働き方改革は世迷い言、儲からない企業で改革が進むはずがない-全ては財政出動からしか始まらない


働き方改革や女性の社会進出という「政治的世迷い言」

 昨今は働き方改革やら女性の社会進出、そして海外人材の活用という世迷い言が叫ばれておりますけれども外国人労働者受け入れ世論調査でわかった、きわめて残念な企業の実態(ヤフー)によれば過半以上の企業はその体制ができていないのが実態とのこと。外国人労働者受け入れなどの体制は遅々として進まなくてよいのですけれども、上述記事では働き方改革も現場経営者の間では「そんな事はできるはずがない」と鼻で笑われていると記されております。

 昨年、一昨年と政治主導とやらでの官製春闘が話題になりましたが、それとて大企業が多少応じた程度であり、日本の企業の9割以上を占める中小企業ではあまり関係のある話でもありませんでした。私自身も零細自営業でありますけれども、15年近く自営業を営んでおります。その肌感覚から「そんなん当たり前やん?」としか申し上げることができません。

 その理由を本日は論じていきたいと思います。

儲けがなけりゃ改革進まず、が企業である

 企業とは本質的に存続こそが本能であり、その存続のためには売上及び利益を出すのが企業の存在価値です。利益を出せずに改革に邁進する企業というのはこの世の中に存在はしません。常識的な方ならばこの話は自明のことでしょう。

 また企業はもちろんながら余裕があれば長期利益の展望も持ちますけれども、上記の性質から余裕がなければ短期利益にこだわるのもまた性質であります。しからば実物投資もまた「余裕がなければ行わない」のが企業の性質と言えます。

 この実物投資には人材の育成や教育への投資、こういった人への投資も含まれていることは明言しておきます。

 つまり非常に端的に申し上げて企業の人や設備、研究、そういったものへの投資というのは儲けが出なけりゃ絶対に捻出できないというのは自明でありましょう。ではその儲けはどこからやってくるのか?政治が空言で「働き方改革」とやらを叫んでおりますけれども、そのためには何が必要なのか?を明確にするのが本稿の目的です。

儲けを出すためには需要が必要

 利益を出すために必要なことはなにか?コストカットでシェア争い?それとも付加価値をつけて商品価値を高める?いいえ、それらは「企業の生き残り戦略」でありまして、政治的には視点を変えねばなりません。上述した戦略の大凡は「需要が少ない中での生き残り戦略」なのです。

 政治がやるべきは、つまり働き方改革なるものや女性の社会進出なるものを進めたいのであれば、需要の創出ということこそが企業のそれらをすすめる原動力となると知らねばならないでしょう。台所が火の車なのに改革を進められる企業があると思うほうがどうにかしているのです。

 こんな事を言いますと「企業の内部留保は増大している!」との反論もございましょうが、GDPデフレーターを見るやいなやその反論はいかに無意味なことであるかをご理解いただけることでしょう。日本は未だにデフレすれすれの低空飛行を続けておりまして、企業が自己保身に走るのは非常に合理的かつ当たり前の行動なのです。なにせ、政府が緊縮財政の手本を示してデフレすれすれ飛行を続けているのですから、企業が緊縮財政の走るのも無理のないことでありましょう。

 上を手本として、企業は行動していると見て間違いありません。口では何を言おうとも。

財政出動こそがすべての解である

 日本は6年にわたって金融緩和なるものをしてきましたけれども、現代貨幣論的にはこれは意味のある行動とは言えません。なぜならば現代貨幣論(MMT)的には「需要によってこそ貨幣は創造される」のであり、デフレすれすれの状況で需要を創出できるのは政府という経済主体しかありえないからです。

 つまり財政出動こそが「すべての解である」というわけ。現代貨幣論は金融構造からそれを説明しているに過ぎないというのも、また面白い話です。金融構造からも経世済民からも同じ結論に行き着くわけですね。

 余談ですが現代貨幣論(MMT)に反発が多々ありますけれども、経済思想の潮流としてはサプライサイドとオンデマンドサイドの2種類の経済思想潮流があります。現代貨幣論は明らかに後者であるにもかかわらず敵視しているというのは、オンデマンドサイドの経済思想潮流をちゃんと理解していないか、もしくは「働いたら(供給したら、生産したら))お金になるはずだ」というサプライサイドのセイの法則を根本的には信じているとしか私には思えません。

 閑話休題。

 いずれにせよ、財政出動という「需要の創出」こそが「貨幣の創造」となり世の中にお金を回す唯一の政策足り得るのです。

 世の中にお金を回さずに「○○改革!」などと叫ぶのは、台所に材料を回さずに「料理を作れ!」という世迷い言にしか過ぎないのは明明白白でありましょう。つまりは「世迷い言」なのです。そして現政府はそれを惜しげもなく叫んでいることから、まさに世迷い言政権としか申し上げられない。実態なくして体裁も面目もあったものではありません。

 どうぞ皆様、「財政出動をしろ!」と声高に要求してください。それだけが我々庶民の生活を改善する唯一の政策なのですから。そして「世迷い言政権」である安倍政権をさっさと終わらせねばなりません。

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