2019年は保守総崩れの1年となりそうな予感-改めてグローバリズムと日本の保守派の関係性を考える


ちょっとおもしろい画像だったので、採用(笑)

2018年は耐え難い現実が保守を襲った

 2018年は振り返ってみれば漁業法改正、水道民営化、IR法案、TPP11、入管法規制緩和による移民拡大等々。まさに保守派が支持する安倍政権が売国の限りを尽くした年でありました。佐藤健士さんのブログによれば「流石にもう自民党は支持できない!反グローバリズム勢力の結集だ」という声も保守派界隈では一部で上がっている様子です。いまさらかいっ!と突っ込みたくもなりますが。

 まずは現実として「もう手遅れに近い状態である」という認識が必要なように思います。消費税増税はほとんど確定していると言って過言ではないですし、北方領土はグダグダ、アメリカとの日米FTAも着々と進められることでしょう。報道によれば安倍総理は衆参ダブル選挙の構想は現在のところは頭にないとのことで、選挙を頼りにするわけにもいきません。

【討論】大晦日スペシャル「安倍政権の功罪を問う」[桜H30/12/31]

 上記の動画を少々見ていたのですけれども、藤井聡さん以外のパネリストの議論がくだらなさ過ぎてあまり見れておりません。大きな全体像としての日本を直視して、議論している方があまりに少ないからかと思います。現在の危機的状況というよりも泥沼な状況で、安倍政権の功罪なんぞ罪のほうが大きいとしか言えなくて、功を議論する余地などあるのだろうか?とすら思えます。

 流石に冒頭に記した各種の売国政策を見て、それでも安倍政権支持と断言できる保守派は少なくなるのでしょうけれども、なぜこうなったのか?という点に関して、保守派は真摯に「どうしてなのか?」と問い直すところから始めるべきでしょう。

見つめ直すという作業ができない認知不協和と保守派

 いわゆる保守派たちは今まで支持してきた安倍政権と、その売国ぶりに関して、自分たちの態度を見つめ直すということが可能なのでしょうか?私にはどうにも無理なように思えます。

 2015年ほどからずっと反グローバリズムを唱え、安倍政権への反対を表明してきた我々にとってはあまりに明らかな「安倍総理はグローバリストで、戦後レジームを強化しているだけ」という認識は、ずっと安倍政権を信じて支持し続けてきたいわゆる保守派にとっては受け入れがたいものであるでしょう。

 見つめ直すという作業は行われたとしても、保守派にとって都合の良い認識がそこで形作られて、またもや迷走を重ねるのがオチなのではないか?と思えます。

グローバリズム=対米追従という姿勢と親米保守

 世界情勢で言えばもはやアメリカの凋落は明らかですし、昨今のトランプの政治的迷走ぶりもかなり明らかになってきました。これはトランプに責任があるというよりも、もはやアメリカも凋落の中であえいでいると考えるほうが自然なのかもしれません。わが国日本はそれ以上の速さで凋落をしていきそうでございますが・・・。

 アメリカの凋落が明らかであるということは、すなわち世界のパワーバランスの多極化という事態がすぐそこに迫っていることを示唆します。対米追従だけで安全保障が得られた時代はすでに終わっていると断言可能でして、だからこそ日本は対米自立をしなければならないという話になるはずなのですが、安倍政権がやってきたのは「さらなるグローバル化=対米追従」でした。

 そして「グローバル化=対米追従」はわが国の保守派にとっても、誠に触り心地の良い姿勢でありました。なにせわが国の保守派は「日米同盟」が大好きであります。(日米安保は決して同盟などという互恵的な形態ではないのですが・・・これまた敗戦を終戦と言い換えるが如き言葉遊びの1つでありますね。)

2019年は保守派の迷走及び壊滅の年となるか

 いみじくも保守を名乗るのであれば、安倍政権の政策のおおよそに賛成ができるはずがないのですが、それを賛成してきたのがわが国の保守派でありました。安倍政権がどのような政権であったのか?というと口では「戦後レジームからの脱却」と唱えながら、本当は戦後レジームの強化をし続け、「デフレからの脱却」と唱えながら、緊縮財政をし続けた「嘘つき政権」と解釈可能です。

 しかしながらこれは保守派も同様でした。戦後レジームとは端的に言ってしまえば対米追従、アメリカの属国というレジーム(体制)からの脱却であるはずですが、一方で保守派は日米安全保障条約(同盟ではありません)を堅持しなければならないとも主張してきました。保守派の中で対米自立を主張する人は大変に稀でしょう。

 つまり・・・言っていることがそもそも矛盾している、言っていることと行動が矛盾しているという共通点が安倍政権と保守派の間にはあったのです。これはもう迷走しかしないはずです。

