘つきだよなとか、韓国けしからんよなとか、そんなコメばかりなのです。(おいおいおい・・、韓国じゃなくて、ここの記事タイトルそのものがフェイクじゃねーか?それに対する言及はなし・・?・・・という感じです。)

まあ、それでも、中には少数ながら、『タイトルで嘘つくなよ。腹立つな。』・・とか、普通に一般的に、常識的なコメもいくらかは、あるにはあるのですが・・、それに対してのとんでもない、とても興味深い返信が、あったのです。

↓  ↓  ↓

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
144.名前: 名無しのAsian

※73 ※121 ※140
【嫌なら見るな】

これでいいんじゃね?
スレタイ詐欺連,呼,リ,ア,ンとして発狂するより有意義

あじあんにゅーすよりも遥かに悪質なフェイクニュースを垂れ流し、潰すべき報道機関やパ.ヨ.クサイトなど幾らでもあるぞ
朝日新聞とか毎日新聞、日刊ゲンダイ、東京新聞とかな

ここに詐欺連呼,リ,ア,ンするなら、まずは世界中の反,日詐欺報道機関を殲,滅してからにしろ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まあ、上記コメント(↑)は、もうほんとにどうしようもないほどに詭弁なのですが・・・、

私はこれを見て、「ああ、上記コメント者からすれば・・、嫌韓とは娯楽なんだな」・・と、思いました。

真実とか、正しいことの流布とか、韓国の不当な行為等に対するまっとうな反論でさえなく・・、娯楽なのです。

そうでなければ、『嫌なら見るな』なんて言葉が出てくるはずがありません。

(「俺の娯楽にいちいち文句を足れるな」・・ということです。)

ネット右翼の質の低下・・、ここに極まれり・・という感じがしましたね。

いいかげんなことばかり言う、自称保守系言論人でも、そりゃあ、その人達が書いているものが、もし、保守的作品なのではなく・・、娯楽作品なら・・、娯楽作品提供者として、そりゃあ、それの愛好するような一定の層の読者には、持ち上げられるよなあ・・・、とも、思いました・・。