 何をどうしても2019年は明るい年にはなりそうもなく、むしろさらなるグローバル化に日本が加速していくことすら十二分にありえます。保守思想で重要視される共同体、伝統、文化などが次々と破壊されていくのがグローバリズムなのですが、この土台を破壊されつつ保守派は対米追従も続けるとすれば・・・主張に無理、矛盾が大きくなってくるのは明々白々。

 果たして2019年に日本の”いわゆる保守派”は壊滅と言って良い状態に陥るかもしれません。

保守派の壊滅は左派勢力が伸びることを意味しない

 ここで1つ注意しておきたいことがあります。日本のいわゆる保守派の壊滅は、左派勢力が伸びることを必ずしも意味しない、ということです。すでに時代が左右の時代ではなく、上下の時代という理由も存在しますが、日本の左派勢力もまた対米自立を訴えるだけの力量が存在しないからです。

 左派の多くは軍事というものについて否定して、まったくもって論じてこれませんでした。上述したようにこれからの世界情勢は「多極化」がキーワードになるはずです。これは国際政治においてパワーポリティクスが一層、全面に押し出されるということになります。そんな中で「憲法9条を守れ!平和主義!」などとやっていれば、安倍政権と同じ戦後レジームの強化につながっていって、最終的には売国になるのは明白なのです。

 そもそも軍事について論じられない左派では、論に説得力がないので、支持を拡大することも難しいでしょう。

 そんなわけで、日本においての保守派の壊滅は、必ずしも左派勢力の拡大を予見するものではないとするのならば、これまた迷走が待っているわけです。

 今年は元号が変わるらしいのですけれども、あまりおめでたい気分にはなれない年になりそうでございます。

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阿吽

>そんなわけで、日本においての保守派の壊滅は、必ずしも左派勢力の拡大を予見するものではないとするのならば、これまた迷走が待っているわけです。

左派勢力ですが・・、立憲民主党の面々が、伊勢神宮に参拝したってだけで立憲民主党の支持層が立憲民主党に対し非難轟轟・・、なのです・・・・。

なんだこりゃあ・・って思いましたね・・・。

左派の中でも一部の特にユニークな人が大騒ぎしてるだけだろって思って見てみましたら・・、ほんとにこんな話(伊勢神宮参拝)で支持者から非難されて炎上しているのです。

右派がダメなのはよく承知をしていましたが・・、左派系期待の星・立憲民主党の、それも中心的支持層が、こんな感じの体たらくなのを見ますに・・。ああもうあかんわあ・・って、かわいた笑いがでそうでしたね・・・・・。

>今年は元号が変わるらしいのですけれども、あまりおめでたい気分にはなれない年になりそうでございます。

今年ほど、新年おめでとうございます。新年が良い年でありますように・・みたいに聞くと、とても寒々しい気分になる年明けはなかったですね・・・・。

なんとも悲しいものです・・・・(-_-;)

阿吽

ちょっとこれも、いやかなり、これはスレチな話しなので申し訳ないのですが・・・・、(ですんで1つまえの記事にコメントしますが・・)

>まあ、ぶっちゃけ言うと、貴殿は、リアルで会うと常識人なんでしょ?

上記コメントは、以前、ネットでの言動とリアルでの言動は違うんじゃないのですかと、そういうふうな話しを語っておられた方の言葉ですが・・・、

私は、申し訳ないですが、内心・・、その時、それは違うだろうなあ・・と、申し訳ないですが、内心、思っていました・・。

これは私の持論ですが・・、ネットが、一番、人の人間性が表れる場所だと思っています。

リアルで会えば、その時は、体面やら、なんやらで、おのれの人間性の部分を幾重にコーティングして会う事が可能になりますが・・、ネットでは、むき出しの自己をさらけださなければならないと・・・・。ネットは、そういう場所だと、ネットについては、こう、私は考えます。

ですので、ネット上でのその人物の言動を見れば・・、おおよそその人物のリアルでの言動も、把握ができるものだと考えています。

ですので・・、その人物の評価というのは・・、ネット上で見れる物でも、それ以上でもそれ以下でもないと、私は考えています。(ですので、実際の私(阿吽)も、ネット上で表現している以上でも以下でもない存在だと思います。まあ、恥ずかしい話しではありますが・・)

ネット上での人物評と言うのは・・、そういうものではないかなあー・・・と、私は思います。

阿吽

MMT論争は・・、個人的には正直なんとも言えません・・。(というよりも、私の理解力の範疇では、現状、軽はずみなことは言わんとこお・・という感じでもありますし・・・)

まあですが、願わくば、このMMT正否論争の終わるころには、経世済民陣営全体にとって、さらなる思想の深化があることを祈らざるをえません。


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